普通の日常が少しづつ戻り始め、
新型コロナ禍も少し落ち着いて来た様に感じていましたが、
ここ数日、東京や北九州では感染者が増えている様で、不安も感じます。
言われている様に第2波なのでしょうか?
赤く染まったレインボーブリッジや都庁のTV画面を見ると、
九州に住んでいる私でさえ、何だか不安をかき立てられるので、
東京に住んでいらっしゃる方は、いかばかりでしょう。
本来ですと、今の時期はまだ梅雨前の気持ちの良い日々ですが、
新型コロナ禍が私達の心に影を落としている為か、
この素晴らしい季節を楽しむ、そんな気持ちには中々なれませんね。
そこで、俳人達はこの気持ちの良い季節をどんな風に詠っているのか、
ちょっと調べてみました。
夕風や 白薔薇の花 皆動く 正岡子規
軽ろやかに 提げて薄暑の 旅鞄 高浜虚子
薄暑来ぬ 人美しく 装へば 星野立子
蕗の葉に 日輪躍る 初夏は来ぬ 三橋鷹女
人々に 四つ角広き 薄暑かな 中村草田男
三日ほど 主婦を忘れて 初夏の旅 稲畑汀子
どの句も爽やかな風が吹き渡る様な句ですね。
三句目の作者の星野立子さんは高浜虚子の次女で、
虚子が後援していた女性俳誌『玉藻』を主宰していました。
女性俳誌主宰者にふさわしいイメージの句ですね。
最後の句の稲畑汀子さんの主婦を忘れてというところ、いいですね~。
何だか私の胸にストンと落ちて来る句です。
稲畑汀子さんは高浜虚子の孫で、
一時期『ホトトギス』を主宰されていました。
現在こんな状態で、出掛ける気も起きず、
ブログ記事になるようなことに遭遇することも無く、
暇な時は時々俳句で遊んでいます(^-^)