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音曲日誌「一日一曲」#25 ホームシック・ジェイムズ「The Cloud Is Crying(alt.)」(Windy City Blues/Stax)

2023-04-26 05:11:00 | Weblog
2008年3月2日(日)

#25 ホームシック・ジェイムズ「The Cloud Is Crying(alt.)」(Windy City Blues/Stax)





ホームシック・ジェイムズが1960年代、プレスティジ・レーベルに残した名盤といえば「Blues on the South Side」(64)だが、当時のレコーディングの別テイクが、なんと2004年になって発表された。

アルバート・キング、オーティス・スパン、ウィリー・ディクスン、ビリー・ボーイ・アーノルド、サニーランド・スリムとともに名を連ねるコンピアルバム、「Windy City Blues」がそれである。

そこに収められているジェイムズの未発表音源は3曲。「Gotta Move」「Homesick's Shuffle」、そしてこの「The Cloud Is Crying」である。

「The Cloud Is Crying」の曲名はもちろん、彼の従兄弟であるエルモア・ジェイムズのナンバー「The Sky Is Crying」をもじったもの。

本曲で聴かれるのは、ロバート・ジョンスンに強く影響を受けたに違いない、特徴的なひきずるようなビート。耳を直撃する、重心の低いスライド・ギター・リフ。そしてがなるような、あるいは泣き叫ぶようなボーカル。まさにホームシック・ジェイムズ節全開なのだ。

洗練さの感じられるエルモアのサウンドとはひと味違い、あくまでも泥臭くダウンホームな味わい。ファンキー極まりない。

彼をサポートするラファイエット・リークのピアノ、リー・ジャクスンのベース、クリフトン・ジェイムズのドラムス。いずれも見事なバッキングぶりである。特にベースが強力なグルーヴを生み出すことに成功している。

アーシー、でも一面、非常にモダンなサウンドでもある。

ワン・アンド・オンリーな、ホームシック・ワールドを味わってくれ。


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