娘から電話が掛かってきた。
「お母さんのうちのベランダで子供達とプール開きをしたいけれど、いい?」
やっと歩けるくらいの小さな子供の母親である二人の娘は、
お金を出し合って、ビニール製のプールを買ったらしい。
そして、そのプールを今日、初めて使うらしく、
電話を掛けて来たのだ。
彼女たちが持ってきたプールを見ると、
まだ空気が入っていないけれど、かなりの大きさだ。
しかも、屋根まで付いている!
空気を入れる手動式の簡単なポンプが付いてはいるけれど、
プールの大きさが大きさなので、なかなか膨らまない。
夫の手も借り必死で押すけれど、少しも膨らむ気配がない。
それでも、ずっと押し続けているとやっと、
少しプールらしい形になったきた。
更に更に押し続けて、やっとプールの形になった。
足を伸ばした大人が二人入っても、まだまだ余裕がある。
プールが大きいので水を入れる時間も予想外にかかった。
水を入れている間に屋根にも空気を入れて、
屋根を作りプールにセットして完了。
いよいよプール遊びが始まった。
初めての遊びなので、
小さな二人の孫は怖がって泣くのではと思ったけれど、
そんなこともなく、何となく楽しんでいる様子。
ジョロやスプレー、アヒルのおもちゃなどをプールの中に入れてみる。
そのうち、近くに住む大きい孫達もやって来て賑やかになってきた。
大きい孫達はプールの外から何やら話しかけている。
2時間近く楽しい時間を過ごし、陽も少し陰って来たので、
今日のプール遊びはおしまいということになった。
はて、このバカでかいプールをどうしましょう?
「また、来週来るので私の部屋に保管しておいてくれない?」
「えっ!?」
「私の部屋?」
「どうやって?」
「また空気を入れるの大変だから、膨らしたままで置いておいて!」
「えっ! そんなぁ~」
ということで、このバカでかいプールは今、
娘達が結婚前にいた部屋に鎮座していて、
部屋の三分の一を占拠しています。
グランマとしては痛しかゆし、「トホホ」のプール遊びでした(^-^)