NEST OF BLUESMANIA

ミュージシャンMACが書く音楽ブログ「NEST OF BLUESMANIA」です。

4月25日(月)のつぶやき

2011-04-26 02:19:55 | Weblog
09:25 from web
ついにtwitterでのツイートが1000を超えました。これからもよろしく。
10:23 from Power Twitter
きょうは「もしドラ」一挙放送の日かぁ。
12:49 from web
セッションをやると、新しい仲間が増えていくのが嬉しい。
17:05 from web
昨日に続き、きょうも飲みの予定。飲み過ぎに注意しないと。
by Mac_Nakahira on Twitter

#170 ジミー・ドーキンス「Me, My Gitar And The Blues」

2011-04-24 05:51:10 | Weblog
#170 ジミー・ドーキンス「Me, My Gitar And The Blues」(Me, My Gitar And The Blues/Ichiban)

シカゴ・ブルースマン、ジミー・ドーキンス97年のアルバムより。ドーキンス、リック・ミラーの作品。

ドーキンスは36年、ミシシッピ州チューラの生まれ。74才になった現在も、活躍中である。

55年にシカゴに出てきて以来、ブルース一筋。半世紀以上のキャリアを持つ、シカゴ・ブルースの生き証人のようなひとだ。

そのプレイ・スタイルは、B・B・キングの流れを汲むスクウィーズ・ギター。ナチュラル・ディストーションが特徴的な、ラウドなプレイが身上である。

69年、デルマークからの「Fast Fingers」でアルバム・デビュー、これまでに15枚以上のアルバムをリリースしている。また、オーティス・ラッシュとも親交があり、何枚かで共演も果たしている。

ドーキンスの人気は、BB、あるいはラッシュといったスター・プレイヤーに比べると、いかにも地味だ。相当なマニアでもない限り、その音を聴いたことさえない、というリスナーが大半だろう。

マニア向けのブルースCDガイドでさえ、一枚紹介してハイおしまい、みたいな感じなのだから。

だが、だからといって、ドーキンスが聴くに値いしない、無視して問題ないアーティストである、というものでもない。

たしかにお世辞にもうまい歌い手とはいえないし、ギターもワンパターンの感を否めない。聴き手によっては、全然魅力を感じない、という意見もあるだろう。

しかし、それでも一度は彼の歌やプレイを聴いてみてほしいのだ。もしかしたら、貴方の耳に強い印象を残し、お気に入りのアーティストの仲間入りをするかもしれないのだから。

ということで、きょうの一曲である。

まずはタイトルについてふれておこう。Guitarではない、Gitarなんである。もちろん誤植ではなく、意図的なミススペルだ。

ドーキンスは91年のアルバムに「Kant Sheck Dees Bluze」という異様な綴りのタイトルを付けていたが、これもまた彼流のセンスの表れなんだろうな。

曲調は、きわめてオーソドックスなスロー・ブルース。リードを弾くのは彼のみ、あとはサイド・ギター、ピアノとオルガンがバックを固めている。何のギミックもない、直球一本勝負って感じのサウンドだ。

歌も彼が担当している。ラフなドラ声で迫力は十分なのだが、言い換えれば、一本調子ということでもある。

だが、それも含めて、ドーキンスの持ち味なのだ。

ミュージシャンは、他人に歌をまかせず、自ら歌うことによって、初めて「ブルースマン」と呼ばれるにふさわしい存在となるのだ。筆者はそう思っている。

ドーキンスも、デビュー当時は自分の歌に自信があまりなかったのか、ゲスト・シンガーの力を借りるようなところがあったが、その後、やはり自ら歌うことに大きな意義を見出していったのだろう。

ブルースは技術よりも個性で勝負する音楽。ドーキンスの曲を聴くたび、そう感じずにはいられない。ぜひ、一聴を。

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