読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

青春のうた 第70巻 1970年代前期16

2008-10-31 23:07:27 | 読んだ
1.だれかが風の中で/上條恒彦 1972年1月

「木枯し紋次郎」の主題歌である。
が、私はこのテレビドラマを当時見てはいない。
ラジオから流れてくるこの歌を聞いていただけである。

だから、木枯し紋次郎というのはすごく爽やかな奴だと思っていたのである。
この歌からのそして上條恒彦からのイメージではそうではないか。

後年、このドラマを見る機会があったが、抱いていたイメージとは違っていて、なんだかがっかりした思い出がある。

小室等の作曲のわりには、流れるようなというかリズミカルというか、先へ先へ急ぐカンジが、この歌の最大の魅力である。


2.面影橋から/及川恒平+六文銭 1972年11月

及川恒平は好きなミュージシャンである。
特に「詩」がスキである。

なんだかよくわからないが雰囲気がスキなのである。

この「面影橋から」もなんだかよくわからないカンジがあふれている。
でもなんとなく、感じ取れるものがある。

ところで、この「面影橋から」は吉田拓郎のLP「ともだち」にも収められていて、そちらの歌詞はちょっと違う。
で、長い間そちらのほうで覚えていたのでちょっと違和感がある。

そちらの歌詞は2番である()内が吉田拓郎版である。

♪春はどこから来るかしら
 風に吹かれてくるかしら (春はあれきり来ないもの)
 めぐりめぐる想い出に  (歌を忘れたカナリヤが) 
歌を忘れた影法師  (歌うすべない影法師)♪



3.永遠のマドンナK/あがた森魚 1973年10月

あがた森魚については、追っかけることをしなかったし、気に留めることもなかった。
相性が良くなかった、というしかない。

「大正ロマン」というのもあわないのかもしれない。


4.放送禁止歌/山平和彦 1972年2月

このような歌があるというのは知っていた。
歌詞も、何かに載っていたので、なんとなく知っていた。

放送禁止だったので、この歌を聞いたことはなかった。

今聞くとなんだかあまりたいしたことないじゃないかと思う。

メロディーも歌声も甘いので、歌詞とか思想とかあっていないようなきがする。


5.比叡おろし/小林啓子 1970年5月

比叡おろしは、六文銭或いは小室等の歌だと思っていたのである。

また、小林啓子はステージ101でお姉さん的存在であったような気がする。

恋人中心世界は小林啓子というのは知っていたのであるが、まさか「比叡おろし」とA面B面の関係にあったとは知らなかった。

さて、比叡おろしは好きな曲である。

♪うちは比叡おろしですねん
 あんさんの胸を雪にしてしまいますえ♪


というところはゾクっとする。

こういう京女に愛されたいと思ったり、こういう京女は怖いと思ったりしたのである。


6.生活の柄/高田渡 1971年6月

高田渡の歌を聞き始めたのは、彼がいわゆる「晩年」になってからである。
そのなかでこの「生活の柄」は高田わたるそのものだと思った。

ところが作詩は山之口貘というひとだったので驚いたのである。

でだしの

♪歩き疲れては
 夜空と陸との
 隙間にもぐり込んで
 草に埋もれて寝たのです
 ところかまわず寝たのです♪


というところから心惹かれるのである。

時々歌ってみるのであるが私ではないと思うのである。
こういうふらふらするというか流浪というか漂浪というような人生に憧れるのは、私が土着だからなんだろうと思う。

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