さて、きょうは朝イチで更新を済ませたので、一日がフルに使えそうだ。
#163 ポンティアックス「SHINJUKU」(GALAXY HEAD MEETING/SEXY STONES RECORDS)
ポンティアックスのデビュー・アルバムより。浅井健一の作品。
先日、ケーブルテレビの音楽番組を観ていて、妙に耳に残る曲があった。女優の栗山千明が歌う「コールドフィンガーガール」だ。
シンプルなギターリフの繰り返しにのせて、ちょっと気だるい雰囲気の栗山嬢のボーカルが流れてくる曲なのだが、その独特のメロディ・ライン、そしてバック・コーラスやギター・ソロに、明らかに既聴感があったのだ。
ネットで調べてみて、疑問はたちまち氷解した。そう、まぎれもなくベンジーこと浅井健一のプロデュース曲だったのだ。
ロック・バンド、ブランキー・ジェット・シティのメンバーとしてデビューしたのが1990年。10年後にブランキー解散。浅井はその後SHERBETS(シャーベッツ)やAJICO(アジコ)、JUDE(ユダ)といったバンド、ソロ名義等で音楽活動を続けてきた。また自ら社長となってインディーズ・レーベル、SEXY STONES RECORDSも立ち上げている。
そんな彼が昨年秋、ブランキー解散10年にして結成したバンドが、PONTIACS(ポンティアックス)。
メンバーは浅井、ブランキーでの盟友、照井利幸(b)、そしてBACK DROP BOMBほかのバンドで活動していたドラマー、有松益男の三人で、最小編成のスリー・ピース・バンドということでは、ブランキーと共通している。
年齢的にはベンジー46才、照井47才。このふたりはほぼタメだが、有松は38才。少し若めなのである。
そのメンツから、何かと「ブランキーの再来」的な見方をされやすいのはしかたないが、とにかくそのサウンドを聴くに、ブランキー以上にタイトでカッコいい。今さら、過去のバンドを引き合いに出してもしょうがない、そう思えてしまうのだ。ビートが、圧倒的なのだよ。
論より証拠、「SHINJUKU」を聴いてみてほしい。この曲は、「コールドフィンガーガール」にも近いスタイルで、ギターリフの繰り返しが印象的なナンバー。おなじみのグレッチ・テネシアンのソリッドな響きが、これぞベンジー・サウンドって感じだ。
いまさらのように思うのは、ベンジーの歌声って、ホント、唯一無二の個性を持ってるよな、ということ。その心持ち上ずった声は、人間のそれというよりも、むしろ、けものの鳴き声、咆哮に近い。この、誰にも真似の出来ないボーカルこそが、ベンジーに今もなお不滅のカリスマ性を与えているのだと、筆者は確信している。
そして、もうひとつ、忘れちゃいけないのは、彼の生み出すユニ-クな歌詞の世界。クールというか、シニカルというか、対象を一歩突き放した視線がそこにはある。20年以上にわたって、これだけ我が道をひたすら行く人を筆者は知らない。彼って、根っからの「詩人」なんだ。そう思う。
それにしてもベンジー、椎名林檎が「丸の内サディスティック」で彼のことを歌ってたころと、まったく体型も顔立ちも変わっていないのには、驚きますな。あれからもう、12年も経っているのにね。
売れ線かどうかとかまったく気にせず、ひたすら自分のやりたい音楽を貫き続ける男、浅井健一。もはや若くはないけれど、彼より年下のミュージシャンで、これだけホネのあるヤツはそうそういない。
ブランキー時代からのファンはいうにおよばず、若いロックファンにも強くアピールするに違いない、ポンティアックスのストレートなロック・サウンド。今年はヤツらがキマっせ。
ポンティアックスのデビュー・アルバムより。浅井健一の作品。
先日、ケーブルテレビの音楽番組を観ていて、妙に耳に残る曲があった。女優の栗山千明が歌う「コールドフィンガーガール」だ。
シンプルなギターリフの繰り返しにのせて、ちょっと気だるい雰囲気の栗山嬢のボーカルが流れてくる曲なのだが、その独特のメロディ・ライン、そしてバック・コーラスやギター・ソロに、明らかに既聴感があったのだ。
ネットで調べてみて、疑問はたちまち氷解した。そう、まぎれもなくベンジーこと浅井健一のプロデュース曲だったのだ。
ロック・バンド、ブランキー・ジェット・シティのメンバーとしてデビューしたのが1990年。10年後にブランキー解散。浅井はその後SHERBETS(シャーベッツ)やAJICO(アジコ)、JUDE(ユダ)といったバンド、ソロ名義等で音楽活動を続けてきた。また自ら社長となってインディーズ・レーベル、SEXY STONES RECORDSも立ち上げている。
そんな彼が昨年秋、ブランキー解散10年にして結成したバンドが、PONTIACS(ポンティアックス)。
メンバーは浅井、ブランキーでの盟友、照井利幸(b)、そしてBACK DROP BOMBほかのバンドで活動していたドラマー、有松益男の三人で、最小編成のスリー・ピース・バンドということでは、ブランキーと共通している。
年齢的にはベンジー46才、照井47才。このふたりはほぼタメだが、有松は38才。少し若めなのである。
そのメンツから、何かと「ブランキーの再来」的な見方をされやすいのはしかたないが、とにかくそのサウンドを聴くに、ブランキー以上にタイトでカッコいい。今さら、過去のバンドを引き合いに出してもしょうがない、そう思えてしまうのだ。ビートが、圧倒的なのだよ。
論より証拠、「SHINJUKU」を聴いてみてほしい。この曲は、「コールドフィンガーガール」にも近いスタイルで、ギターリフの繰り返しが印象的なナンバー。おなじみのグレッチ・テネシアンのソリッドな響きが、これぞベンジー・サウンドって感じだ。
いまさらのように思うのは、ベンジーの歌声って、ホント、唯一無二の個性を持ってるよな、ということ。その心持ち上ずった声は、人間のそれというよりも、むしろ、けものの鳴き声、咆哮に近い。この、誰にも真似の出来ないボーカルこそが、ベンジーに今もなお不滅のカリスマ性を与えているのだと、筆者は確信している。
そして、もうひとつ、忘れちゃいけないのは、彼の生み出すユニ-クな歌詞の世界。クールというか、シニカルというか、対象を一歩突き放した視線がそこにはある。20年以上にわたって、これだけ我が道をひたすら行く人を筆者は知らない。彼って、根っからの「詩人」なんだ。そう思う。
それにしてもベンジー、椎名林檎が「丸の内サディスティック」で彼のことを歌ってたころと、まったく体型も顔立ちも変わっていないのには、驚きますな。あれからもう、12年も経っているのにね。
売れ線かどうかとかまったく気にせず、ひたすら自分のやりたい音楽を貫き続ける男、浅井健一。もはや若くはないけれど、彼より年下のミュージシャンで、これだけホネのあるヤツはそうそういない。
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