2007年8月5日(日)
#7 スタン・ウェッブ「Strange Situations」(Webb/Indigo)
しばらく更新が滞ってしまった。スマソ。
3週間ぶりの一曲はこれ、スタン・ウェッブ2001年リリースのソロ・アルバム「Webb」より、「Strange Situations」ナリ。
スタン・ウェッブといえば、フリートウッド・マック、サヴォイ・ブラウンとともに、「3大ブリティッシュ・ブルース・バンド」と呼ばれていた、チキン・シャックのリーダー。
チキン・シャックっつーと、日本にも同名のフュージョン・グループがあったけど、もちろんこちらが先だ。
また、チキン・シャックには、のちにマックに移ったクリスティン・パーフェクト(マクビー)が在籍していたことでも知られており、ウェッブはサヴォイ・ブラウンにいたこともある。この3バンドは、非常に近しい関係にあったってことやね。
さて、ウェッブは66年にメジャーデビューしているから、もう40年選手。派手な人気を博したことは一度もないが、地道にブルース道を歩んで、今年61才。まさにブルースに一生を捧げる男なのだ。
アルバム「Webb」では、盟友フレッド・ジェイムズとのコラボにより、ほとんどの曲を生み出している。この「Strange Situations」も同様。
愛器レスポール・スタンダードを抱き、熱唱するウェッブ。その歌声を聴くに、硬い発音とか表現スタイルとか、やっぱり白人だなぁ~という感じはするけど、黒人ブルースマンとはまた違った魅力がある。線がやや細いけど、端正な印象のブルース。
結局、そのひと、そのひとなりのブルースがあるということやね。
愁いを含んだマイナー・メロディが◎なこの曲、泣きのギターもいい感じ。流行りのサウンドではないけど、不易なものならではのよさが、そこにはある。
あえてブルース・スタンダードのカバーに頼らず、セールス的には不利を承知で、オリジナルで勝負した心意気に拍手したい。
ベテラン・ブルースマン、今も健在なり。