電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

1979年度香港票房未記載リスト

2010-09-12 00:10:50 | その他・研究
整理中の79年票房リストはこちら(某資料より引用)

後年になり、突如として公開されるケースもありますが、票房記録がない場合は香港で公開されていない可能性が高いと思います(台湾作品含む)

下記のリストはそういった作品の一覧になります。当然興収は不明ですので順位はわかりません。とりあえず分かったものから少しずつ書いてみます。
※随時更新予定

みなさんからの情報もお待ちしています。(79年に製作または公開されたと思われる作品で上記のリスト100本に載っていないもの)

(参考)台湾の79年リスト

現在までに判明している「未記載リスト」はココ

以下、シフトJISコード版メモ
【1979年度】
No.タイトル          推定される理由等  記入日
----------------------------------------------------------------
1.三十六迷形拳        不明        9/12
2.The yoga and kung fu girl 台湾作品      9/12


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胡錦(フー・チン)

2010-09-03 01:28:27 | その他・研究
ここのところ数日は携帯プレイヤーwizpyで先日の「スカイハイ日本語版」を通勤途中などに楽しんでいますが、やっと便利なソフトを見つけたので本文の前にまずはこちらをご紹介しておきます。


ちなみにwizpyはTurbo Linux内蔵。PCにつなげばリナックスが立ち上がる。(販売終了。在庫のみ)

このプレイヤーで映像を見るためにはflv形式のファイルをavi形式にする必要がありますが、これを簡単に実現してくれるのが"Any FLV Player"なんです。
有料版のAny FLV player proに付属する変換ツールの機能を使えば好みのコーデックやフレームレート、サイズで様々なファイル形式に変更できるのです。これはとても便利で面倒な手順を踏まずにダイレクトに変換できます。

驚いたのは、サイズの指定が自分の好きなサイズで入力できたこと。wizpyで再生するにはビデオのサイズが168×128の固定サイズである必要がありますが、あらかじめ用意されていたいくつかの選択肢には希望のサイズが無く困っていたところ、直接縦横の数値を変更できることが分かってビックリ。実際に指定したサイズでちゃんと変換できたんです。FLVの再生もなめらかで安定していて本当に素晴らしいソフトです。(フラッシュビデオの時代には必須のソフト!)
出来上がったらファイルを本体へ転送しておきます。これでいつでもどこでも見れちゃいます。

無料版はこちら


ここから本文です。
今回の記事は女優フー・チンについて少々。

彼女の公式サイトにはポスターギャラリーがあります。 こちら
(フォト・ギャラリーでは”李翰祥電影回顧展”も見れますよん。劉家輝も顔出してます)

【参考】李翰祥電影回顧展の動画はこちら。汪萍にティ・ロン、谷峰、シルビア・チャン、米雪などなど。
フー・チンも数年前とは言え、まだまだ活躍しているんですね~。

ポスターギャラリーの下に文字でフー・チン出演作品が書いてありますね。
しっかり、『過客』や『過客與雙艷』なんて記述も見られます(もっとも両者は同じ作品と思いますが)。
年度の表記は違っているもののその殆どが70年代の作品でしょうね。
彼女は大手の邵氏&嘉禾作品に出演したり他にもホントに多くの会社を渡り歩いていたことを思うと、やはりフー・チンは70年代を代表する女優の一人なのだなぁと改めて思う。

電影演出:2つに分かれている上段の方がどうも気になってしまう・・。(下段は問題外)
どこから出たか分かりませんが、順序性がかなりまともで本当にきれいに並んでいるような・・??(この羅列をじっと見ているとクラクラっと来てしまうんです)

ジャッキーとの共演作も当然ながらある。
『金瓶梅』 もその1つだ。
これが劇場公開版である。 (スカイハイと同じ年に公開されている)

この映画で最初に登場するのはもちろんジャッキー・チェンである。
(勿論、これを劇場で見た人も残念ながらジャッキーだとはまだ誰も知らない頃のお話。。。)梨を売り歩いてました。

フー・チンはジャッキーよりも年上ですが、リーハンシャンに気に入られていたのかまぁよく出演したもんです。


他にも上記のフィルモには記載が無かったがジャッキーとの共演作ではやはりこれが思い出されますね。
それは大地影業公司の『女警察』こと『ヤングタイガー』です。(タイトルが何度か変更され混乱してしまう、・・・というか最初に出た時のビデオ題”ヤングタイガー”を尊重してます)
この頃からジャッキーのことだって良く知っていたと思うのですが、やっぱり73~74年前後の彼女が好きですね。

ただ、このオリジナルの73年版『女警察』はまったく見られない。いつも改変後の『師哥出馬』ばかり。
功夫に厭きたときは、やっぱり現代劇ですかね。
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歐陽珮珊

2010-08-14 23:46:09 | その他・研究
こちらは呉思遠の監督デビュー作とも言える『瘋狂殺手』ですとか、私の好きな協利の1本で現代アクション物である『黒帯仇』などに出演していました女優さん。

日本であまり紹介されたことがないようで、マイナーな女優さんであるのかも知れません。
なので日本での呼び名、通称はいまいちアヤシイのですが、オーヤンプイシャン(そのまんま!)というのが今のところそうだったりするのでしょうか?
英語だとsusannaauyeungのようですのでスザンナ・オーヤン なんて書くのかもしれません。

オーヤン・・という名前の人なら、やっぱり『ラヴ・イズ・オーヴァー』の欧陽菲菲ですけど(笑)、今どうしているのかな?あと「龍拳」でサンタイ夫人を演じたベテラン女優・歐陽莎菲なんて人もいますけどね。(この人は邵氏作品が山ほどあります。。。)


歐陽珮珊さんは89年に重案組(新ポリスストーリー)でジャッキーとも共演しています。


このとき、チラシなどの宣伝材料に“オーヤンプイシャン”と記載されていました。


そして先日発見したのがご本人の公式サイト。しっかりあったんですよ。
ココ⇒http://www.susannaauyeung.com/movie.htm
デビュー作の映像なんかも見れるのでさすが公式サイトだなと感心いたしました。

このサイトを見るとある事実に気付きます。
デビュー時は名前がちょっと違う名前だったんですね。
彼女は『瓊花仙子』でデビューした当時、”歐陽佩”を名乗っていましたが
その後、次回作の『瘋狂殺手』で早くも歐陽珮珊に改名したんですね。

私が興味あるのは彼女の70年代作品なのですが、今とても注目しています。今後もみれたらいいなぁと思います。



彼女とは無関係ですが、ちなみに『黒帯○』という協利作品は2つありますね。
73年の『黒帯仇』と78年(?)の『黒帯恨』です。
以前、『黒帯恨』にはジャッキーが出演しているのでは?という話もありました。
しかし78年という時期からちょっとあり得ない時期でもあり、
もしかしたら『黒帯仇』の方だったのでは?と個人的に仮説を立てたりしていました。
『黒帯仇』を見たらジャッキーなんてどこにもいないんですけど、他の出演者(例えば元奎や元華)や製作会社などからジャッキーが関与していてもおかしくはなかったと思うのです。
呉思遠にしても『蕩寇灘』ではおそらく追加撮影シーンでジャッキーも出演しているようなので、72年当時には呉思遠の回りをうろついていたはずですからその頃から顔は知っていたのだと思うんですが・・。(袁和平もきっとそうですね)この辺を是非呉思遠が証言してくれればいいですね。



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「英雄故事」を歌ってみましょう!

2010-07-25 23:36:48 | その他・研究
ポリスストーリー/香港国際警察('85)の主題歌「英雄故事」(広東語)です。
(演奏時間2分54秒、全5240フレーム、制作時間5時間)

今回、私のような日本人のジャッキー・ファンが歌詞を覚えて歌えるようにと、
いまさらではありますがこんなものを制作してみました。
(伴奏のみではありませんが、カラオケっぽい?)※ケータイ用(3GP)は画質が悪いのでおすすめしません

こちらからアクセス


カタカナで歌詞を書いていますが、可読性と発声を重視していて
本来の広東語の発音とは異なっていると思います。(ご了承ください)

苦労した点は、音と映像を合わせること。時間ぴったりに収まるように
編集したこと。それから字幕を入れるソフトの制約の中でカナをどうしたら読みやすく表記できるか・・・・などです^^。

ジャッキー本人が歌うこの曲はパワーに満ち溢れていた時代のもの。
そんなパワーをいつでも感じられるとてもいい曲です。
(このクリップは一部アレンジしています。何か分かる人いるかな?)

今まで歌詞を覚えられなかった人も是非チャレンジしてみてくださいね~。

印刷用pdf --->ココ

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龍拳のプレス

2010-06-02 00:57:39 | その他・研究
先日からオークションに「龍拳」のプレスシートが出品されていました。

きょうも帰宅しようと会社からあわただしく去って、電車に飛び乗り仕事帰りにメールチェックすると、オークションまもなく終了のメールが…。
今夜がプレスの終了日であったことをすっかり忘れていたのです。
さっそくウォッチリストを見てみるとギリギリ間に合ってあと10分というところでした。

やはりどなたかが入札されてはいましたが、入札は開始価格のまま。
とりあえず様子見かそうでないのかわかりませんが、とにかく入札することにしました。

お金もあまり工面できないので自分で決めた額を入れてボタンをポチっと…。すると私が入札できたのです!
でも、それ以上の金額は出費できないので誰かに上回る額を入札されてしまったらあきらめるしかないと思いました。しかし人間には欲というものがあります。

携帯で数分後にチェックすると、案の定どなたかの入札により私を上回る額で入札されてしまっていました。うーん、どうしようかな?とボケっと考えていたらなんとケータイの充電が切れて電波オフに。。「うおぉ、なんてこったい。でもこれは入札を諦めろという事ね」

プレスとはパンフに比べたら遙かに珍品なのでありますね。日頃から頻繁にチェックしていた訳ではありませんが、一週間程前、龍拳プレスの出品を初めて見たのでちょっとワクワクしていた数日間でした。
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『山東老娘』の別バージョン情報

2010-04-25 22:52:17 | その他・研究


海外で有名なKung-fu Mamaこと『山東老娘』ですが、ラストの編集が異なる別バージョンが存在しているそうです。
私が見たバージョンはラストで龍飛にとどめを刺すシーンがあまりインパクトのない格闘シーンだったのですが、この別バージョンはkungfu mamaが大八車に轢かれ(爆、空中からジャンプして着地。その後キックするなど超過激なものなのだそうです。
これがどこの国でリリースされたバージョンであるのかとても気になるところですが
別編集が見つかった、又はこれを実際に目にしたときなどには何とも言えない感覚を味わうことが出来ますね。
バトルの一部のシーンが差し替えられるというのはその映画にとって何らかの意義や目的があるはずですので、見比べてみたら面白いことが分かるかも知れませんね。

※情報はクワイさん



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七小福50周年

2010-01-14 04:02:04 | その他・研究
昨年のイベントです。勢揃いした写真とか、当時の写真が公開されたりしてましたのでいっぱい写真を見ましたがここの写真もいいですね。(壁のポスターじっくり読みたいなあ)
http://www.info.gov.hk/gia/general/200911/14/P200911140192.htm

上映は終わってしまいましたが、
特別上映されたスケジュールがここにあります。
http://www.lcsd.gov.hk/CE/CulturalService/filmprog/chinese/2009hb/2009hb_schedule.html
あのジャッキーのデビュー作『大小黄天霸』(62)が上映されたなんて夢のようですね。(上のページの右にある”宣傳短片”をクリックすれば、ちょっとだけ見ることができます。)
また、香港電影資料館では”七小福五十周年展覧”が開催されています。
(2010/2/21まで)
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方世玉シリーズについて

2009-11-25 23:00:38 | その他・研究
順序が逆になってしまうが、孟飛主演「方世玉」のパート2に当たる歐陽俊監督「旋風方世玉」(又名:傳奇方世玉)と関連作品についてのメモを忘れないうちに・・・。

実際に映像をいくつか確認すると、新たに撮影した倉田さんの出演シーンは存在していない模様である。クレジット表記ではしっかりと倉田さんの名があるがこれを出演作に数えるのはどうかと思うのだが倉田さんのシーンが存在する以上は一応含めておくべきかと思う。また、香港公開版(77/3/17公開)の「旋風方世玉」とは編集が異なるverなどが存在するようだ。確認できた3本を整理してみると、

①香港公開版「旋風方世玉」
前作「方世玉」から挿入されたシーンは少なく、倉田さん演じる譚飛脚がやられるシーンなどを挿入している。香港題に併記された英語は"THE PRODIGAL BOXER ( II ) "で倉田さんのクレジットは単独での表示となっている。

現地新聞広告

②別編集Ver
①の香港公開版とは別編集となっているもの。クレジットは赤字で倉田さんのクレジットの隣には王青の名がある。前作「方世玉」から挿入されているシーンが「旋風方世玉」より多い。(苗翠花役・白虹の出演シーンなど)

③英語版
「Young Hero of Shaolin」と出るものが「旋風方世玉」英語版で、倉田さんの表記は"SHOJI KARATA SAN"である。これは香港公開版と編集が同じもので、クレジットと音声を英語にしたものであった。(よって"Young Hero of Shaolin"は英語版のタイトルだった事になる)

となる。また、台湾の資料によれば南海影業では倉田さんの出演作として3本が記録されていた。「方世玉」(72)、『方世玉打雷台』(76)と『少林絶學一傳人』(77)の3本である。(すべて台湾公開時のもの)
『少林絶學一傳人』が香港の「旋風方世玉」に当たるが、問題は76年の『方世玉打雷台』という作品である。
これは殆ど「方世玉」と同じ出演者のためおそらく「方世玉」の単なる再映か若干編集が加えられたものになるのだろうか。(まぁそれにしても台湾になるとどうしてこうも題名が変化するのだろうか?公開は香港より2ヶ月ほど早いが・・。)

他にも同じ歐陽俊監督(台湾では陽明で通っているらしい)で洲威公司の「方世玉大破梅花椿」も台湾で2ヶ月早く公開されているが、こちらは勿論倉田さんが劇中”日本人”として出演されていましたね。(余談だがこれの原著はなんと古龍だった。孟飛はこの頃から古龍と縁があったのかも。)

以上の3本は順番にすれば
「方世玉」(72)
「旋風方世玉」(77)
「方世玉大破梅花椿」(77)
こんな感じでよいと思う。(何れも香港公開年)5年も間が空いているのは長い気もするが、私は最初の「復讐のドラゴン」の若かりし頃の倉田さんが一番好きです。

今回メモ程度ではあるが、日本人・倉田保昭フィルモグラフィーの一部を整理してみた。自分なりに整理してみるのも楽しいと思います。倉田さんは今後も話題になっていくでしょうから将来忘れたらこの記事を再度読んでみたいと思う。



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黒名単

2009-10-27 23:41:40 | その他・研究

今日は私個人の密かな楽しみ方を紹介します。まずは過去に書いた記事を書き直したり加筆したりして、もう一度記事をチェックします。とりあえず2005年に封印した記事を書き直してみることにしました。
こんな感じでいっぱい書き貯めたらPDFにして永久保存とか、いろんなブログを集めてプリントアウトしていつでも読めるようにする。こんな活用法もありますね。(携帯でもPDFが読めますがさすがに画面が小さくて不便なのでこれはやめました。。)
家で紙を出すのが面倒ならコンビニでPDFをプリントなんて事も可能です。高級なゼロックスのコピー機で焼くので仕上がりも良くて超便利!カラーだとお金もかかるので白黒でA4サイズ1枚に2ページ印刷すれば安上がり。実践するとこれが結構楽しい。コンビニでPDFを印刷出来るなんて便利な世の中になりましたねぇ~。

さて、開發公司研究ですが創業間もない71年作品では『火戀』という映画があったようです。恐らくこれが最初であるとは思うのだが尻尾は掴めないまま。陳観泰も出演している模様でありこれが見つかるかどうか分かりませんがビデオ映像を探してみようと思っています。製作は第一公司(ファーストフィルム)との合作のようなのですが、第一単独の資料もあったりして製作に関しては結構あやふやな感じ。。

ここでまたまた書道の時間です。



あまり上手ではありませんが、10回以上書き直しました。黒と単は旧字にしてみたので画数は多くなっちゃいますが忠実に書いてみました。横書き右からは意外と難しく何度も失敗してました。(毛筆なんて全く書きませんのでね・・。)
毎回書けるか分かりませんがせっかくなので出来るだけチャレンジしてみたいと思います(笑。

そして今回の『黒名單』についてのメモを・・・。

秋田書店刊ドラゴン大全科には、「ブラックリスト」のタイトルで紹介されていたので陳星の出演作としては比較的知られているようだ。ところでブラックじゃなくデスノートって香港では死亡筆記と書くそうだがこれだと書いたら即死んでしまうのでちょっと違ってしまうなぁ。殺しのリストに従って一人ずつ復讐する・・・これなら「キル・ビル」を連想してしまう。(もしかしてタラ監督『黒名単』も見てたのかな?パート3は2014年製作だとか!?)

そうそう英語のNinja Heatって何だよって思っていたのですが無茶苦茶に思えるタイトルも漢字にしてみると…、『忍者大追殺』になるようだ。
これなら面白そうな名前にはなるのかな。(忍者はいないけど・・)
余談ではあるが、1993年のアメリカ映画"Surf Ninja"も中文にすれば『忍者大追殺』となる。この映画は私の好きな三節棍アクションもありなかなか楽しめる作品。(DVD題は「鉄の顔を持つ男」)これが何か関係していたりしてね。

そもそも私が知りたかったのは袁和平が『蕩寇灘』の次にどの作品に関わったのかという事でした。これは全く不明でした。(どなたかに教えていただけると有り難いのですが…)
監督とプロデューサーの方はかなり早くから動いていたようで当初はアラン・タン、オー・ジョンホン主演と完成時とはまったく異なるキャスティングだったようです。(美人女優の胡燕女尼も出演予定でしたが最終的には変更されてしまいました)

☆開發公司オープニング☆(トリミング惜しい)


本編ではコンドルは飛んで行く(サイモン&ガーファンクルのカヴァー曲なんてありましたね~。名曲っす!)のテーマに乗って物語は進行する。現代劇だ。
 陳星&于洋

刑務所から出所した趙英龍(陳星)は殺人の罪で6年間入獄していたがこれは陥れられたものだった。兄の出所を出迎えた弟英虎(于洋)は一枚の紙切れを渡す。紙に書かれた4人の名前は趙兄弟を陥れた人物で英龍のかつての仲間たちだった。

 Black List

英虎から次々と衝撃の事実を知らされる。母親が殺され、婚約者・莊憶美(李司祺)も既に關冬(方野)の家に嫁いでおり幼い子供(向展偉)もいた。2人は母親の墓前で復讐を誓いブラック・リスト4人の捜索を開始するのだった。
まずはバーへ向かいそのオーナーが1人目の蕭天(山怪)と分かるとこれを始末した。蕭天はフィアンセとの結婚前日だった。
ホテルで情婦と密会していた2人目の馬雲(解元)もすぐに見つけ出しこれを殺害した。憶美は子供を連れて英龍の家に訪ねて来た。彼女が連れて来た子は英龍の実の息子だったのだ。憶美は復讐をやめるよう説得するが聞き入れてはくれない。
ナイトクラブを経営する3人目の韓大魁(陳恵敏)は英龍をワナにかけ捕らえるが止めを刺すことは出来ず、逃げられてしまう。ふたたび顔を合わせた二人は対決するが激闘の末、英龍は敵の息の根を止めた。

最後に残った關冬(方野)が4人目。母親殺しの張本人で罪を着せられ長期に渡り入獄させられた恨みを晴らす為、自宅に向かった。英龍は復讐することが出来るのか…。


いままで陳星の人気については今一つ分からなかったのですが資料を読んで何となく分かりました。
大成功を収めた『蕩寇灘』公開後から急上昇して各映画会社から出演依頼のオファーがかかるのです。嘉禾からも5本契約なんて話もあったのにこれを蹴り(これはある意味正解だったかも知れない)、「危うしタイガー」に出た後、タイへ3カ月行って撮った2本(『唐人客』『大地雙英』)に出演する。それから今回記事の『黒名単』と倉田初対決を見せた富國影業の残り『餓虎狂龍』に出て、その後慌ただしく台湾へ行きファーストフィルムと2年契約を結ぶのだ。こんなにも忙しいスケジュールになっていたのは人気者だった証拠だ。当時は呉思遠とのツーショットの写真も新聞に掲載されたりしてこれはかなり異例の事だ!
台湾時代以降も数多くの作品に出演し、嘉禾では黄楓とも出会い「密宗聖手」に始まり、「ダブルクロッサー(鬼計雙雄)」、「必殺!少林寺武芸帳」「少林寺怒りの鉄拳」など立て続けに一流の功夫片に出演。これも大成功。年を経る毎に味のある俳優へと年々成長していったのである。もちろん陳星をスターに押し上げたのは呉思遠であり、これは彼の功績の一つと思う。

開發の専属監督でもあった羅馬はこの映画で敵を一人一人順番にやっつけ、次の敵の番になればガラっと場面を変える手法を用いた。敵をじっくり料理しようというのである。仲間だった人間はそう簡単には殺させないという訳だ。合間合間に監獄にいた陳星の様子を見せながらその心理を描写したりしている。なかなかやるじゃないか、羅馬。女優さんのヌードの見せ方なんかもとてもきれいに見せていて、これならばあまり不必要さ嫌悪さを感じずにもいられるものだ。多少のタイミングの悪さはあったとしてもそれは許せる範囲。呉思遠より女優さんの表現は巧いようだ。些細ではあるが違いを感じてしまう。つまりこの映画には余裕というものがあるのだ。これだけでも全体のバランス感は良くなる。機関銃のような富國作品との違いに少々驚かされてしまったというのが正直な感想である。現代劇の多い開發だが、この会社や羅馬の持つ性質、風味なのかも知れない。

長くなってしまうが出演者についても少々。
英虎の恋人役泰莉には施明。開發との契約で何本かに出演した。ナイトクラブで陳星を騙そうと企む何司理役には伊雷。この時期は初期の協利作品などに出演することが多かった。
大物スターでは陳恵敏が出演。(ゲスト出演の彼については宿題事項とする)
今回はよかった!孫嵐がいなかったね(笑。また、ブルース・リャンも出演している。まだここではスタントマンの一人に過ぎないが珍しく開發公司作品にも参加していたのだ。(叔父の梁少松やリャンロンの人脈と思われる)
陳星の背後にいるリャン

ところで確かに陳星はマンダムがお似合いか。いや似合っている。整髪料の匂いがプンプンしてきそうだが、香港のチャールズ・ブロンソンと言われただけのことはある(これは日本での異名。)当時の香港では『餓虎狂龍』が公開された頃から“東方査理士布朗臣”(つまり東洋のチャールズ・ブロンソン)と呼ばれていたが、彼はなぜそう呼ばれるようになったのだろう。主演第一作『蕩寇灘』から『餓虎狂龍』までにその象徴的な作品があったのではないだろうか。
陳星はブロンソンのように筋肉隆々の鋼鉄のような体を持つ“タフガイ”だ。『蕩寇灘』公開後、香港でブレイクした陳星を観客は一刻も早く見たかったことだろう。正に彼のイメージをそのまま映画にした作品があった。もちろんこれは「危うしタイガー」(原題:硬漢)のことである。陳星は鍛え上げられた肉体と怪力を十分に観客に見せつけたのだ。

タフガイ陳星の70年代を振り返るなんてテーマは案外面白いかも知れない。『蕩寇灘』から少し延ばして80年代の『悪漢探偵』ぐらいまでがいいだろうか。今後も陳星作品を是非取りあげて行きたいと思います。終


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液体人間オイルマン

2009-08-26 22:22:14 | その他・研究
ついに見ちゃいました。そう、ユキコ、ゆきこ、「油鬼子」です。

主演のダニー李修賢ですが、これや「北京原人の逆襲」とかよく仕事をしましたねぇ~。



こちらの谷啓じゃなかった谷峯さん見るやアハハとまぁのっけから大爆笑。
しかしこんな格好をしているのも何やら込み入った事情があるようで…。


とにかく油鬼子の登場には爆笑、爆笑もう爆笑。走ってるのはマジで笑えます~。


あら「ヤングマスター」でおなじみのリリー李麗麗さんではありませんか!この人がいたお陰で後半引き締まる感じがし上手くまとまってる。

ショウブラは前年に『降頭』を作っているのでこれも是非見てみたいですね。


ラストはちょっと悲しい結末。。。あなたのハートに何が残りましたか?(c)木村奈保子


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