日々の暮らしに輝きを!

since 2011
俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

旅の思い出(敦煌 鳴沙山)

2014年06月09日 | 旅の思い出(ブログ開設以前の旅)

敦煌からバスで10分ぐらいの所に、鳴沙山(250m)と呼ばれる広大な砂山があります。 前回の記事の「砂漠の中の大画廊」の莫高窟もこの鳴沙山の東端にあります。
2<鳴沙山>

風が吹くと砂が音を立てることから、鳴沙山という名前がついたそうですが、ここの砂はホントに細かくきれいな薄茶色でした。日中は砂が暑くて登れないらしく、私達も夕方から行きました。

鳴沙山への入口辺りからふもとまで初めてラクダに乗りました。二こぶラクダでしたが、乗ってみると思ったより大きく、しばらくは不安でしたが、次第にラクダの動きに体が合ってきて、楽になってきたところで鳴沙山到着でした。
Photo


鳴沙山は不思議なところで、音が砂漠の砂に吸収されてしまうのか、観光客の話し声が低くボーっと聞こえてくるのみで、音のない世界でした。ここで旅の仲間の一人がオカリナで「月の砂漠」を吹いてくれて、今でもその時の光景を時々思い出すほど素敵な時間が流れました。

鳴沙山は砂で出来た山なので、登ろうとするとズルズル下がってしまい、結局中程までしか登れませんでした。友人達とそこに腰を下ろし、ふもとを見ると、月牙泉と呼ばれる三日月の形をした湖の全容が見えました。湖の端に楼閣が建っています。この湖は不思議なことに、今まで2000年位の間、枯れたことがないのだそうです。砂漠をラクダに乗って移動していた隊商にとって、この月牙泉が見えてきた時は、さぞホッとしたことでしょうね。
2_2 <月牙泉>

ずっと彼方をみると、地下水があるの
でしょうか、ポプラ並木らしい緑が見え、日も少しかげりだし、これまで見たことがない様な幻想的な光景が広がっていました。

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旅の思い出(砂漠の中の大画廊 莫高窟)

2014年06月07日 | 旅の思い出(ブログ開設以前の旅)

平成12年の5月に友人達と敦煌に行きました。青島を経由して、敦煌、西安と廻りましたが、この旅は私にとって初めてのアジアへの旅行で、思い出深い旅でした。

この旅行を企画し、一緒に旅した友人が、"敦煌の守護神"と呼ばれている敦煌の石窟(莫高窟)の研究、保護に尽力された常書鴻さんの息子さんである画家、常嘉煌さんと、仕事上のお付き合いがあり、嘉煌さんが莫高窟やその他の場所を案内して下さったのも、忘れられない思い出です。

敦煌の中心部のロータリーには下の写真の様な背中で琵琶を弾く天女の像が立っています。莫高窟の壁画にある反弾琵琶の図を彫刻にしたものだそうで、この天女の像は敦煌のシンボルなんですね~(^-^)
Photo_3

敦煌観光のハイライト、莫高窟へは敦煌からバスでラクダ草だけしか生えてない砂漠の中の一本道を30分位走りました。

魏晋南北朝時代から元代まで約1000年にわたって創られた石窟である
莫高窟は、内部が彩色された壁画と仏像で彩られていて、「砂漠の中の大画廊」、「オアシスの中の仏教美術館」などと呼ばれているのだとか。

石窟は492あるそうで、一つ一つの石窟に独自の意味があり、仏教的世界観を表していると言われています。石窟は下の写真の様に層になっており、大部分の石窟にはアルミ製のドアが付いていて鍵がかかり、ガイドさんと一緒でなければ中に入れない様になっていました。
Photo_5

上の写真の四角く切り込まれた部分の奥に石窟のドアがあり、手前の手すりが付いた部分を通って各石窟を見学します。石窟内部はカメラ持ち込み禁止なので写せませんが、壁画や仏像は圧巻という言葉以外では表せません。

下は莫高窟を象徴する「九層楼」ですが、この中には大仏様が安置されています。高さは34.5mだそうで奈良の大仏様の倍以上の高さなんですね~、驚きました。
Photo_6

莫高窟は1000年もの長い間に営々と創られた石窟なので、時代によって、窟の形や仏像の顔、ポーズが違っているとの説明を受けましたが、知識がないので説明を聞いてもよく解らず、もう少し詳しく調べていけば一層面白かったのにと残念な気持ちでした。そして
その昔、この圧巻の壁画や仏像を作った人々はどんな気持ちで、これらを創っていたのかなぁなどと思いながら見学致しました。

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