#276 アルバート・リー&トニー・コルトン「The Next Milestone」(The Blues Anthology DISC2/Immediate)
英国のギタリスト、アルバート・リー、イミディエイトでのレコーディングより。トニー・コルトン、レイ・スミスの作品。
アルバート・リーは43年、イングランド・レオミンスターの生まれ。バディ・ホリーの影響でギターを弾き始め、16才の若さでプロとなった。
ジミー・ペイジも在籍していたことのある、シンガー、ニール・クリスチャンのバンドや、クリス・ファーロウがリード・ボーカルだったサンダーバーズなどに参加。
ブラック・ミュージック、カントリー・ミュージックの両方に精通したそのギター・テクニックには定評があり、セッション・ギタリストとしてもひっぱりだこだった。
70年にはカントリー・ロックのバンド、ヘッズ・ハンズ&フィートを結成。商業的には成功したとはいえなかったが、その鮮やかなギター・プレイは「アルバート・リー」という名を広く知らしめることとなった。
74年に同バンドを解散後、アメリカに移住。カリフォルニアを拠点に、セッション・ギタリストとしてジョー・コッカー、エミルー・ハリスらと共演。
79年にはエリック・クラプトンのバンドに参加。クラプトンをもしのぐ、超絶技巧が話題となる。そのプレイは来日時のライブ盤「ジャスト・ワン・ナイト」で聴くことが出来る。
その後もソロ、他のミュージシャンのバッキングで八面六臂の活躍を続け、69才となった現在に至るわけだが、そんな彼の初期のプレイが聴ける貴重な音源を紹介しよう。
「The Next Milestone」は、リーが後にヘッズ・ハンズ&フィートを組むことになるトニー・コルトン、レイ・スミスの作品。68年録音。
リード・ボーカルはトニー・コルトンで、リード・ギターをリーが弾いている。
オリジナルだが、いかにも黒人ブルースの影響をどっぷり受けた感じの楽曲。「How Long」という歌詞あたりに、それが如実にうかがえる。
いかにもリーらしい速弾きは聴くことが出来ないが、ブルースを、それも原典の黒人ブルースをしっかり聴き込んでいることがわかる、正統派のブルース・ギターだ。弦の響きを大切にし、すみずみまで神経の行き届いたプレイは、クラプトンやピーター・グリーンらとはまた違ったタイプで、「本当にギターが上手いってのは、こういうプレイをいうんじゃないかな」と思わせる。
まさに、ギタリストに支持されるギタリストの面目躍如である。
ちょっとラフなボーカルをうまくバックアップし、ダルなブルースを表現しているリー。その後のバンドのサウンドからはあまり想像がつかない初期のブルーズィな演奏、なかなかの聴きものである。
ブリティッシュ・ブルースの隠れた名演奏、ぜひチェックしてみて。
英国のギタリスト、アルバート・リー、イミディエイトでのレコーディングより。トニー・コルトン、レイ・スミスの作品。
アルバート・リーは43年、イングランド・レオミンスターの生まれ。バディ・ホリーの影響でギターを弾き始め、16才の若さでプロとなった。
ジミー・ペイジも在籍していたことのある、シンガー、ニール・クリスチャンのバンドや、クリス・ファーロウがリード・ボーカルだったサンダーバーズなどに参加。
ブラック・ミュージック、カントリー・ミュージックの両方に精通したそのギター・テクニックには定評があり、セッション・ギタリストとしてもひっぱりだこだった。
70年にはカントリー・ロックのバンド、ヘッズ・ハンズ&フィートを結成。商業的には成功したとはいえなかったが、その鮮やかなギター・プレイは「アルバート・リー」という名を広く知らしめることとなった。
74年に同バンドを解散後、アメリカに移住。カリフォルニアを拠点に、セッション・ギタリストとしてジョー・コッカー、エミルー・ハリスらと共演。
79年にはエリック・クラプトンのバンドに参加。クラプトンをもしのぐ、超絶技巧が話題となる。そのプレイは来日時のライブ盤「ジャスト・ワン・ナイト」で聴くことが出来る。
その後もソロ、他のミュージシャンのバッキングで八面六臂の活躍を続け、69才となった現在に至るわけだが、そんな彼の初期のプレイが聴ける貴重な音源を紹介しよう。
「The Next Milestone」は、リーが後にヘッズ・ハンズ&フィートを組むことになるトニー・コルトン、レイ・スミスの作品。68年録音。
リード・ボーカルはトニー・コルトンで、リード・ギターをリーが弾いている。
オリジナルだが、いかにも黒人ブルースの影響をどっぷり受けた感じの楽曲。「How Long」という歌詞あたりに、それが如実にうかがえる。
いかにもリーらしい速弾きは聴くことが出来ないが、ブルースを、それも原典の黒人ブルースをしっかり聴き込んでいることがわかる、正統派のブルース・ギターだ。弦の響きを大切にし、すみずみまで神経の行き届いたプレイは、クラプトンやピーター・グリーンらとはまた違ったタイプで、「本当にギターが上手いってのは、こういうプレイをいうんじゃないかな」と思わせる。
まさに、ギタリストに支持されるギタリストの面目躍如である。
ちょっとラフなボーカルをうまくバックアップし、ダルなブルースを表現しているリー。その後のバンドのサウンドからはあまり想像がつかない初期のブルーズィな演奏、なかなかの聴きものである。
ブリティッシュ・ブルースの隠れた名演奏、ぜひチェックしてみて。
音曲日誌「一日一曲」#1~#100 pdf版もダウンロード出来ます