記憶ほど、当てにならないものはない。
昨日のことだ。私はとある繁華街の飲食店でひとり夕食をとった。
チケットを自動販売機から購入する店なので、私は代金の490円、100円硬貨を4枚、10円硬貨を9枚(たぶんである。50円硬貨は使わなかったはずだ)投入した。
お釣りはなし。それを店員に差し出して料理を注文した。
さて、一夜明けた今日の午後、ふと気になってビジネスバッグの中を調べたのだが、どうしても財布が出てこない
。
そこで、昨日の夕食のことを思い出したのである。
もし、あのとき、財布を出して支払っていたならば、その後財布を紛失したということになる。
しかし、もともと財布はバッグの中になく、その時の支払いはバッグの中にあったバラの小銭で支払ったという可能性もあるのだ。
いったい私はどちらの払い方をしたのだろうか。
とにかく、財布のありかが正解のカギとなることはまちがいないので、私はしばらく必死になって財布を探した。
しかしながら、財布は見つからなかった。
その所在の可能性としては、1⃣食事をした店に忘れた、2⃣会社に置き忘れた、3⃣掏られたなど、の三つになるだろう。
それにしても、一番肝心のこと、支払った時に財布を使ったのか、バラ銭を使ったのかの記憶がまったく曖昧なのである。
そこで、他の角度から推理してみることにした。
じつは支払いの時、私は二つの紙袋を片方の手(たぶん左手)に持っていた。
もし、バッグ(ちなみにショルダーバッグでたすき掛けにしていた)から財布を取り出し、ジッパーをあけて小銭を取り出そうとしたのならば、両手が必要となり、その紙袋は邪魔となり、いったん下におろすことになったはずだ。
しかし、その紙袋は今からある人にプレゼントとして渡すことになっているものなので、床におろしたくはないものだった。
そうなると、財布を使って支払ったという可能性は限りなくゼロに近いことになる。
さらにいえば、もし、紙袋をどうするべきか判断をしたとしたら、絶対その時の記憶として残っていたはずである。
いかに記憶力が低くなっていても、ひとは右か左か判断するような重要な局面は忘れようがないと思う。
そのことからも、財布は使わなかったという結論にいたったのだが、では財布は確実に会社にあるのか?
これはまた別問題で、私はまったく自信がないのである。
自分の記憶というものが、いかに当てにならないものか、この一件でよくわかった。
あとは週明け、会社に行って最終結論を確実するしかないのだが、非常に恐いね、真実を知るのは(苦笑)。
昨日のことだ。私はとある繁華街の飲食店でひとり夕食をとった。
チケットを自動販売機から購入する店なので、私は代金の490円、100円硬貨を4枚、10円硬貨を9枚(たぶんである。50円硬貨は使わなかったはずだ)投入した。
お釣りはなし。それを店員に差し出して料理を注文した。
さて、一夜明けた今日の午後、ふと気になってビジネスバッグの中を調べたのだが、どうしても財布が出てこない
。
そこで、昨日の夕食のことを思い出したのである。
もし、あのとき、財布を出して支払っていたならば、その後財布を紛失したということになる。
しかし、もともと財布はバッグの中になく、その時の支払いはバッグの中にあったバラの小銭で支払ったという可能性もあるのだ。
いったい私はどちらの払い方をしたのだろうか。
とにかく、財布のありかが正解のカギとなることはまちがいないので、私はしばらく必死になって財布を探した。
しかしながら、財布は見つからなかった。
その所在の可能性としては、1⃣食事をした店に忘れた、2⃣会社に置き忘れた、3⃣掏られたなど、の三つになるだろう。
それにしても、一番肝心のこと、支払った時に財布を使ったのか、バラ銭を使ったのかの記憶がまったく曖昧なのである。
そこで、他の角度から推理してみることにした。
じつは支払いの時、私は二つの紙袋を片方の手(たぶん左手)に持っていた。
もし、バッグ(ちなみにショルダーバッグでたすき掛けにしていた)から財布を取り出し、ジッパーをあけて小銭を取り出そうとしたのならば、両手が必要となり、その紙袋は邪魔となり、いったん下におろすことになったはずだ。
しかし、その紙袋は今からある人にプレゼントとして渡すことになっているものなので、床におろしたくはないものだった。
そうなると、財布を使って支払ったという可能性は限りなくゼロに近いことになる。
さらにいえば、もし、紙袋をどうするべきか判断をしたとしたら、絶対その時の記憶として残っていたはずである。
いかに記憶力が低くなっていても、ひとは右か左か判断するような重要な局面は忘れようがないと思う。
そのことからも、財布は使わなかったという結論にいたったのだが、では財布は確実に会社にあるのか?
これはまた別問題で、私はまったく自信がないのである。
自分の記憶というものが、いかに当てにならないものか、この一件でよくわかった。
あとは週明け、会社に行って最終結論を確実するしかないのだが、非常に恐いね、真実を知るのは(苦笑)。