頭も心もいっぱい。
コーチングのメールから・・・・・・・
【マイアミ大学のA.P.ジャ教授によると、「自分が意図していないところで意識が外れてしまう」
といった、集中力散漫な状態は、ネガティブな気分に結びつくそうです。
リーダーがそんな状態に陥ってしまったらどうでしょうか。
大きな権限を持つリーダーが、集中力が散漫になり、ネガティブな気分まで
引き出されてしまったら、迅速に決済できなくなったり、誤った判断をしてしまったりと、
個人だけでなく、組織にとっても大きなリスクです。
しかも、そういった立場の人ほどすぐには休養をとれない状況にあるように思います。
そんな時に、「マインドフルネス」という集中力トレーニング法があります。
集中力をコントロールする訓練により、脳のパフォーマンスが向上するとして、
近年、期待が高まっています。
特に、マサチューセッツ工科大学のジョン・カバット・ジン名誉教授が、
この方法をもとに開発したプログラムは、米グーグルや米インテルなどで正式に
取り入れられているそうです。
訓練方法は、意識を「集中させること」と「解き放つこと」の組み合わせで
構成されています。
「身体の一部」あるいは「ある一つの事柄」に意識を集中しそれを一定時間維持します。
次に、意識を解放します。自身の外側の視点に立って自分の思考や感情、感覚を眺める
イメージを持ち、その状態を一定時間維持します。
この訓練の効果を調べるために、特に高いストレス下で業務に従事する医者や看護士、
海兵隊員を対象に実験が行われた結果があります。「物事を認知するスピードが上がる」
「脳の一時記憶部位の能力および集中力が向上する」というものでした。
* * *
グローバル化やSNSの普及、価値観の多様化など、企業を取り巻く状況は複雑化しています。
ロンドン・ビジネス・スクールのリンダ・グラットン教授は、リーダーに求められるのは、
社内で働く存在を示すことではなく、社外に出て世界でどのように立ち振る舞うかということ。
より賢い群衆となった部下の協力者として責任を持てる存在だと、著書の中で述べています。
集中力を高めつつも、今よりもう一段高い視点で自分自身と、自身を取り巻く状況を広く把握し
判断することが求められていく、ということです。
意識の「集中」と「解放」は、リーダーにとって価値ある訓練の一つになるかもしれません。】
さて、マインドフルネスのトレーニング法について学びたくなりました。
じっとお寺の石をながめて集中し、そのあと解放するというのもいいのでしょうか。