最近、ネタにしております「複雑な心境」シリーズです。
いやはや、そんなシリーズだなんて、自分で臆面もなく…細々ブログだというのに。
腹囲だけが基準値内だったメタボ予備軍の友人が、主治医センセにお願いして食事指導を受けてきたそうです。
その夜、ジムで出会った私を見つけ、友人は走り寄ってきました。
友人 「あー、話したいことがあるのよー!! 食事指導を受けてきたんだけど、何とも歯切れが悪くてねー 」
友人曰く、血糖値が高めなので、「糖尿病予防の食事指導」と、コレステロールが高めなので、その「脂質改善指導」と、クレアチニンが高いので、「腎症予防の食事指導」をお願いしたそうです。
いやはや・・・。 そんなに多くの・・・。
それで、はっきりした指導を頂けなかったと不満げに話してくれました。
「糖尿病には、『人参ジュース』が良くないって本に書いてあったから、「人参は止めています」って伝えたのに、その食事指導の先生(たぶん、管理栄養士のセンセ)なんて、首をかしげていたのよー。」
うーん。
my 「人参ジュース??? なんで?」
「人参は糖分が多いからだって。」
うーーーーん。
たしかに、ニンジンは、糖質が極めて少なくはないです。
100gで、糖質 6.1gです。
でも、他の野菜だって、それくらいの糖質のものは多いです。
玉ねぎだって、7.6gだし、オクラだって6.3gだし、えだまめや、トウモロコシや、ゴボウも、かぼちゃももっと多いし。
ましてや、イモや果物は気にしないのでしょうか?
私には、友人のことを笑えはしません。
私だって、発症する前は、糖質と炭水化物の違いも判っていませんでしたし。
なにより、発症直後、DMについて学ぶまで、民間療法の類にすがったことも、わずかながらあります。
ピーナッツの薄皮だとか、玉ねぎだとか、ゴーヤ汁とか、食べたことがあるんです。
そーんなもので、私の血糖値は下がりませんし、病気が改善されることも、治ることも有り得ませんね。
正しい知識は身を助けるってことです。
友人が不満だったという管理栄養士の先生のご指導は、私が聞く限り、至極もっともなご指導だと思いました。
糖質も塩分も脂質も制限する食事指導の難しさや、なにより、制限するほどではない検査結果の患者さんに対して、「心掛けましょう」は全うだと思います。
友人は、「アレダメ、これダメ」っていう指導が欲しかったんでしょうかねー?
そーんな患者にプレッシャーをかける指導は、長続きできませんよね、たぶん。
知っていると知らないでは、DMの予後に大きな違いを作ると考えます。
友人は、主治医センセから、的確なご指導を仰ぎ、学べたらいいねと思いました。
治療の一歩は学ぶこと。