読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

生態系ってなに?-生きものたちの意外な連鎖- 江崎保男 中公新書

2008-03-08 21:46:46 | 読んだ
なんと言ったらいいのだろうか、ともかく「面白かった」のである。

なんとなくそうではないのだろうか?
と思っていたことが科学的に明らかにされていく「快感」がいいのである。

生態系はエコシステムである。
著者は言う
「本書は生態系の全体像を読者に理解してもらうことを第1の目的としています」
だから、この本を読むのは「生態系」というものがなんなのかを知ることが読む目的になるのであると思う。

さて、生物(動物や植物)は食物連鎖というつながりのなかにある。この食物連載でつながっている生物をまとめて「生物群集」と呼ぶのだそうだ。生物群集とは『ある地域の生物たちは決して各個ばらばらに生活しているのではなく、つながって一緒に生活している』という意味を持つのだそうである。

この「一緒に生活をしている」という認識を持つことから生態系がはじまるのではないだろうか。
今の世の中、一人でも生きていける、と思っている人が多いのではないだろうか。

生態系は「物質循環」が起こっている場である、とも著者は言う。
物質循環があるからこそ「一緒に生活をしている」といえるわけである。

この物質循環を途中で遮る行為を人が行うから、自然や地球の状態が変化してきているのではないか。
その変化はが続くと、地球そのものの存在が危うくなってきている。

人が、自らの生活を幸福にしよう、と行ってきたことやこれから行おうとしていることが、めぐりめぐって人を不幸にしていく。
そういうことが、この本を読むとわかってくる。

私たちは、できることから進んでやらなけらばならない。それがどんなことでもいい。
そういう決意のようなものを与えてもらう本である。
わかりやすい例えと平易な文書がいい。
お勧めの本である。

「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美味しんぼ<101>食の安全 作・雁屋哲 画・花咲アキラ

2008-03-06 23:00:04 | 読んだ
毎度毎度のことながら、とうとう101巻である。
これからどうなるのか?
ということのみ興味である、と書いてきたが、今回は時期を得ているというか「食の安全」がテーマである。

この巻には「親の味・子の心」というのが2編、そして「食の安全」が9編収められている。

食の安全については、いろいろな全国でも取り組みが紹介されているが、それはそのまま解決策とはなっていない。
それは、当たり前のことといえば当たり前のことなのだが・・・

現代は「貨幣文化」ともいえる。
高くて良いもの、高くて悪いもの、安くて良いもの、安くて悪いもの。
という4つのくくりで、安くて良いものが第1番に望まれるのであるが「良いもの」の定義が難しい、なんとなく体には悪そうだが法的には許されているものは、とりあえず『良いもの』に含まれる、というか含んでしまおう、という状況である。

つまりは「悪い」と断定さえされなければ、まあ「良いもの」になってしまうところが一つの要因。
そしてなんといっても「安い」というのは第1等の購買要因であろう。

すべて自然にまかせて食料をつくることはまず無理なようである。
人口が多くなっても人が生きて行けるのは、大量に生産できる食べ物があるためだと思うのである。
「大量に」というところに無理が出ていると思うのである。

従って、この美味んぼに描かれているような食への取り組みは「安全」を確保することはあるとは思うのであるが「安定」を確保できるかどうかはわからないのである。
そのあたりは永遠の課題というか矛盾なんだろうなあ、と思うわけである。

それにしても、美味んぼ、いつまで続くのか?

追伸
 明日は東京出張である。日帰りである。10時から17時までぎっしりと会議である。せっかく金曜日の出張なので寄ってきたいところもあったのだが、急遽、土曜・日曜と仕事が入った。ため息である。

「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

麻太郎の休日~新・御宿かわせみ~ 平岩弓枝 オール読物3月号

2008-03-05 23:03:36 | 読んだ
神林麻太郎が久々の休日のすごし方に迷っていた。
結局、狸穴の実家と隣家の方月館診療所にも、大川端の「かわせみ」にも、川口町の畝源太郎の家にも行かず、京橋の薬種問屋や銀座の洋書専門店あたりをぶらぶらすることにして出かけた。

その先で出会った事件が、今回の物語である。
メリコン粉問屋「河内屋」で起こったのは、息子・角之助(6~7歳)に毒が盛られ中毒になったという事件である。

この事件の犯人とその毒は?
というのが縦糸。
そして河内屋の複雑な人間関係が横糸としてからみ、いつものように、麻太郎と源太郎が解決していく。

なんだか源太郎と花世の今後の進展がおぼろげに表されていたり、河内屋のお雪が妙に意味深のようで、このあと麻太郎とどうかなるのか、などと次の物語への布石があるようなきもする。

思わせぶりに次の物語に続いていくのである。

「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青春のうた 第54巻 1970年代中期⑯

2008-03-04 23:01:48 | 読んだ
1.カッコマン・ブギ/ダウン・タウン・ブギウギ・バンド 1975年4月

ダウン・タウン・ブギウギ・バンドが「スモーキング・ブギ」を大ヒットさせ、続いてこの歌を発表したころ、ブギウギってかっこいい、と思った。
そしてブギウギって何でもありなんだなあ、とも思ったのであった。

そしてダウン・タウン・ブギウギ・バンドって「なんだか軽い」という印象でもあった。

その後、軽い、というのは作り物であって、深く・重いものを持っているバンドなんだということがわかったが、当時は「はやりもの」で終わるのではないか、なんて思っていたのであった。

と思うくらいこの歌はなんだか時代に阿っているようなそれでいて時代の先端を走っているような、そんな感じを受けたのであった。

ちなみに、この曲の裏面が「港のヨーコ ヨコハマ ヨコスカ」であって、最初はなんだかこれはダメね、なんて思っていのであるから、その当時の印象なんて当てにならない。


2.縁切寺/グレープ 1975年11月

さだまさしの叙情性というのは、いいもんだんあ、とひそかに思っていても、表立っていいとはなんだかいえない雰囲気があった。
ゆえに、ひそかにさだまさしを聞いていたのであった。

この縁切寺と岡本正の「北鎌倉」で『鎌倉』というところへのあこがれみたいなものが自分の心の中で醸成されたのであった。

しかし、なかなか鎌倉へ行くことができないでいるのであった。


3.空飛ぶ鯨/ちゃんちゃんこ 1974年12月

この歌の印象は「おー!新しいタイプがでてきたあ」というものであった。

「かっこいい」というか「かわいい」というか、そんな男の子たちが、空飛ぶ鯨なんて、なんだかよくわからない歌を歌う。

あー、俺もおっちゃんかあ、なんてちらりと思ったものであった。
とはいうもののまだ20歳になったばかりのころであった。

4.バイオリンのおけいこ/佐藤公彦 1974年3月

佐藤公彦つまり「ケメ」である。

えーっ!こんな歌うたうの?
と思った。

こういう歌をうたうひとだとは思っていなかったのだが、こういう歌をうたっていることにうれしかったような悲しかったような、変な気分だったなあ。


5.ひらひら/中山ラビ 1974年7月

私が中山ラビの歌にであったのは、1976年であったと思う。
だからこの歌は当時オンタイムで聞いていない。

音楽やアーティストとの出会いというのは、タイミングである。
多分、心が求めているときに引っかかるのだと思う。

中山ラビの思い出は、東京との訣別である。
だから、中山ラビを聞くと、なんだかさびしい。
それは東京を離れたころに吹き始めた初秋の風のようなカンジなのである。


6.灰色の瞳/加藤登紀子、長谷川きよし 1974年3月

加藤登紀子と長谷川きよしは、私にとっては「遠いところにいる大人」のようである。

私は、人というのは、いい加減で、きままで、くそったれなところがあるから、愛すべきものなのではないかと思っている。
しかし、この二人はそんなところもない大人なのではないだろうか。
だから、多分この二人に出会ったら緊張して、何もいえなくなるのではないかと思っている。

「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

篤姫 -NHK大河ドラマ-

2008-03-02 23:05:16 | 観た、聴いた
笑ってしまう、面白さである。
時代劇の形を借りた現代劇とも言える。

面白い、ということだけでいえば、及第点である。
しかし、大河ドラマはそれだけでいいんだろうか?
この歴史が本当の歴史と思い込んでしまう人が多いのではないだろうか?

近年、大河ドラマは「面白さ」に傾注しすぎではないだろうか。
多分そこには「視聴率」というものがあると思うだが、視聴率が高いのが「いい番組」という考え方はいかがなものか。
もしその考え方で言えば、衆議院で大多数の議席を持っている自民党は「いい政党」ということになるではないか。
どうも世の中「おかしい」と思うのである。

話題を戻して「篤姫」である。
これは完全にフィクションであることを表明してはどうだろうか。
つまりここであらわされているのは「歴史」ではありません、歴史と時代をかりて作り上げたフィクションです、と言ってほしい。
そうでないと何かと「危険」ではあるまいか、と思うのである。

娯楽としては面白いと思うのであるが、勘違いする人が増えるんだろうなあ、と心配をしているのである。

「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

bjリーグ 仙台89ERS VS 東京アパッチ

2008-03-01 22:21:59 | 観た、聴いた
バスケットボールネタが続く。

今夜はbjリーグが地元で開催されたので観にいってきた。
bjリーグは初めて観るのである。

ホームチームの仙台89ERSの試合もテレビで1回見たぐらいであまりよく知らないのだが、何しろ、近くで開催されていることや友人・知人が協力していること、そして何より今イースタンカンファレンスの首位であることから、1度見ておこうと思ってチケットを購入したわけである。

試合は仙台89ERSが107対97で快勝した。

第1クオーターは20対32と12点の差をつけられ応援にもなんだか力が入らなかったが、第2クオーターが33対5で前半を53対37の16点差で終了。
まずこれで勝利を確信し、後半戦は穏やかな気持ちで観戦することができたのであった。

下の写真は、ハーフタイムのもの。


飽きさせることのない演出がされていて、ハーフタイムは勿論インタヴァルもタイムアウトのときも89チアーズが出てきたりしていて、なかなかであった。

次に機会があったらまた観戦しようと思う。

「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする