#157 山下智久「はだかんぼー」(Johnny's Entertainment)
アイドルシンガー、山下智久の4枚目のシングル。大竹創作の作品。
ご存知NEWSの看板男、山Pこと山下智久がこの19日にリリースした最新ソロシングルなのだが、なぜか目下筆者の脳内では、絶賛へビロテ中なのである。
21日のMステでライブ披露されたこの曲、なんでこうも心を惹き付けるのか、考えてみた。
ぶっちゃけ山Pの歌声など筆者的にはどうでもいい(笑)。問題はそのバックのサウンドだ。
調べてみると作詞・作曲をしている大竹創作というひとは、「乙三.(オッサンと読む)」という7人編成のバンドのリーダー兼ピアニスト、ボーカリストだという。この曲のアレンジも、彼とバンドとの共同作業によるものだ。レコーディングのバックも当然、乙三.が担当している。
「はだかんぼー」が筆者のツボにはまったのは、大竹の楽曲、そして乙三の演奏によるもの。これは間違いない。
乙三.とはまた自虐的ネーミングだが、その活動歴は意外と長く、2003年頃から。現在の7人のメンバーはもとはアーティストのバッキング、ジャズバンドなどで別々に活動していたのが、仕事を離れた個人的な楽しみとして始めたもののようだ。2004年からストリート・ライブを始めたことがきっかけでどんどん固定ファンがつき、インディーズデビューを経て、エイベックスからお声がかかり、2006年にはメジャーデビュー。何枚ものアルバムを出している。
レパートリーの多くを手がけているのが、ボーカルもつとめる大竹創作(pf,g)。彼の実弟、大竹幸平がギター。彼らを軸に、ベース、ドラムス、トランペット、サックス、トロンボーンの4リズム、3ホーン体制のバンドなのである。
「はだかんぼー」を聴いていただくとわかると思うが、どこか懐かしい昭和ファンク歌謡といった趣きで、アース・ウィンド&ファイアーや、スペクトラムを彷彿とさせるものがある。三管体制とコンパクトなのに、その2バンドなみに、ホーンのサウンドがダイナミックで切れ味抜群なのである。
メロディラインのツボでいえば、サビ部分の「(そのままじゃ)無理~」「(片言で)いい~」と高音に抜けてくとこだな。ここは何度聴いても、グッときちゃう。
PVの演出のほうも、グランドキャバレーのショーを模してみたりで、なかなかレトロチック。高島田頭のバックダンサーも、いまふうの激しい動きのダンスというよりは、ゆったりめの動きを基調に、キメのところではビシッとキメる、みたいな動きが面白い。
山Pの、お世辞にも上手いといえないボーカルでも、えらくカッコよく感じられるのは、ファンクな曲作り、そしてアレンジが一分の隙もなくキマっているからで、もしこれを上手いシンガー、たとえば久保田利伸あたりに歌わせれば、もう完璧なんじゃマイカ。
ぜひ、競作というかカバーバージョンが出てくることを期待したい。ちなみに乙三.のほうでも、次回作のアルバムで自ら歌うらしい。
大竹創作のボーカルはクワタばりのファンキー系で、ちょっとコテコテ過ぎて、何曲も続けて聴くのは正直しんどいのだが、インスト・バンドとしては何曲聴いてもあきるということがない。ホント、クルセイダーズあたりと比べても遜色がない。すげえバンドが出てきたもんだ。それもそのはず、7人中5人は音大で正規の音楽教育を受けてきたというから、その実力はホンマものということだ。今年、ブレイク必至だな。
あまり乙三.のことばかりクローズアップしちゃ、主役の山Pに悪いのでこの程度にしとくが、新春早々、いいめっけ物をしました。ジャニーズ事務所って、達郎とか、林田健司とか、スガシカオとか、なにげにセンスのいいコンポーザーを見つけてくるのがうまいので、筆者的にはけっこう買ってます。
新年会など、カラオケで歌ったら、もの凄くウケそうな曲でもある。さっそく、練習しとこうかな(笑)。
アイドルシンガー、山下智久の4枚目のシングル。大竹創作の作品。
ご存知NEWSの看板男、山Pこと山下智久がこの19日にリリースした最新ソロシングルなのだが、なぜか目下筆者の脳内では、絶賛へビロテ中なのである。
21日のMステでライブ披露されたこの曲、なんでこうも心を惹き付けるのか、考えてみた。
ぶっちゃけ山Pの歌声など筆者的にはどうでもいい(笑)。問題はそのバックのサウンドだ。
調べてみると作詞・作曲をしている大竹創作というひとは、「乙三.(オッサンと読む)」という7人編成のバンドのリーダー兼ピアニスト、ボーカリストだという。この曲のアレンジも、彼とバンドとの共同作業によるものだ。レコーディングのバックも当然、乙三.が担当している。
「はだかんぼー」が筆者のツボにはまったのは、大竹の楽曲、そして乙三の演奏によるもの。これは間違いない。
乙三.とはまた自虐的ネーミングだが、その活動歴は意外と長く、2003年頃から。現在の7人のメンバーはもとはアーティストのバッキング、ジャズバンドなどで別々に活動していたのが、仕事を離れた個人的な楽しみとして始めたもののようだ。2004年からストリート・ライブを始めたことがきっかけでどんどん固定ファンがつき、インディーズデビューを経て、エイベックスからお声がかかり、2006年にはメジャーデビュー。何枚ものアルバムを出している。
レパートリーの多くを手がけているのが、ボーカルもつとめる大竹創作(pf,g)。彼の実弟、大竹幸平がギター。彼らを軸に、ベース、ドラムス、トランペット、サックス、トロンボーンの4リズム、3ホーン体制のバンドなのである。
「はだかんぼー」を聴いていただくとわかると思うが、どこか懐かしい昭和ファンク歌謡といった趣きで、アース・ウィンド&ファイアーや、スペクトラムを彷彿とさせるものがある。三管体制とコンパクトなのに、その2バンドなみに、ホーンのサウンドがダイナミックで切れ味抜群なのである。
メロディラインのツボでいえば、サビ部分の「(そのままじゃ)無理~」「(片言で)いい~」と高音に抜けてくとこだな。ここは何度聴いても、グッときちゃう。
PVの演出のほうも、グランドキャバレーのショーを模してみたりで、なかなかレトロチック。高島田頭のバックダンサーも、いまふうの激しい動きのダンスというよりは、ゆったりめの動きを基調に、キメのところではビシッとキメる、みたいな動きが面白い。
山Pの、お世辞にも上手いといえないボーカルでも、えらくカッコよく感じられるのは、ファンクな曲作り、そしてアレンジが一分の隙もなくキマっているからで、もしこれを上手いシンガー、たとえば久保田利伸あたりに歌わせれば、もう完璧なんじゃマイカ。
ぜひ、競作というかカバーバージョンが出てくることを期待したい。ちなみに乙三.のほうでも、次回作のアルバムで自ら歌うらしい。
大竹創作のボーカルはクワタばりのファンキー系で、ちょっとコテコテ過ぎて、何曲も続けて聴くのは正直しんどいのだが、インスト・バンドとしては何曲聴いてもあきるということがない。ホント、クルセイダーズあたりと比べても遜色がない。すげえバンドが出てきたもんだ。それもそのはず、7人中5人は音大で正規の音楽教育を受けてきたというから、その実力はホンマものということだ。今年、ブレイク必至だな。
あまり乙三.のことばかりクローズアップしちゃ、主役の山Pに悪いのでこの程度にしとくが、新春早々、いいめっけ物をしました。ジャニーズ事務所って、達郎とか、林田健司とか、スガシカオとか、なにげにセンスのいいコンポーザーを見つけてくるのがうまいので、筆者的にはけっこう買ってます。
新年会など、カラオケで歌ったら、もの凄くウケそうな曲でもある。さっそく、練習しとこうかな(笑)。