新型コロナ対策のための学校の臨時休校、様々な自粛要請、ジワジワ増える感染者数など、世の中がざわついているこの時期ですが、自分で出来ることは風邪をひかない様にすること、あまり出歩かない、外から帰ったら手洗いを励行すること位しかありませんね。何となく気持ちが暗くなりがちですが、せめて明るく元気にと心がけて毎日を過ごしています。
旅のメモを見ると、この日は午前中にエッフェル塔に上り、午後からは「アンバリッド」「奇跡のメダイユ教会」「サン・ジェルマン・デ・プレ教会」「サン・シュルピス教会」を廻った様で、パリ左岸を随分巡っていますね。
「サン・ジェルマン・デ・プレ教会」はパリ有数のメインストリートのサン・ジェルマン大通りに面した場所に建っています。見るからに古い教会だな~と感じる外観です。ガイドブックによると、ここの高くそびえる鐘楼は11世紀の建築で、フランスで現存する最古のものの一つだそうで、高い内陣の天井が交差リブになっているのが特徴だそうです。
<サン・ジェルマン・デ・プレ教会> <内陣>
この「サン・ジェルマン・デ・プレ教会」を中心とした一帯は、戦後はサルトル、ボ―ヴォワールなどの哲学者、文化人が語り合った場所として知られています。彼らが集ったカフェ「レ・ドゥ・マ―ゴ」「フロール」などは今も健在で、多くの観光客、地元の方々で賑わっていました。又、最近は流行の発信地となり、サン・ジェルマン大通りを中心に有名ブティックが次々にオープンしファッションの街になりつつあるようです。
<カフェ「レ・ドゥ・マ―ゴ」>
この日は、エッフェル塔、ナポレオンの墓所の「アンバリッド」までは夫と一緒でしたが、それ以後は別行動で一人で左岸の教会めぐりをしました。
一人でパリの街を歩く開放感、一人でメトロを乗り継いで目的地に行く楽しさはなんともいえませんね~(^-^) ただ私の様な高齢の日本女性が一人で異国の街を歩く怖さというのも、確かにあるのですけれどもネ。でもついついワクワク気分になって警戒心を無くしてしまう私なのです。
皆様、パリにある「奇跡のメダイユ教会」ってご存知ですか。メダイユとは英語でいうメダルのこと。この教会で販売されている「奇跡のメダイユ」を求めて、世界中から観光客がやって来ます。特に女性に人気のようですね。それでは「奇跡のメダイユ」とはいったい何なのでしょう。
1830年にこの教会の修道女カタリナ・ラブレがマリア様から「人々の為に心を込めてメダイユを作りなさい」というお告げを受け、作ったメダイユをパリでコレラが流行した際に人々に配ったところ、コレラが終息したという言い伝えがあり、このことからメダイユを手にした人に奇跡が起こる、幸福が訪れると言われる様になり、「奇跡のメダイユ」が世界中で有名になったそうです。
「奇跡のメダイユ教会」はメトロ12号線セーブル・バビロンで下車すると、老舗デパートのボン・マルシェが見えて来て、その裏側のバック通りに面した場所にあります。入口はこんな感じです。一見教会らしくないので入るのを迷うほどです。
<奇跡のメダイユ教会入口>
中に入ると小さな広場になっていて、左側の壁の薄茶色の石には聖カタリナの説明文が彫られています。入って来た門を振り向くと、聖カタリナのこんな彫像がありました。「奇跡のメダイユ」が販売されている場所は右側の建物の人が3人程写っている辺りです。
<小さな広場> <聖カタリナ像>
教会の中に入ると、パリの普通のカトリックの教会と感じが違っていて、優美で女性らしい優しさに包まれた雰囲気でした。そして正面祭壇の右側の壁の一番下に、下の写真では分かりにくいですが、聖カタリナの遺体が腐食せず、今でもそのまま誰にでも見える状態で安置されていました。私もしばらく後ろの椅子に座ってお祈りしました。
<奇跡のメダイユ教会本堂>
本堂をあとに売店に寄り、こんな「奇跡のメダイユ」を子供達用、自分用に4個買い求めました。「奇跡のメダイユ」は大きいの、小さいの、ゴールド、シルバー、豪華な物など、様々な種類がありましたが、私は下の写真の様なメダイユを選びました。日本でも寺社にお参りした時にお守りを買いますよね、あれと同じですね。チェーンを付けてネックレスとして使ったり、お財布にお守りとして入れたりするようです。
<「奇跡のメダイユ」>
一度行ってみたかった『奇跡のメダイユ教会』に行き、『奇跡のメダイユ』を手に入れることが出来たし、満足感に包まれて教会をあとにしました。