goo blog サービス終了のお知らせ 

らんらんしましょ~心が楽になるために。

スピリチュアルセラピスト。チャネリング、タロット占い教室をしています。人の心に触れるたびに生きている意味を感じます。

抱きしめて得られるもの・・・出会い

2010-06-27 00:30:13 | 幸せ体質になるために
日本人って・・あんまりハグしないもんねぇ・・・
もともと抱き合うって行為がないし

でも・・・抱きしめても、抱きしめられても・・とっても気持ちのいいもの
その中に・・フッと入ってくる感覚・・・

「あ・・・この人・・・さびしいんだ・・・・」と。


あるの夕方
駅近くでの工事現場の音を聞きながら買い物をしていました。
工事の間の壁が真っ白で、合間合間に文章が書いてある。
「地球に優しい工事をしています」。

その‘優しい’と‘工事’という言葉の間に彼女が背中を置いて、立っていました。
服装はスカートにブラウス・・・顔色が白く、まるで生気がない。
小柄で細身・・・20代前半・・・あ・・か弱いという感じ・・・

一瞬、意識がある?それとも?と思ったぐらいの空気を漂わせ、目がぼんやりしていました。

ふるらんは・・
「あの人・・・なんだろう・・」と興味を持ちましたが、でもその後すぐに
「かかわりになるのは・・まずいことかもね・・」と思い、足を止めるのを辞めました。

視線を彼女からはずした瞬間、無意識にまた彼女に戻りました。
「倒れるかもしれない」と思った勘が働いたのです。

そして視線を戻してすぐにその彼女は横に倒れていきました。
人のざわめく声が聞こえます。
ふるらんはその中に割って入って・・・
「看護師です。すみません、どけてください」と行って彼女に近づきました。

顔を見ると貧血状態。
傍にいた男性を捕まえ
「この足持ってください。あなたはこっちを支えて」といい、彼女にある刺激をしました。
すると
「う・・・うん・・・・」と少し戻って・・・
「あのね?ご飯食べていないでしょ?」と聞くと少し間をおいて
「あ・・・食べれなかったんです」と答えてくれました。

「とにかく病院に行こうか」と話すと
「それはいやです・・」というので
「何を言ってるの、貧血じゃない」と言ってると、後ろから
「どうしたんですか?」と女性の声が聞こえてきたので振り向くと同じ病院の看護師が来て
「お~~ナイス!」と思い、
「救急車いやなんでしょ?」というと
「はい」というので
「それなら私たちの病院にいこうか~」と両脇を抱え、タクシーを呼んでもらい・・とっても近所にあった働いている病院まで連れて行ってもらい・・・

はい、彼女はふらふら立ったので・・まんま入ってくれました。
「心療内科外来」・・・・
先生がすぐ出てきてくれて
「どうした?」と30代の先生二人が着てくれて・・・
「すみません~お願いします」といい、すぐ外来へ。
診察して、検査をして・・・はい、点滴・・・

「食事していないね・・・」と先生・・・
「とにかく・・今日は強制で寝てもらうか・・・」といいながら家族さんと連絡・・・
どうやら一人ぐらしで・・・孤独だったらしく・・

でも問題はそこではない状態・・・

ふるらんは職場から一番近い看護師だったので、それで
「拾ってきたのはふるらんなので、今晩ふるらん家族の変わりにつきますわ」といいました。
そして・・本を読みながら彼女の意識が戻るのを待ちました・・・
途中夜勤の先生が来てくれて・・
「どう?」
「あ、ありがとうございます。まだすっかり寝ています・・・」と小さな声で話し・・・
「よっぽどなんかあったんだろうね・・・」と先生がいうと
「ええ・・・明日家族さんが来る前になんとか意思の疎通が取れたらいいんですけど・・・」というふるらんを見て先生が
「人は心で動くからね。もし僕がまだいる時間なら付き合うよ」と言ってくれました。


夜9時になり、消灯・・
巡回の看護師が来て顔を見て・・・
戸を閉めた音で目を覚ましたようで・・・
「起きた?」とふるらん満面の笑みでご挨拶
「ここは?」と聞くので優しく説明しましたよ
「ここ?私の職場。とってもいい人ばっかりだから安心してね。あ、大丈夫、若い優しい先生もいるから」といい、とにかく今日は見ててあげるから寝なさいね・・・と進め、頭を子供のようになでてあげながら・・彼女は私の手を握ってそのまま眠りにつきました・・・・


穏やかな夜を越えてほしい・・・
明日は家族さんがくるから。

なぜなら・・
家族は彼女にいろいろ質問を浴びせ、彼女の安心より、自分たちの安心を得ようとするから・・・と知っているふるらんにとって今の静けさがとても彼女にとって幸せな時間だと思いました。


・・・・続く。