電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

ある特定の時期に製作された映画を調べる方法

2011-05-15 00:15:38 | その他・研究

今回は表題について私なりの手段、方法論を書いています。
調べる方法が既に分かっている、または知っている
という方は今回の記事は参考にはなりません。
どうか読まれませんように。

それではここから私の手段について書いてみます。
ネットの普及以前、香港映画ファン必携のバイブル(資料)としては、過去国内で発売された書籍では例えば「香港電影百科」「香港電影スペシャル」などがありました。この2冊は私はいまだに手に取って眺めています。

最近はあまり古い映画の本も出版されることもなく記憶にあたらしい本では
中華電影データブックもありましたがこちらは量が半端ではありませんが
基本的には邦題のない未公開作品は含まれていませんでしたね。

「香港電影百科」には劇場公開済みの85作品を紹介したページ(本文)と
配収ベスト10などその他資料が続いていてその中に未公開22作品のポスター集がありますね。

「香港電影スペシャル」も巻末には「大福星」までの公開済み81作品の紹介と
未公開作品が大半をしめる(未公開の56本が含まれる)全部で81本のオリジナル・ポスター集が載っています。

これらの資料にある映画をコレクションとしてビデオやDVDなどを集めていく人も多いと思いますが、私の個人的な趣味でもありますね。電影百科のほうの85作品はなんとか集まりました(苦笑)。スペシャルの方も殆ど集まったのですがあと1本だけ協利の『出錯綽頭發錯財』が見つからないですね~。(まぁこれは見なくてもいいか・・。)

特にいま調べている1970年代の時期とか30年前以上の古い映画になると、実際に見ることも困難となるケースが多くなりますが、近所のショップとか通販で購入可能な字幕つきの映像ソフトを探してみるのが手っ取り早い手段になります。DVDをレンタル店で借りてくるのもいいですね。年代別に整理されているお店もあります。そんなところがあれば効率よく探せますね。

私の場合は、まず全体としてどの位あって全体的にどんな映画があるのかを知って、そしてその中のどれがめずらしいものなのかとか知らないので1本1本時間をかけてどのようにしたら購入できるのかを調べていきます。なのでどんなものがあるのか把握するのが先になります。

最初にすることはこの全体に当たる資料を探すことになります。
私が見つけた参考書は『七十年代香港電影研究』という香港で出版された本でした。この本、香港で公開された香港の映画の網羅性は完全に近い状態ですばらしいです。ただし香港で公開されたものだけしか分からず香港で未公開の台湾作品や
香港で公開された台湾映画については巻末のリストにも無いので把握できません。
そこで私は、台湾の資料を探してみました。
『台灣電影百年史話』という上/下巻の書籍です。
これの上巻の方に製作会社別に台湾で70年代に公開された作品が公開日付きで掲載されているのでその全体が把握できると思っています。(他にもっと良い資料があるかと思いますが・・。)

あとはネットにある香港や台湾のデータベースサイトを利用してその全体の補完をします。これがなかなか大変なのです(苦笑)。


例えば香港なら香港電影資料館がいいですね。

URL

注意点としては上映時間の記載があまりなかったり、香港で公開されていない映画も含まれていますがその場合、正確でない可能性があります。

台湾なら台湾電影網がいいと思います。

検索ページURL

注意点として上映時間は記載がありますが、ところどころ抜けている箇所があります。また、こちらは年度=公開した年度(リバイバル、再映含む)になっており、1973年以降が対象になっております。(例えば1972年に台湾で公開された映画は検索できません)

通常は70年代は検索できませんが下記の方法で可能になります。
(1)URLを加工する。

www.taiwancinema.com/lp.asp?CtNode=38&CtUnit=60&BaseDSD=41&htx_ProductYearS=19●●
●●に73を入れれば1973年になります

<73~79年のリンク先>


以上、分かりづらいかと思いますが調べる方法の一例でした。ご参考まで。

 

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ゴールデン・ウィーク

2011-05-01 00:49:05 | その他・研究

GWに入って今日は日曜日。あいにく天気はいまいちか・・。
仕事の方もいらっしゃるかと思いますが
今年はお蔭様でしっかり休むことができそうです。
(ゆっくりと休んで休息したいなぁ。)
時間があるので映画をいっぱい見ようかな?

そういえば先日、探していたM:I-2サントラCDを某所を歩きまくって格安でゲットしちゃいました!!
欲しかった物を安く手に入れる・・・。
努力が必要になるのですが、これがかなえばとってもうれしいですし、満足できますね。やっぱり足を使わないといけませんね!
ちなみにサントラCDには2種類あるのをご存知でしょうか?劇中に流れない曲を集めた物と、使用曲が入っているスコアと呼ばれる物の2種類です。
M:I-2の場合は2枚出ていて分かれています。M:I好きな人は両方持っているんじゃないでしょうか。

ところで、最近は洋画に興味があってもっぱらそちらに時間を割いてますが、
映画ファンというのは1本あたり90分~100分前後、長ければ2時間近くかかりますので沢山みたい!というケースでは、当たり前ですがいっぱい時間が要ります。私の場合は途中で中断するのがイヤなので最初から最後まで通して見る派(?)ですから、まとまった時間があるときにしか見れないというジレンマが・・。(まぁそんな時は好きな曲を聴いていますけどね~)

そうそう、この大型連休も終わった5月中旬にはNHKのBSプレミアムと名前も変わりましたが16日の月曜から毎日午後、BSシネマにて下記日程でジャッキー・チェンのポリスストーリーシリーズが一挙放送されますよ~。(なぜか最初の日は「サンダーアーム」をやります(笑))

カレンダーはこちら
http://www.nhk.or.jp/bs/t_cinema/calendar.html

5/16(月)13:00~ サンダーアーム『龍兄虎弟』
5/17(火)13:00~ ポリス・ストーリー香港国際警察『警察故事』
5/18(水)13:00~ 九龍の眼クーロンズ・アイ『警察故事續集
5/19(木)13:00~ ポリス・ストーリー3『警察故事III 超級警察』
5/20(金)13:00~ 新ポリス・ストーリー『重案組』

放送時間を念のためチェックしてみると、新ポリスストーリーだけ
DVDより短い時間になっていました。(他はDVDより1~2分長い時間)

そういえばパラマウント社「九龍の眼」DVDは買っていなかったですが、
今回は確か日本語音声が入っているんですよね。安いですが、まだチェックしてなかったなぁー。

BS放送ですが洋画のほうも今月は面白そうなラインナップでした。
「シャレード」「おしゃれ泥棒」もいいけど、「エイリアン」とかマックィーンの「華麗なる賭け」は見逃せないなぁ。
エイリアンなんてしばらく見てないので楽しみです!

 

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『愛心無國界311燭光晩會』

2011-03-30 00:04:32 | その他・研究

先日のチャリティイベントについての続報になりますが、
CS局のムービーアジアで当日、生中継があるようですね。

『愛心無國界311燭光晩會』
4/1 20:00-24:20

詳細はこちら
http://www.matv.jp/movie_detail/110401_01.html

エリック・ツァンも出演するのかな?
無料放送だそうなのですが、残念ながらウチでは見れません。。。
またいろいろ情報を集めようと思います。

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テレビで中国語

2011-03-29 07:35:38 | その他・研究
昨日からはじまったテレビで中国語。
今回の司会者は紀香です。毎回日本の有名人を使ってますがこの新しい四月期からの放送は紀香さんのファンはもちろん、誰でも楽しみながら覚えられる中国語会話です。
私はケータイに録画して翌朝見ています。便利になったものですね。
初回を見てみると、きょうのお題目が出るとき懐かしい響きが。
黒のバックに白い字がカシャカシャ鳴る、あのルパン三世のアレです!
BGMも大野ワールドが一瞬広がります。毎回こうならうれしいな~。
この番組は毎週月曜に放送してますが再放送が金曜にもやってますよー。
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ロケ地へ行こう! 韓国編その1

2011-02-09 23:38:14 | その他・研究

前回ご紹介しました台湾には「拳精」や「少林門」などのロケが行われた行天宮なども中影文化城の割とすぐそばにありますが、ほんとに道路に面した場所にあるのでよくこんなところで撮影が出来たのだなぁと思ったりします。

今回は一気に北へ。・・・キムチの国、韓国です。韓国は寒いところというイメージがありますが、70年代の香港映画ではこの韓国でのロケが頻繁に行われていたことは周知の事実でありますね。ドラマなどでも使われているという場所が民族村というところです。

それでは、韓国で有名な野外博物館の村、民族村に行ってみましょう!

東京から約1100キロ離れた土地に韓国民族村はあります。

分かりずらいのですが、だいたいこの辺りです。
(赤い稲妻の先端)


ここで現地の生活様式や伝統の文化を見学することができます。

その中の建物などが映画の撮影に使われていました。王道が出演した『南拳北腿』などもこちらと思います。

78年頃に撮影された「龍拳」ではここが舞台となっていました。

全景がこちらになります。緑に覆われていて表面が白っぽい部分が見えますね。

映画を見ると、当時はまだ門や柱などの木材の色が白っぽくて新しい感じでした。

それでは、映画の一場面に近い風景の民族村をご覧ください。

 

「龍拳」のラストで使われた百忍道場が東軒です。この場所がメインになりますね。

 


実際に現地に行ったらきっと感動するでしょうね。

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香港映画と「トータル・リコール」の意外な関係

2011-02-02 01:19:58 | その他・研究

シュワちゃんの「トータル・リコール」は実は私が一番好きな洋画です。

その「トータル・リコール」と香港映画の意外な接点・・・。

 

それは、

このポスターを御覧ください(笑。

ねっ、面白いでしょ。(よく見ると”肥”だけ浮き出ていますね!)

当時「トータル・リコール」でさえもパロディーにしていた香港映画界だったというお話です。香港でもヒットしていたのかもしれませんね。(香港では『宇宙威龍』の名前でした。

http://www.hmv.com.hk/product/dvd.asp?sku=536495

↑香港のHMV

(あれ?サモハン&カール・マックの方はどんな映画だったっけ?)

 

 

 

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Googleアースでロケ地をさがそう

2011-01-17 23:51:09 | その他・研究
Googleアースなんて今まで使ったことがほとんどありませんでしたが、電影フリークス流の使い道をちょっとご紹介したいと思います。
それは、映画のロケ地の上空の姿をGoogleアース(無料版)で見てみるという方法です。 って、おぬしどんだけヒマなんじゃい(笑)。

映画の撮影された場所に行ってみたいというのは誰もが思うことだと思います。
私のケースですと、たとえ長期の休暇があったとしても実現させることは100%無理でした。

先日ふと、閃いたのがGoogleアース。
これなら簡単に今の風景が見れるかもしれないと・・。

但し、場所を探すのは大変そう。。。

うーん、とりあえずは台湾にある中影(電影)文化城あたりでも探してみようかと思い10分ほど探していると、

あった、ありました!!
こちらをクリック!!

でも、どの辺かわからないと思いますので
この辺にあります

故宮博物院のそばということであっという間に見つかりました。(台北市の士林区にあります)


中影文化城全景
こちらをクリック!!
既に閉鎖されているような話もあったので
建物とかもう無いのかと思っていたのですが、この写真は残っていました。
但し見られるのは最新の風景ではないようで。これは2006年時点(?)

中影文化城は日本では台湾映画「幽幻道士」などの撮影場所としても有名ですが、GOOGLEの画像(全景の3番で見れる写真)

これが、



ココという訳ですね!
「龍拳」冒頭のシーンより。他に「飛龍神拳」の前半部分などで使われています。

赤枠が「拳精」で使われた場所。黄色が「龍拳」など

上空写真を見ると、まとまった四角いエリアの中は残っているようなのですが、龍拳の広場の周りなどは巨大なクレーンが置かれていて、かなり壊されているように見えます。(奥の大きな建物は残っている感じです)


もう少し接近してみると、二階建ての家屋があるのが分かると思います。(右下にクレーンがあります。)

これらが全て取り壊されてしまっていたら残念ですねぇ。。。

こんな感じで台湾や香港などの全体の地図から実際の現場が、大体どの辺の位置にあるかということが分かりますから、これは面白いのではないかと思いました。

【参考】
2008年の中影文化城
http://www.youtube.com/watch?v=ZZ9IiO3B7Xw

ちょっと脱線しますが、先日の70年代マーシャルアーツガイドブック、"The Ultimate Guide to Martial Arts Movies of the 1970s"について少々書いておきますね。
香港市政局刊の”七十年代香港電影研究”と合わせて私にとってはバイブルになりそうな本ですが、この本にある面白いデータがMAパーセンテージという数値。
掲載されてます500本近くのそれぞれの映画のカンフーアクションをパーセントで表しています。(作者はイギリス人ですがかなり時間をかけて研究されていますね。)

これはもっと細かいデータ、つまりNOT/LOTとNOF/LOFという二種類のデータから構成されています。
分かりづらいので具体例を。

例えば「龍拳」の場合、MAパーセンテージは 24.78%となっています。
これはNOT/LOT(Number of training/ Length of training)と、
NOF/LOF(Number of fight sequences/ Length of fight sequences)を合わせた数値、つまり訓練シーンの数と時間、ファイトシークエンスのシーン数と時間になるのでそれぞれの時間を加算してランニングタイムから割合を計算したものになります。単純にパーセンテージが高ければそれだけカンフーアクションが多いということになるかと思います。
40%を超えることは稀で、大抵の場合は10%〜30%程度でしょうか。(ちなみに「酔拳」は40%を超えており、あのヨガ拳法が登場する「Kungfu VS Yoga」はなんと50%超だったのでした)ご参考まで。

コメント (4)
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猿拳映画の系譜

2011-01-07 00:00:56 | その他・研究
いわゆる猿拳映画は70年代にはいくつもの作品が製作されています。
まず74年にチェンカンタイの師匠、陳秀中が主演した映画『猴拳寇四』(74) が登場しました。
この映画が製作されたにより70年代の終盤、本格的に猿拳という拳法を題材とした完成度の高い、よりハイレベルな映画が作られるきっかけとなったのではないでしょうか。

とは言ってもピークの79年前後になるまではそれほど多くの作品は作られていません。(ちなみに今から数年前にはウー・ジンや劉家良が見せた猿拳が記憶に新しい御存知「超酔拳」なども製作されるようになりますね。)
また、77年に台湾でチェン・カンタイが自費で製作したのが『鐵猴子』。これが着実に劉家良らに影響を与えていたと思うのです。

Die Schule des Shaolin
独盤DVD

話を元に戻しますと『猴拳寇四』は早い時期に光明影業ほかのプロダクションで製作され、その光明影業ではシー・キエンの「激突!ドラゴン対ジャガー(『二龍爭珠』)」なども撮られています。要するに『猴拳寇四』も同じくシー・キエンや武術指導家陳少鵬らと共に作られたのでしょう。
陳秀中氏にとってはおそらくこの作品が映画初出演となると思いますが、『猴拳寇四』の冒頭では猴拳の演舞を見せていますね。


映画の設定こそ民初功夫片となっていますが、この映画としては大聖劈掛門の掌門人であった彼が出演したことに大きな意味があったのだと思われます。
映画の展開はというと、横暴を振るう軍閥と敵対する陳秀中は入牢させられ土地の道場主・田豊が協力して陳を助け、軍閥と共謀する地元のボス・石堅と対決するという単純なストーリー構成となっています。
ラストでは石堅との決戦となりますね。
石堅も途中、三節棍の演舞なども見せ貫禄のあるところを表現していたと思います。実際の陳秀中という人はかなり小柄であることに驚かされますが(背丈が田豊の首のあたりぐらいで、一緒に出ている子役と同じくらい)高名な武術家ということで周囲も緊張していたでしょうね。
とにかく70年代の功夫片というのは、大会のチャンピオンとかどこかの国の武芸の有段者とかそんな売り文句が宣伝として使われていたりしていたんですよね。そうすることにより観客の興味を惹くことが多かったように思います。
陳秀中は『猴拳寇四』の後、数本の映画に関わることとなり、弟子のチェン・カンタイやポムソン・シーらと協力して『六合千手』や『上海灘大亨』(邦題:上海の帝王)などの映画に関わったり、また再び石堅と陳少鵬と共同で「覇者の剣」の武術指導に当たるなど映画界でも活躍することになっていきますね。







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フィルモと追加情報など

2010-12-13 11:47:24 | その他・研究
ジャッキーのフィルモグラフィーと言えば、「ドランクモンキー酔拳」のパンフに掲載されていたものが私の知る最も古い部類のフィルモとなりますね。
他にも先日惜しくも亡くなられた日野氏が整理したものや映画評論家諸氏の書いたもの、映画雑誌の別冊に記載されていたもの(画像)などがありましたがどれを見ても統一感はなくバラバラなのでありました。



キネ旬に載っていた正確性に欠いていた国内のデータベースサイトからの丸写しというフィルモには唖然としましたが、90年代、2000年代と時代の経過とともにジャッキーの出演作品のパンフには初期作品についてはあまり記載されなくなり、劇場公開作品のみ表記するような傾向にあり、これはページの都合なのかも知れないですけど実にもったいない話です。 そういえば「シャンハイナイト」のパンフに記載されたフィルモは素晴らしかった。(1ページ全部使って邦題と原題の両方を記載など。)コレ、理想的でした。

また、香港カンフー映画スタアの主演映画が日本で劇場公開されるケースはジャッキーが最も多く、あとは辛うじてジェット・リー、ドニー・イェン、たまにサモハンぐらいだろうか。劇場公開されてさえいればいいという事ならいっその事、また最初から。つまり「ドランクモンキー酔拳」から劇場公開をやり直してくれないかなと思ってしまいます。そして日本人に適合する日本独自の酔拳、蛇拳、笑拳…(以下、自粛。(笑。)として再公開していただきたいですね。昔の映画を映画館で…という話なら、あの「スティング」(73)やらハリソン・フォードの「刑事ジョンブック」(85)だってシネコンで上映されているんですよねぇ。

最近また、なんとなく劇場のパンフを見直したりしてますが、ジャッキーなら本数も半端じゃないので結構時間がかかります。これは今まで見落としていて気が付かなかったんですが、なんと『香港過客』についてもジャッキーのプロフィール中に記載されていた事実が・・・。(東宝東和配給「ヤングマスター」と「ドラゴンロード」に記載)こぞって「『香港過客』で初主演~」と書かれていて初主演映画であることが強調されていたのです。どうしてこんなプロフィールになっていたのか今さら気が付いても仕方ありませんが、海外のサイトにあったように初主演だからといって『広東小老虎』の別題として新たに扱われたのはもっと解せないなぁ。。

それから、前回までの記事の追加情報などをいくつか。

その1
『山東老大』は台湾で公開されていることが分かりました。
公司名が建華公司となっていたので台湾の資料から探し出せなかったのですが、73年5月に台湾で公開していました。この時期もそうなんですが70年代の台湾での動向にも今後注目してみたいと思います。

その2
結局ジャッキーの初主演ではなかった『香港過客』で主役を演じた俳優・金峯は、「昨夜星光(96年、ワイズ出版)にしっかり載っていましたね(笑。 この本はたまに俳優をチェックしたいときなどには役に立つ本でとても勉強になります。

参考までに、本の出版に関しては洋書ですがBlack Belt Communications から出版された
"The Ultimate Guide to Martial Arts Movies" という本がありますね。

英文で約280ページ。第1巻目との事。(ニャーさまからの情報)


最後になりますが、最近私もハマっている香港映画関連サイトのご紹介です。(管理人はkungfufanさん)
http://kungfu.hp2.jp/
こちらのサイト“KungFu tube”ではジャッキーをはじめ、サモハンやユンピョウほか様々な香港スターについてまとめられているサイトです。(ジャッキーの初期作品をまとめた特集記事は必見!)お好みのカンフースターを要チェックです!


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黄飛鴻酔打八金剛

2010-11-19 03:03:54 | その他・研究
先日放送された「ドランクモンキー酔拳」ですが、ジャッキーが演じていたのが御存知、ウォン・フェイホンでしたね。この若きウォン・フェイホンが使っていた酔っぱらいの拳法(=酔拳)の元ネタであると言われているのが68年に製作されたクワン・タクヒン主演の黄飛鴻シリーズの1本である『黄飛鴻酔打八金剛』です。

こちら。


ジャッキーの「酔拳」で蘇化子を演じたユアン・シャオティエンが猿拳を使って、タクヒンの”酔拳”と一戦を交えるなんて夢のようなシーンが見られます。





ちなみに本作品では、「燃えよドラゴン」シー・キエン(残念ながら昨年亡くなってしまいました)や「酔拳」などでもおなじみのフォン・ギンマン、そしてシリーズではレギュラーの西瓜[包リ]さんなんかも勿論出演していますね。





クワン・タクヒンはその後70年代にもハーベストで「スカイホーク鷹拳」(74)や「燃えよデブゴン7」(79)に登場して、まだ白黒だった頃と同じ衣装でウォン・フェイホンを演じていました。 50年代のスター・タクヒンが数々の黄飛鴻映画に主演し、そしてその青春時代をジャッキーが演じることになってブレイク。不動の人気を手にしたなんて実に素晴らしい話ではありませんか。

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