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一ヶ月待ち

2009年02月12日 | 雑記
さて、何が一ヶ月待ちだと思いますか?
1、2、3・・・・・
誰も答えられませんわね。

手術の待ちです。進行がんの患者さんが多く、手術を必要としています。
すごく混雑しています。
先生たちも、忙しすぎます。私も、入院患者さんの調整に神経質になります。
いつ、誰が入院してくるか、ベッドの場所は?
大腸の検査だから、トイレに近い場所にしようか、
車椅子の方らしいから、ちょっと広い場所はないか・・・・・・。

今日も、私が帰る頃にまだ手術していました。6時間もかかっています。
先週も、日本で8例くらいしかない手術がありました。
「大腸」と「血管」が、「がん」のせいでくっついてしまって、
大腸の中のものが、血管に入ってしまって、血管も詰まっていたのです。

こんな中、スタッフはお休みがあり、医師も奥様が熱をだしたので
2歳のお子さんをみなくてはならず、でも、手術にも入らないと進まない。
ってことで、ある医師が「婦長さん、子供さんみてあげててよ」
いいけどね~
あ、病児保育室にあずけましょうということになりました。
急ですが、ほかのお子さんもあずかっていて、その子はそんなに具合が悪く
ないので、健康な男子をあずかってもらいました。

一件落着。

今日は脚のむくむがひどい患者さんに、回診の時に
「アロママッサージしましょうか」ということになり、オイルを準備して
もっていくと、パジャマが汚れていました。
 
  ????????

脚のむくみがひどすぎて、皮膚が割れて、体液が流れてきていました。
床にもぽたりと落ちるくらいです。
そうでない場所をマッサージしますが、皮膚はまるで丸太棒のように堅く、
びくともしません。
それでも、健康な皮膚の場所は感覚も少しあるようで、気持ちいいと
話していました。しばし、ラベンダーの香りに酔いしれました。
そして、綿ガーゼをあてて、包帯を巻きました。
一番大きなサイズのパジャマが、やっと入るくらいの脚の太さです。 

そして、夕方は、患者さんがベッドからずり落ちて、2人であげていましたが、
持ち上がらず、私も手伝ってやっとベッドに・・・・・
シーツを交換して、パジャマも交換して、やっと落ち着きました。
  
黄疸がひどく、しゃっくりがとまらず、薬を使ったら立てなったのです。
状態も悪いので、またまた夕方に部屋移動です。
さすがに、腰にきました。

認知症の患者さんは、管を入れても入れても抜いてしまいます。
点滴も何回も抜かれます。

空き時間を利用して、勤務表をちょこちょこ作り、足りない電気毛布を
補充したり、6月に研究発表する原稿を書き上げたり、
緩和ケア会議の会議録を書いたり、充実していました。

それにしても、進行がんの手術を待つって辛いことでしょう。
医師がもっといて、手術室ももっとあって、スタッフもそろえばいいですね。
病棟も満杯ですけれども。
ナースたちも、なかなか帰れません。
でも、大病院よりはましです。検査のために一ヶ月待ちっていうのが普通です。
まだうちは、緊急手術は夜中でもやりますし、明日だって予定外の手術を
するのですから。
お金がなくたって、家族がいなくたって、家がない人にだって、平等に
医療を提供しています。

さて、明日も朝早い回診です。
 
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