Potential of aromatherapy

aromatherapy and golf and movie

青春のアルバムと焼肉

2016年02月16日 | 看護師の仕事など
先日書いた、50代の1人暮らしの直腸がんの多発転移の男性。
最初は、無口なのかな?と思っていましたが、最近はよく話してくれます。

土曜日も、日曜日も電話があって、「薬がわからなくなった」と。
毎日訪問しています。

今日はスタッフが訪問しました。

「焼肉が食べたいっておっしゃるんですけれど、1人で行ってしまうかしら」
「1人では行かれないと思う。この前も食堂に行きたいって、娘さんに
 言ったけど、歩けないでしょって言われて、天丼を買ってきてもらってる」
「そうですねーーーー」
「そうだ、ひとり焼肉できないかしら。この前ゴルフ場のレストランで
 固形燃料で、お肉を焼くプレートがあったの。カセットコンロよりいい。」
「そうそう、焼肉も1枚しか食べられないと思うもの」
「早速ゴルフ場に電話してみる」

で、電話しました。相談したら、折り返しお電話下さいました。
そう、ゴルフ場の事務室にお友達がいます。
プレートは業務用で、一枚3200円で、その下の燃料を入れるコンロは2800円。

要検討です。あまり時間がないので、早急に。

「そうそう、アルバムがあって青春っていう題のがあったわ。
 今度見せてもらいましょう。時間があっという間だったから。」

スピリチュアルケアができたと思いました。

患者さんは、トラックの運転手でしたが、がんになり、人工肛門もつくり
働いていました。本当の肛門は括約筋をとっていましたが、お腹に作った
人工肛門を閉鎖し、本当の肛門から排泄することになりました。

オムツになってしまって大変ですと。

ドライバーの仕事もできなくなり、事務仕事はできなかったので
退職したのだそうです。

1人暮らしですが、お子さんたちはときどき訪ねて来てくれます。

「入院しなくない。」昨日の緩和ケア外来で話したそうです。
できるだけ、家で過ごせるようにと思っています。

が、骨の転移があるので、高カルシウム血症、意識障害、転倒骨折、急性腎不全など
これから予測されることがあり、悩みます。


金沢。いいところでした・・・。前の写真ですが。