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月の形は変わらない

2014年12月12日 | 雑記
仏陀のおしえの冊子を読んでいたら、「縁と生滅」というのがあって、
人々は縁によってなりたっていて、
ひとつの網の目が互いにつながりあって網を作っていくとかかれてありました。



編み物をしながら、たったひとつの5ミリ程度の網目の積み重ねが
大きなセーターになることをしみじみと思った夜です。
そして、「仏は永遠に」という項目では、月が満ちるとか欠けるとかいうけれども、
月は常に満ちていて増えることも減ることもないと。確かにそうで、そう見えるだけです。

月を見る人によって月は異なり、仏もまた見る人によって異なるけれども、
永遠に存在しているものだということでした。

そう考えていたら、ニーチェの言葉で
「あるのは事実ではない、あるのは解釈」というのを思い出しました。
この世に客観的な「事実」があるわけではなく、ただ各人の「解釈」があるだけで、
「客観」という立場すら存在しない。人はみんなそれぞれの見方でしか物事を見られない。
「客観的に見て」という言葉も、ありえないことです。
「失敗」と解釈すれば、それは「失敗」で、同じことを「研修」だと解釈すれば、
それは「研修」になるのでした。

昨夜は友人と、そんな解釈の話をしました。
 「楽天的な解釈って大事ね」
心のもちようです。


年末に向けて、がんの終末期の患者さんが3名います。
死をどこでどう迎えるのか、一緒に考えています。
でも、私たち看護師は死を見つめてはいけない。

今日をどう過ごすか、口の中を綺麗にする方法は?
食事を美味しく食べる方法は?
気持ちよく排泄するには?を考えることが大切だと思ったのでした。

というか、昨年の今頃も同じ内容を書いている! ということは
成長していないということなのか・・・・

昨年の12月19日の記事。