カメラは見た！

今日のパムッカレ

今日からサマータイムです。日本との時差は６時間となりました。

先日、近所で赤ちゃんの死体遺棄事件が発生しました。
軍警察がやってきて、立ち入り禁止のテープを張り巡らせ
長い時間、何やら捜索が行われていたのです。

辺りはものものしく、近所の人たちは一様に口を揃えて
どうせ、マリファナでも探しているのだろうと話していました。
結局、探し物は見つからず、その夜、軍警察がうちに来て、
うちの防犯カメラを見せてくれと言ってきたのです。

そして、防犯カメラの映像に、夜明け前、一人の女性がバケツを持って
公共の大きなゴミ箱に何やら捨てている様子が映りました。
軍警察が捜していたのは、これです。
その時は軍警察は、何を捜しているかは教えてくれませんでした。


まだまだ全容が解明されていないので、よく分かりませんが、
何でも、デニズリの医師からの通報で、軍警察が捜査に乗り出したとのこと。

はて？デニズリの医師、考えられるのは出産に立ち会った医師か
もしくは出産前に彼女を診察した医師か？
彼女が帰る際に意味深なことを口走ったのか？

因みにトルコでは
通常、妊婦検診は小さなクリニックで受け、いざ出産となると
設備の整った大病院に行きます。そして、普通分娩なら日帰りです。

その若い女性は17歳未婚です。両親と一緒に暮らし、夜明け前、バケツの
中身を捨てたのは、その母親です。父親は何も知らなかったようで
今はショックで、精神的におかしくなっているようです。

痩せている女性って、妊娠に気づかないことも多いらしいので、
彼女は中絶のタイミングを逃してしまったのか？中絶費用が無かったのか？
赤ちゃんは生まれたてだったのか？６ヶ月の乳児という噂もあるけれど、
それはないでしょう。だって、赤ちゃんなら泣きますよね。
どうして周囲が気づかないはずはない。

まあ、事件の全容が解明されていないのに、憶測で物事を言ってもしょうがない。
じゃ、なんでこんなことを書いているのかというと、
うちの防犯カメラが決定的な証拠として、提出されるからです。

実際問題、死体は見つかっていません。この辺りは焼却施設はなく、
ゴミ収集車はどこかの空き地に捨てに行くのです。
そして、そこには沢山の飢えた野良犬がいることでしょう。

１７歳の彼女は牢屋に何十年もぶちこまれるそうです。３０年かも？？
若い彼女、私は面識があるはずなんだけれど、誰なのかさっぱり分かりません。
日本では子殺しが頻繁にありますが、
こういったケースで懲役３０年はないのではないでしょうか？

確かに命を奪ったことは重大です。でも、彼女に情状酌量の
余地はないのでしょうか？

トルコの田舎では貞操観念が強く、婚前交渉、しかも未婚の母だなんて、
ふしだらの烙印を押されます。彼女が必死で隠したかった気持ちが分かります。
彼女が出産経験者というのは、簡単に分かります。で、赤ちゃんどこへ
行った？となる。だから、完全にうちのカメラだけが彼女を追い込むという
ことにはならないけれど、いい気分じゃないです。

うちが防犯カメラを設置しようとしたきっかけは、
酔っ払いがビール瓶とか道路に投げつけるので
その予防対策だったのです。

過去には近所の店から大量のビールを盗んだ男をカメラが捉え
逮捕に繋がったケースもあります。
なんだか、逆恨みされそうで、怖いんですけど

軍警察もことあるごとに、夜中だろうと、明け方だとうと、夫を叩き起こして
ビデオ見せろと言う。夜明け前に来たときなんて、緊急だと思いきや
２日前のを見せろと言うもんで、さすがに夫は切れた
頼むから、警察でカメラを設置していただきたいものです。

ところで、オヤジ（夫のこと）、死体を捨てたであろう映像を
見ちゃって、トラウマになってしまい、眠れぬ夜を過ごしています。
昨夜なんて、隣の建物に物を取りに行きたいから、一緒に来てーだって。
どうやら、怖くて一人じゃ行きたくなかったらしい。
私がケントと一緒に行けよ！と突き放しても、哀願するばかり。

あれ？自分は軍にいたとき、パラシュート部隊で、前線で闘い、
テロリストを殺したんだと言っていなかったっけ？なんか嘘っぽくなってきたぞ。

そういえば、来日したとき、私の祖母が亡くなり、遺体のある祖母の部屋が
２階の私の部屋の真下で、オヤジ怯えていたわ。トルコじゃ、亡くなったら
日も置かず、体をお湯で清めて、すぐ埋葬しちゃいますから、遺体と一緒に
夜を過ごすという経験は無かったみたい。

オヤジ、腕力もあり、結構頼もしい奴だと思っていたのに、
がっくりだわ


ランキングに参加しています。ポチっとクリックお願いします。      
にほんブログ村
にほんブログ村