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仏陀の教え

2014年12月11日 | 雑記
世には「無財の七施」があります。財なきものにも成し得る七種の布施行のことです。
1.身施:肉体による奉仕であり、その最高なるものが捨身行である。
2.心施:他人や他の存在に対する思いやりの心である。
3.眼施:やさしき眼差しであり、そこに居る全ての人の心がなごやかになる。
4.和顔施:柔和な笑顔を絶やさないことである。
5.言施:思いやりのこもった暖かい言葉をかけることである。
6.床座施:自分の席をゆずることである。
7.房舎施:わが家を一夜の宿に貸すことである。
ということを、高応寺の菜法さんに伺ったことがあります。軽度認知症のデイサービスの名前が和顔施となったために、開設祝賀会に来て頂いたのでした。
それから、がんカフェでお付き合いさせてもらって、「仏の心」をたびたび考えます。

「仏の心とは大慈悲である。あらゆる手だてによって、全ての人々を救う大慈の心、人とともに病み、人とともに悩む大悲の心である。子どもを思う母のように、しばらくの間も捨て去ることなく、守り、育て、すくい取るのが仏の心である。おまえの悩みは私の悩み。おまえの楽しみは私の楽しみ」と、かたときも捨てることがない。」

愛するものがそばにいなくても、遠くから見守る愛情は自分を豊かにするはずです。自分を思い出してもらうときに、いつも笑顔でありますように。後悔することがたくさんあります。どうしてあの時あんなに叱ったのだろうか? 不機嫌な表情だったんだろうか?

ご遺族がよく話します。「どうしてあのときにもっと、笑顔で話せなかったのかしら」と。笑顔を向ける人はもういないから、どうしようもなく遺影に向かって微笑むしかなくなります。

笑顔がいいねって、言われるように過ごしたいものです。


写真は築地本願寺の僧侶。