#62 ビッグ・ジョー・ターナー「TV Mama」(The Very Best Of Big Joe Turner/Rhino)
明けましておめでとうございます。今年も地道に更新してまいりますので、巣ならびに一日一曲、よろしくです。
さて、今年の一曲目はビッグ・ジョー・ターナー、50年代のヒット「TV Mama」。
ビッグ・ジョー・ターナーといえば、1911年カンサスシティ生まれ。30年代、スウィング・ジャズの時代から一貫したスタイルで歌い続けてきた黒人シンガー。
その名の通り堂々たる体躯から発するビッグ・ボイスで、ジャズ~R&B~ロックンロールの時代を制覇して来た、ステージ・キング的な存在だ。
代表曲は40代にして吹き込んだロックンロール・ナンバー「Shake, Rattle And Roll」や「Flip, Flop And Fly」。いずれも、アトランティックでの録音。
これが何故かティーンエージャーにも大ウケ。いまでいえば、40代半ばになっても「ゴールドフィンガー'99」みたいなイケイケのヒットを出してしまうヒロミ・ゴーみたいなもんか。
ノリのよさ、陽性のキャラも、どこか郷と似ているような気もするね。
さて、この「TV Mama」は、イントロを聴くとおわかりいただけるかと思うが、エルモア・ジェイムズとの共演盤。
ラジオに代わって、当時マスメディアへの主役へと躍り出たテレビをモチーフに、ユーモアあふれるターナー・ワールド全開のブルースに仕上がっている。
いわゆる「ブルーム調」なれど、ひと味違ったものになっているのは、ターナーのキャラクターゆえか。
テンポを上げ過ぎず、一歩一歩確実に進んで行く感じのビートが、いかにも王者の風格だわな。
ビッグ・ジョー・ターナーはその後、ジャズ系のパブロ・レーベルなどで数多くのアルバムを遺し、いわゆる流行歌手としてのピークを過ぎてからも、70代まで意欲旺盛な音楽活動を続けていた。日本の懐メロ系歌手で、こんな人、なかなかおらんよね。
年をとろうが、流行が変わろうが、泰然として音楽道を突き進む。こういう爺サマに憧れますな、ハイ。
明けましておめでとうございます。今年も地道に更新してまいりますので、巣ならびに一日一曲、よろしくです。
さて、今年の一曲目はビッグ・ジョー・ターナー、50年代のヒット「TV Mama」。
ビッグ・ジョー・ターナーといえば、1911年カンサスシティ生まれ。30年代、スウィング・ジャズの時代から一貫したスタイルで歌い続けてきた黒人シンガー。
その名の通り堂々たる体躯から発するビッグ・ボイスで、ジャズ~R&B~ロックンロールの時代を制覇して来た、ステージ・キング的な存在だ。
代表曲は40代にして吹き込んだロックンロール・ナンバー「Shake, Rattle And Roll」や「Flip, Flop And Fly」。いずれも、アトランティックでの録音。
これが何故かティーンエージャーにも大ウケ。いまでいえば、40代半ばになっても「ゴールドフィンガー'99」みたいなイケイケのヒットを出してしまうヒロミ・ゴーみたいなもんか。
ノリのよさ、陽性のキャラも、どこか郷と似ているような気もするね。
さて、この「TV Mama」は、イントロを聴くとおわかりいただけるかと思うが、エルモア・ジェイムズとの共演盤。
ラジオに代わって、当時マスメディアへの主役へと躍り出たテレビをモチーフに、ユーモアあふれるターナー・ワールド全開のブルースに仕上がっている。
いわゆる「ブルーム調」なれど、ひと味違ったものになっているのは、ターナーのキャラクターゆえか。
テンポを上げ過ぎず、一歩一歩確実に進んで行く感じのビートが、いかにも王者の風格だわな。
ビッグ・ジョー・ターナーはその後、ジャズ系のパブロ・レーベルなどで数多くのアルバムを遺し、いわゆる流行歌手としてのピークを過ぎてからも、70代まで意欲旺盛な音楽活動を続けていた。日本の懐メロ系歌手で、こんな人、なかなかおらんよね。
年をとろうが、流行が変わろうが、泰然として音楽道を突き進む。こういう爺サマに憧れますな、ハイ。