卓球の友人で私より一回り年上の方がいらっしゃいます。
彼女は以前は自転車で卓球練習に来られていましたが、
自転車に乗るのが怖いと感じるようになったと言われ、
最近は歩いて来られたり、小さな乳母車様の手押し車で
練習に来られる様になっていました。
不思議ですが手押し車を使われていても
卓球を始めると、
以前程のスピードはありませんが、
卓球は今まで通りにお出来になるのですよ。
歩く時は手押し車が必要で、卓球は手押し車無しで出来る、
このことをいつも不思議な思いで見ていました。
娘さんご夫婦が近くにおられますが、
彼女は一人暮らしで、しばらくそんなかんじで
卓球練習に来られていましたが、
彼女と同世代の彼女の親友から
「○○さんは有料老人ホームに移られたのよ」と告げられたのは
今年の3月半ばでした。
驚きましたね。
それから5か月位経った先日、
彼女のお友達と一緒にホームを訪れました。
その有料老人ホームは彼女の家からは車で15分程の距離で
便利な場所にありました。
ロビーで彼女が待っていてくれましたが
新しい建物で、広い、お洒落なロビーの周りに、
カフェ、麻雀室、カラオケルーム、ショップ、多目的室などが
まるでホテルのアーケード街?の様に並んでいて
こういう場所を目にするのは初めての私にとって
とても興味深いものでした。
ロビーでしばらく過ごした後、彼女の居室に案内され、
そこで卓球をしていた頃の様にお喋りをしました。
「いずれどこかのホームに行かなくてはと思っていたけれど
娘がここを探してくれたので、思い切って移ることにしたのよ」と
言われ、今ではここで普通の時間が流れ、穏やかな日々を
過ごされている様にお見受けしました。
彼女は私達やさらに一回り下の若い方々とも
何のわだかまりも無く付き合われる方なので、
ここでも、周りの方々と暖かい関係を築き
なんの問題もなく過ごされているのだろうな~なんて
生意気にも思いました。
初めて有料老人ホームの中を見せて頂きましたが、
先になれば、この様な感じの所ならば移ってもいいかな~とか、
もう少し居室が広い方がいいかな~とか、
これからの私にとって関心がある問題なので
いい経験だった、今後の参考にしよう等と考えながら
ホームを後にしました。
母の椅子 今日は窓際 夏の空 新元 光代