Potential of aromatherapy

aromatherapy and golf and movie

世界遺産の文楽

2008年02月24日 | 雑記
風吹く中、最高裁の隣の国立劇場に、約束どおり白大島を着て
でかけてきました。
残りのチケットは、久し振りに会う友人の手に渡りました。
毎日ブログは見ていると言っていて、それも嬉しかったです。

 「こんなところでまた知り合いに会わないわよね~」と
思っていたら、会いました。

 フィトアロマ研究所のおっさん に会いました。

どこにいっても、知り合いに会うなんて・・・・・と驚きましたが、
その方は、私のブログを見て、久し振りに行ってみようと思われたそうです。

さて、内容は『冥途の飛脚』。
近松門左衛門の代表作で、飛脚問屋の跡取りが、遊郭の女性に恋をする
というお話です。
でも、叶わぬ恋。
さらに、お店のお金を使い込んでしまい、二人は追い込まれていきます。

相合傘ならぬ、相合籠で逃げて行き、寄り添いながら、雪が舞い散る舞台、
三味線の音、語り手の切ない声が合唱します。

  涙の雨の横時雨、野辺の笹原薄原、ばうばうさらさらさつとなつたは、
  もしや追っての尋ぬるよと、覆ひ重なり影隠す
  ふりさけ見れば人にあらで、妻恋鳥の羽音にも、怖ぢる身となる落人の
  身をしのぶ恋、恋の道、ここの旅籠、かしこの宿り、三日四日いつかさて、
  命のかねのわびしくも、消ゆる心の細々道、我から狭き憂世の道、
  野越え山くれ里里越えて、往くは恋故捨つる世や哀れ、はかなき


追われる二人には、時雨も薄の音さえ、追ってが迫ってくると恐ろしく、
それでも、野を越え、山を越え、世を捨てて はかなく・・・・
イヤホンの解説もまた、切なく耳に響きました。

ちょっとほろりときました。
最後は5人の三味線と、5人の語り手(大夫)の表情もまた切なかったです。

人間国宝が、切ない恋を歌うわけです。
私も真似していました。

鑑賞ガイドの最初に、脳科学者の茂木健一郎さんが文楽の素晴らしさを
書いていました。
脳のマッサージ・・・・・ そう、今日は脳のトリートメントを受けた気分です。

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三人で一体の人形を動かしていることは、ドラリオン状態です。