きょう午後、再度auショップへ。待つこともなく、すぐに予約完了。事前登録などいくつかの下準備は必要だが、これでひと安心。あとは入荷を待つのみ。
ようやく金曜日。仕事ではわりと凪状態だったが、いろいろ思うところの多い週だった。ホント、人づきあいって難しいよね。
iPhone5、明日予約したら、ちゃんと21日に手に入るのだろうか? かなり待たされそうな希ガス。
ZZセッション、無事終了。デビュー戦をなんとか切り抜けました。バックアップしてくださった皆さん、ありがとう。
それにしても、ネタ度の高い、独特のセッションでした。面白かった。
それにしても、ネタ度の高い、独特のセッションでした。面白かった。
#233 トミー・マクレナン「Baby Don't You Want To Go」(The Bluebird Recordings 1939-1942/RCA)
1930~40年代に活躍した黒人シンガー/ギタリスト、トミー・マクレナンのナンバー。ロバート・ジョンスン「Sweet Home Chicago」のカバー。39年録音。
これまで取り上げてきたブルースナンバーの中でもかなり古い時代に属するのだが、聴いてみたら、みょうにビビッドでドキッとしてしまうんじゃないかな。
マクレナンは1908年、ミシシッピ州ヤズーの生まれ。ロバート・ジョンスン(14年生まれ)よりは、少し年長の世代である。
デルタ・ブルースとよばれるスタイルでは、後期に属している。シカゴに移住して都市で活動してはいたが、南部人の破天荒な持ち味をずっとなくさずにいたタイプ。
まず、声がスゴいよね。オリジナルのロバジョンとは対照的な、低めのダミ声で唸るようにこの歌をうたわれると、全然違った曲に聴こえてしまう。
野性的なのは声だけでなく、叩き付けるように弾くギターもまたワイルド。スギちゃんもビックリである。
ブルースマンが本来もつヤクザっぽい雰囲気を、まったく隠すことなく、さらけ出している感じだ。
やたらと「イエイ」というフレーズをはさむところ(口癖か?)といい、歌いながら笑い出したり、最後にはベティ・ブープの呪文のような言葉で締めるところとか、相当お茶目なひとだったようである。
シブさというより、インパクトとパンキッシュな感性で勝負する自由人タイプ。フリーダムな彼には、シカゴブルースの元締め的存在、ビッグ・ビル・ブルーンジーの睨みもきかなかったらしく、「ニガーなんて言葉を歌詞に使うな」という制止などまったく無視していたらしい。あっぱれな野生児であるな。
マジック・サム版やブルース・ブラザーズ版のヒットによって「Sweet Home Chicago」は、今日ではブルース愛好者、いやそれ以上の広範囲のリスナーでブルース・スタンダードとして認められているが、36年の初録音当時はまったく地味な存在であった。それがここまで大きな存在になったのは、このマクレナンによるカバーによるところ大だと思う。
何者にも縛られることのない、ヤクザっぽいところではどこか共通した因子をもつ、ジョンスンとマクレナン。このソウル・ブラザーズのふたつの魂が共鳴しあうことで「Sweet Home Chicago」は、とてつもなく大きなパワーを持つようになったのだと思う。
本能むき出しのストレートな表現力、ワンアンドオンリーなブルース者(もの)、トミー・マクレナンの渾身のひと咆え、一聴の価値ありです。
1930~40年代に活躍した黒人シンガー/ギタリスト、トミー・マクレナンのナンバー。ロバート・ジョンスン「Sweet Home Chicago」のカバー。39年録音。
これまで取り上げてきたブルースナンバーの中でもかなり古い時代に属するのだが、聴いてみたら、みょうにビビッドでドキッとしてしまうんじゃないかな。
マクレナンは1908年、ミシシッピ州ヤズーの生まれ。ロバート・ジョンスン(14年生まれ)よりは、少し年長の世代である。
デルタ・ブルースとよばれるスタイルでは、後期に属している。シカゴに移住して都市で活動してはいたが、南部人の破天荒な持ち味をずっとなくさずにいたタイプ。
まず、声がスゴいよね。オリジナルのロバジョンとは対照的な、低めのダミ声で唸るようにこの歌をうたわれると、全然違った曲に聴こえてしまう。
野性的なのは声だけでなく、叩き付けるように弾くギターもまたワイルド。スギちゃんもビックリである。
ブルースマンが本来もつヤクザっぽい雰囲気を、まったく隠すことなく、さらけ出している感じだ。
やたらと「イエイ」というフレーズをはさむところ(口癖か?)といい、歌いながら笑い出したり、最後にはベティ・ブープの呪文のような言葉で締めるところとか、相当お茶目なひとだったようである。
シブさというより、インパクトとパンキッシュな感性で勝負する自由人タイプ。フリーダムな彼には、シカゴブルースの元締め的存在、ビッグ・ビル・ブルーンジーの睨みもきかなかったらしく、「ニガーなんて言葉を歌詞に使うな」という制止などまったく無視していたらしい。あっぱれな野生児であるな。
マジック・サム版やブルース・ブラザーズ版のヒットによって「Sweet Home Chicago」は、今日ではブルース愛好者、いやそれ以上の広範囲のリスナーでブルース・スタンダードとして認められているが、36年の初録音当時はまったく地味な存在であった。それがここまで大きな存在になったのは、このマクレナンによるカバーによるところ大だと思う。
何者にも縛られることのない、ヤクザっぽいところではどこか共通した因子をもつ、ジョンスンとマクレナン。このソウル・ブラザーズのふたつの魂が共鳴しあうことで「Sweet Home Chicago」は、とてつもなく大きなパワーを持つようになったのだと思う。
本能むき出しのストレートな表現力、ワンアンドオンリーなブルース者(もの)、トミー・マクレナンの渾身のひと咆え、一聴の価値ありです。
音曲日誌「一日一曲」#1~#100 pdf版もダウンロード出来ます
毎ホールではないけど、いいショットも打てるようになってきた。次回が楽しみ。
#232 ロスコー・ゴードン「T-Model Boogie」(Rosco's Rhythm/Charley)
1940~50年代に活躍した黒人シンガー/ピアニスト、ロスコー・ゴードン、52年のヒット・シングル。ゴードン自身の作品。
ゴードンは28年(34年説もあるが、今日ではもっぱらこちらが有力のようだ)テネシー州メンフィスの生まれ。
彼といえば、マジック・サム、リトル・ミルトン、ロリー・ギャラガーらにカバーされてヒットした「ジャスト・ア・リトル・ビット」があまりにも有名で、その一曲だけのひとと思われがちだが、んなこたぁない、数々の輝かしいヒット曲を持つスター歌手だったのだよ、お立ち会い。
当時のメンフィスでは、若き日のB・B・キング、ボビー・ブランドといった新進気鋭のミュージシャンが活動していて、ビール・ストリーターズと総称されていたようだが、その中で頭ひとつ抜きん出ていたのが、ロスコー・ゴードンだった。
51年にレコードデビュー。同年リリースしたシングル「ブーテッド」がR&Bチャート1位となり、一躍スターダムに躍り出た。翌52年の「ノー・モア・ドッギン」も同じく2位。以降もチェス、デューク、サン、ヴィー・ジェイといったレーベルから、多くのヒットを放っている。
彼のスタイルは、明朗にして快活なピアノ・ブギだ。メリハリのはっきりした、躍動感あふれるそのブギは「ロスコズ・リズム」とも呼ばれたほどだ。
きょうの一曲もまた、その典型的なパターン。ラフともいえるラウドなボーカルと、ピアノの叩き出す強力無比のブギ・リズム。まさに、ロックンロールの原型的サウンドなのだ。
ワンパタ-ンなれど、実にアグレッシブでイカした音ではないか。当時大人気を博したのも、むべなるかな。
その後60年代後半には表舞台から消え、モダン・ブルース・シーンは、BBやブランドらが引き継ぐことになるのだが、モダン・ブルースのトップバッター的存在だったゴードンのサウンドは、海を越えてジャマイカの音楽にも少なからぬ影響を及ぼしたらしい。もちろん、そのリズムの魅力によって。
自分的には、ロリー・ギャラガーのカバーで初めて彼の存在を知り、その後もなかなか彼自身の音にふれる機会がなかったが、きちんと聴いてみると、その音楽のパワーにはとにかく圧倒される。
スタイルはブルースだけどポジティブ、聴くと生きる力がみなぎってくるのが、彼の音楽だと思う。
ロックの始祖のひとりともいえるゴードンの、圧倒的なストレート・パンチを喰らってみてくれ。
1940~50年代に活躍した黒人シンガー/ピアニスト、ロスコー・ゴードン、52年のヒット・シングル。ゴードン自身の作品。
ゴードンは28年(34年説もあるが、今日ではもっぱらこちらが有力のようだ)テネシー州メンフィスの生まれ。
彼といえば、マジック・サム、リトル・ミルトン、ロリー・ギャラガーらにカバーされてヒットした「ジャスト・ア・リトル・ビット」があまりにも有名で、その一曲だけのひとと思われがちだが、んなこたぁない、数々の輝かしいヒット曲を持つスター歌手だったのだよ、お立ち会い。
当時のメンフィスでは、若き日のB・B・キング、ボビー・ブランドといった新進気鋭のミュージシャンが活動していて、ビール・ストリーターズと総称されていたようだが、その中で頭ひとつ抜きん出ていたのが、ロスコー・ゴードンだった。
51年にレコードデビュー。同年リリースしたシングル「ブーテッド」がR&Bチャート1位となり、一躍スターダムに躍り出た。翌52年の「ノー・モア・ドッギン」も同じく2位。以降もチェス、デューク、サン、ヴィー・ジェイといったレーベルから、多くのヒットを放っている。
彼のスタイルは、明朗にして快活なピアノ・ブギだ。メリハリのはっきりした、躍動感あふれるそのブギは「ロスコズ・リズム」とも呼ばれたほどだ。
きょうの一曲もまた、その典型的なパターン。ラフともいえるラウドなボーカルと、ピアノの叩き出す強力無比のブギ・リズム。まさに、ロックンロールの原型的サウンドなのだ。
ワンパタ-ンなれど、実にアグレッシブでイカした音ではないか。当時大人気を博したのも、むべなるかな。
その後60年代後半には表舞台から消え、モダン・ブルース・シーンは、BBやブランドらが引き継ぐことになるのだが、モダン・ブルースのトップバッター的存在だったゴードンのサウンドは、海を越えてジャマイカの音楽にも少なからぬ影響を及ぼしたらしい。もちろん、そのリズムの魅力によって。
自分的には、ロリー・ギャラガーのカバーで初めて彼の存在を知り、その後もなかなか彼自身の音にふれる機会がなかったが、きちんと聴いてみると、その音楽のパワーにはとにかく圧倒される。
スタイルはブルースだけどポジティブ、聴くと生きる力がみなぎってくるのが、彼の音楽だと思う。
ロックの始祖のひとりともいえるゴードンの、圧倒的なストレート・パンチを喰らってみてくれ。
音曲日誌「一日一曲」#1~#100 pdf版もダウンロード出来ます
当ブログと、twitter、mixiとの連携が止まってしまった。復旧までどれだけかかるやら。
昨日は深酒してしまった。完全に定量オーバー。月も変わったので、当分は節酒モードで行く。