日々の暮らしに輝きを!

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俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

薄暑の候

2020年06月06日 | つれづれ

普通の日常が少しづつ戻り始め、

新型コロナ禍も少し落ち着いて来た様に感じていましたが、

ここ数日、東京や北九州では感染者が増えている様で、不安も感じます。

言われている様に第2波なのでしょうか?

赤く染まったレインボーブリッジや都庁のTV画面を見ると、

九州に住んでいる私でさえ、何だか不安をかき立てられるので、

東京に住んでいらっしゃる方は、いかばかりでしょう。

本来ですと、今の時期はまだ梅雨前の気持ちの良い日々ですが、

新型コロナ禍が私達の心に影を落としている為か、

この素晴らしい季節を楽しむ、そんな気持ちには中々なれませんね。

そこで、俳人達はこの気持ちの良い季節をどんな風に詠っているのか、

ちょっと調べてみました。





夕風や 白薔薇の花 皆動く         正岡子規

軽ろやかに 提げて薄暑の 旅鞄       高浜虚子 

薄暑来ぬ 人美しく 装へば         星野立子

 蕗の葉に  日輪躍る  初夏は来ぬ                   三橋鷹女

 人々に 四つ角広き 薄暑かな        中村草田男

三日ほど 主婦を忘れて 初夏の旅      稲畑汀子 




どの句も爽やかな風が吹き渡る様な句ですね。

三句目の作者の星野立子さんは高浜虚子の次女で、

虚子が後援していた女性俳誌『玉藻』を主宰していました。

女性俳誌主宰者にふさわしいイメージの句ですね。

最後の句の稲畑汀子さんの主婦を忘れてというところ、いいですね~。

何だか私の胸にストンと落ちて来る句です。

稲畑汀子さんは高浜虚子の孫で、

一時期『ホトトギス』を主宰されていました。

現在こんな状態で、出掛ける気も起きず、

ブログ記事になるようなことに遭遇することも無く、

暇な時は時々俳句で遊んでいます(^-^)