読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

花世の立春-新・御宿かわせみ- 平岩弓枝 オール読物1月号

2008-12-25 22:41:57 | 読んだ
いよいよ、畝源太郎と麻生花世が結婚をすることになった。

これが花世ファンの私にはちょっと残念である。

この結婚、花世が持ちかけて花世が日程を決めたのである。
源太郎はなんだか狐につままれたようにしている。

結婚を決めてから花世は源太郎の世話に訪れるのである。今までの花世らしくない振る舞いなのである。
やろうとすることが花世らしくなく、やっていることは花世らしいのである。

ご飯を炊こうとして釜に入れた米をこぼす、障子にはたきをかけようとして障子を破り、かわせみの人たちまで繰り出して障子の張替えになる。

花嫁修業をしていなかった花世のために麻太郎の提案により、花世は「かわせみ」で花嫁修業を行うことになったりする。

源太郎と花世を取り巻く人々のやさしさと骨折りで二人はつつましやかな結婚式を挙げる。

とはいえ、二人の将来は「若い」ことと「愛」だけが頼りである。
源太郎は法律学者のもとで修行中であり、花世も親掛かりであったうえにわずかばかりではあるが稼ぐことができた英語学校が廃校となるので、生活の糧が心配である。

二人を取り囲む人たちは、二人を愛してくれる人たちばかりではなく、特に源太郎を頼りにする人もいる。
それは下町の人たちのつながりでもあるが、その人たちと西洋風に割り切った考え方をする花世がどうつきあっていくのか、心配でもあり楽しみでもある。

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