実は「しゃばけシリーズ」だと思って買ったものなのである。
だから、読み始めてびっくり。
とはいえ、読み進めばいつもの「畠中ワールド」である。
辻斬りに襲われるところからはじまり、ピンチの連続で、結構ひやひやものなのだが、主人公の弓月は度胸がいいというかのんびりしているので、サスペンスなのに「ほんわか」している物語なのである。
時代は幕末期である。
『夢告』という占いの特技を持つ上野の小さな神社の神官・弓月(ゆづき)が主人公である。
この夢告という占いがあたるのかあたらないのか不可思議なのであるが、その特技を見込んで行方不明になった大店の一人息子を探す占いを頼まれる。
ところがこの一人息子を探すということが幾重にも複雑に入り組んだことなので、大混乱、となるのである。
江戸から明治という時代の移り変わりは、幕藩体制から天皇親政になったということだけではなく、仏教から神道へというあまり大きく取り上げられない動きもあった。
この物語はそのあたりについても言及している。
というより、この物語はそのことが根幹にあるといっても良い。
市井の出来事であると思って読んでいたら、突如として大きな話になって、なるほどそうなのかあ、ということになってしまったのである。
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だから、読み始めてびっくり。
とはいえ、読み進めばいつもの「畠中ワールド」である。
辻斬りに襲われるところからはじまり、ピンチの連続で、結構ひやひやものなのだが、主人公の弓月は度胸がいいというかのんびりしているので、サスペンスなのに「ほんわか」している物語なのである。
時代は幕末期である。
『夢告』という占いの特技を持つ上野の小さな神社の神官・弓月(ゆづき)が主人公である。
この夢告という占いがあたるのかあたらないのか不可思議なのであるが、その特技を見込んで行方不明になった大店の一人息子を探す占いを頼まれる。
ところがこの一人息子を探すということが幾重にも複雑に入り組んだことなので、大混乱、となるのである。
江戸から明治という時代の移り変わりは、幕藩体制から天皇親政になったということだけではなく、仏教から神道へというあまり大きく取り上げられない動きもあった。
この物語はそのあたりについても言及している。
というより、この物語はそのことが根幹にあるといっても良い。
市井の出来事であると思って読んでいたら、突如として大きな話になって、なるほどそうなのかあ、ということになってしまったのである。
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