読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

篤姫 -NHK- 最終回

2008-12-14 22:56:12 | 観た、聴いた
とうとう最後まで観てしまった。
習慣というのは恐ろしいものである。

今年の1月には
「これはマンガである」
「歴史をバカにしている」
と思っていたのであった。

しかし、なんとなく面白く
「ケッ」
とか思いながらも、やめられなかったのである。

主演の宮崎あおいでもなく和宮の堀北真希もなく、周囲のベテランたちがよかったように思える。

ひとつには、若い役者たちが精一杯演じているのに対して、軽くそして滑稽味を出していたところにあると思う。
ゆえに、宮崎あおい、堀北真希という若い女優、そして若い男優(瑛太、松田翔太、平岳大ら)の硬さが、生きてきたように思える。

今回は大奥が舞台とあって、女優陣のあでやかさが楽しみでもあった。
中でも稲森いずみはよかった。
時代劇が似合う女優である。(義経のときの常盤もよかった)

物語は幕末のおおきな移り変わりが全て篤姫がかかわっていたように描かれている。これは物語であるからかまわないのであるが、歴史的事実と誤認をする者がでてくるのがイヤというかコワイ。

現代的感覚からみた幕末、ということで観ていたのであるが、もしかしたら「この物語は幕末の人物たちを用いたフィクションです」という断り書きが必要なのかもしれない。

というわけで、今年は見てしまったが、年々大河ドラマの質というか歴史解釈が自由、斬新になってきていて、時代考証(セリフや考え方)や歴史認識についてガッカリすることが感じられるようになってきたので、来年は観るのをやめようかなんて思っているのである。

来年の主役:直江兼続の兜に「愛」という文字が用いられていて、それが大きく扱われていることに、もうなんだかアヤシイものが感じられるのである。
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