茅瑛の初期作品を並べてみますと、まだライトが当たっていないものがあると思います。
(例えば「黒路」やゲスト出演ですが「馬路小英雄」など。これらもいずれ注目されることもきっとあることでしょう。)
70代初頭の作品群は一部劇場公開もされ、そのタイトルは知られていると思います。
(皆さんお待ちかねの作品ばかり!来年も良い年になりますね。)
ここでは後半に当たります「怒馬飛砂」や「舞拳」その他についてざっと書いておきます。
ここでちょっと脱線しますが、昔は日本の映画会社に映画を売却して劇場での公開が当たり前だったのですが当時は熱心な香港の商売人も売りに出さなかった映画も山ほどありますね。当時は大きな製作会社(邵氏や嘉禾など)なら分かりますが小さな会社は日本市場に売り込み不可、未公開に終わっているものが殆どです。こういったものが見れる機会は来るのでしょうか?ビデオが全盛だった頃もまだそんなに昔の話でもないですが家庭用のビデオデッキが登場した時、映画会社は訴訟を起こしたそうです。現在では考えられない話ですが、今は映画をDVDとして売る時代。ビデオ⇒DVDにあっという間に変わりましたね。DVDの次はどんな時代に突入するのでしょう??
さて「怒馬飛砂」は79年製作(77年説もあるようです)で、茅瑛と白鷹が主演扱いで王道も共演しています。(ちなみに凌雲が王子に扮しています)
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凌雲VS王道
馬術競技の行われる地で起こった騒動と宿屋に集まる旅客たちの人間模様を描くドラマで香港で未公開とされる作品です。馬を駆る場面がとても印象的で「密宗聖手」の影響も受けているとも思える作風となっておりますが、ただ比較的無名のスタッフ、出演者で構成されているようです。
ラストは衝撃的ですが、茅瑛はここで蛇拳を披露してます。
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そして次の「舞拳」は陳誌華監督のもと、ジャッキー武術指導で製作され
同監督作品の雰囲気そのままに完成した貴重な映画です。
この作品のポスターがジャッキーが指導している場面が散りばめられた物だったのは重要なポイントでした。
本編を見れば陳誌華の映画だと分かると思います。(特にオープニングの赤バック演舞には安心感をも感じてしまいますね。)
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ジャッキーが羅維から離れ「師弟出馬」の直前に撮ったものでしたが、茅瑛がジャッキーの“拳”スタイルに挑戦した作品となっていたのはやはり流行りだったのでしょうか。
おそらくこれが唯一の作品となっていると思われます。
しかし、原点に戻って【嘉禾】の第1作目「鬼怒川」で黄楓監督と出会った事が彼女にとっては一番大きいはずです。(「鬼怒川」より)
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黄楓への信頼、尊敬心から入れ込み具合は他の監督とは確かに違っていたと思います。
ご本人の言葉でどんな人だったのか聞いてみたいですね。
その黄楓作品ラストの「浪子一招」(78)も押さえておきたい一本です。(シリアスドラマですが香港映画ファンならかなり楽しめる時代劇。火星VS金剛は必見で、あのカサノバウォンも出演!)展開は天中拳を彷彿とさせます。
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最後に、私の一番好きな茅瑛作品ですが、胡金銓作品も忘れてならないところですが、実は「破戒」でした。
アンジェラ茅瑛。彼女も70年代に輝いたスターで私の心に残っています。
(「怒馬飛砂」より)
(例えば「黒路」やゲスト出演ですが「馬路小英雄」など。これらもいずれ注目されることもきっとあることでしょう。)
70代初頭の作品群は一部劇場公開もされ、そのタイトルは知られていると思います。
(皆さんお待ちかねの作品ばかり!来年も良い年になりますね。)
ここでは後半に当たります「怒馬飛砂」や「舞拳」その他についてざっと書いておきます。
ここでちょっと脱線しますが、昔は日本の映画会社に映画を売却して劇場での公開が当たり前だったのですが当時は熱心な香港の商売人も売りに出さなかった映画も山ほどありますね。当時は大きな製作会社(邵氏や嘉禾など)なら分かりますが小さな会社は日本市場に売り込み不可、未公開に終わっているものが殆どです。こういったものが見れる機会は来るのでしょうか?ビデオが全盛だった頃もまだそんなに昔の話でもないですが家庭用のビデオデッキが登場した時、映画会社は訴訟を起こしたそうです。現在では考えられない話ですが、今は映画をDVDとして売る時代。ビデオ⇒DVDにあっという間に変わりましたね。DVDの次はどんな時代に突入するのでしょう??
さて「怒馬飛砂」は79年製作(77年説もあるようです)で、茅瑛と白鷹が主演扱いで王道も共演しています。(ちなみに凌雲が王子に扮しています)
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凌雲VS王道
馬術競技の行われる地で起こった騒動と宿屋に集まる旅客たちの人間模様を描くドラマで香港で未公開とされる作品です。馬を駆る場面がとても印象的で「密宗聖手」の影響も受けているとも思える作風となっておりますが、ただ比較的無名のスタッフ、出演者で構成されているようです。
ラストは衝撃的ですが、茅瑛はここで蛇拳を披露してます。
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そして次の「舞拳」は陳誌華監督のもと、ジャッキー武術指導で製作され
同監督作品の雰囲気そのままに完成した貴重な映画です。
この作品のポスターがジャッキーが指導している場面が散りばめられた物だったのは重要なポイントでした。
本編を見れば陳誌華の映画だと分かると思います。(特にオープニングの赤バック演舞には安心感をも感じてしまいますね。)
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ジャッキーが羅維から離れ「師弟出馬」の直前に撮ったものでしたが、茅瑛がジャッキーの“拳”スタイルに挑戦した作品となっていたのはやはり流行りだったのでしょうか。
おそらくこれが唯一の作品となっていると思われます。
しかし、原点に戻って【嘉禾】の第1作目「鬼怒川」で黄楓監督と出会った事が彼女にとっては一番大きいはずです。(「鬼怒川」より)
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黄楓への信頼、尊敬心から入れ込み具合は他の監督とは確かに違っていたと思います。
ご本人の言葉でどんな人だったのか聞いてみたいですね。
その黄楓作品ラストの「浪子一招」(78)も押さえておきたい一本です。(シリアスドラマですが香港映画ファンならかなり楽しめる時代劇。火星VS金剛は必見で、あのカサノバウォンも出演!)展開は天中拳を彷彿とさせます。
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最後に、私の一番好きな茅瑛作品ですが、胡金銓作品も忘れてならないところですが、実は「破戒」でした。
アンジェラ茅瑛。彼女も70年代に輝いたスターで私の心に残っています。
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