NEST OF BLUESMANIA

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音曲日誌「一日一曲」#3 ザ・ジェフ・ヒーリー・バンド「Badge」(Cover to Cover/Arista)

2023-04-04 05:00:00 | Weblog
2007年6月24日(日)






#3 ザ・ジェフ・ヒーリー・バンド「Badge」(Cover to Cover/Arista)

前回、イギリスのブルースロック・バンドを取り上げたので、今回はカナダのブルースロック・バンド。

66年トロント生まれ、今年41才のギター/ボーカルのジェフ・ヒーリー率いるスリーピース・バンド、それがザ・ジェフ・ヒーリー・バンドだ。

彼は生後まもなく目を患い、盲目となったのだが、耳の力だけを頼りにギターをマスターし、17才でバンドを結成。メンバーは同郷のジョー・ロックマン(b)、アメリカ人のトム・スティーブン(ds)。インディーズでデビュー後、アリスタ・レコードに認められ、22才でメジャー・デビューしている。

そのプレイはまさに「心で弾く」というべきもので、エリック・クラプトン、ジミ・ヘンドリクス、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ、ジョン・フォガティ、ビートルズなどの先人の影響を強く受けながらも自由闊達、迫力にあふれたものだ。

実年齢のわりにオールド・スクール寄りなのは、ギターを始めた3才、つまり69年頃、ラジオで流れていた曲を手当たり次第にコピーしていったことによるようだ。

ふつーの若者はティーンエージャーになってロックに開眼するものだが、彼はまるまる10年早かったということやね。

そんな彼が95年、29才になる年にリリースしたアルバムがある。題して「Cover to Cover」。

前述したような、自分がリスペクトするアーティストの曲ばかり14曲、ズラリとカバーしてみせた一枚。

基本的には原曲に近いアレンジながらも、彼なりのセンスを生かした味付けをほどこして、一曲一曲が聴いていて実に楽しい。歌もイケる。

そんな中から、今日お聴かせするのは、クリームの「バッジ」のカバー。

あの名曲を「ピアノを使わずに」スリーピースのみで演奏しているのがミソであります。

究極の耳コピの達人・ジェフ・ヒーリーの、魂のプレイを聴いとくれ。



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