娘がこんな本をプレゼントしてくれました。
ここ数年に2、3回本棚の整理をして
本が以前の三分の一位に減っていますが、
残っている三分の一の本の中に
この本の著者の茨木のり子さんの詩集があるので、
私がこの著者に興味があると思って
娘はこの本をプレゼントしてくれたのでしょう。
ずっと前に友達が貸してくれた茨木のり子さんの詩集は
当時の私の心にストンと落ちて
それ以後よく彼女の詩を読みました。
今本棚に残る彼女の詩集はその頃のものですが、
何故か処分出来ずに今でもそのままにしています。
茨木のり子さんの詩のイメージからは、
大胆でキッパリした気持ちの方を思い浮かべますが、
娘がくれたこの本の末尾に載っている2編のエッセイからは
とても柔らかなお人柄が垣間見えます。
またこの本には彼女の詩とともに、
長年暮らした住まいや
彼女が大切にしていた物の写真が収録されているのも、
私にとって嬉しいことです。
その一つに卓上型のシンガーミシンが載っていて、
家計をやりくりしながら好きな布地を買って来て
日用品や夫の服を縫う主婦でしたとの記述があり、
人にはその作品からはイメージ出来ない
色々な面があるのだな~と改めて感じ、
また本棚の彼女の詩集を読み返してみたいという
思いになりました。
あたたかや皮ぬぎ捨てし猫柳 杉田久女