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☆新潟県南魚沼市 * 関興寺 味噌なめたか

2023-05-27 | ♥ 新潟県・十日町・六日町etc

関興寺の総門

額字は円覚寺派管長 横田南嶺老師

 

 

関越自動車道「塩沢石打IC」で下り

新潟県南魚沼市にある臨済宗円覚寺派の寺院

「最上山 関興寺(さいじょうさん かんこうじ)」ご参拝

 

出発時は小雨、到着時には予報通り大雨になっていた

此処んところ、計画予定日はいつも雨、気を取り直して、、

 

 

600年以上の歴史を持つ越後の古刹

古くは「関興庵」と呼ばれ、応永17年(1410年)、覚翁祖伝(かくおうそでん)和尚※が

高僧の誉れ高き普覚円光(ふかくえんこう)禅師を招いて開山したのが始まりといわれています

はじめは関山村に禅道場を開き、その後上杉氏の庇護や上田長尾氏の帰依により

信州・佐渡・能登・越中・越後の5カ国に300カ所の寺を支配したと伝えられています

しかし戦国時代になると

永正9年(1512年)、天正6年(1578年、御館の乱)、文禄3年(1594年)に戦火に巻き込まれ

その都度復興したものの次第に衰退していきました

慶長5年(1600年)、上杉景勝が出羽国米沢に移封される際、一旦上杉氏とともに米沢に移りました

寛永6年(1629年)に火災に遭ったことを機に

寛文年間(1661年~1673年)に現在の地に戻り再興し、寛延4年(1751年)に名称を関興寺と改めました

※初代関東管領、上杉憲顕の子。駿河に生まれ、各地を歴参後、普覚円光禅師に師事し、自らも関興寺の次位となる

転載:新潟県【南魚沼・湯沢の魅力】関興寺(かんこうじ)

 

 

本堂

(撮影禁止)

江戸時代安永年間の建立で、約230年ほど前に建設された建築物

本堂前の方丈(双龍殿)は、鏡廊下と埋め木細工廊下はが塗り重ねているため輝き

そして歴史的な日本伝統の彫刻欄間は見応えがあります

本堂内部は、廊下・敷居・長押など総漆塗りとなっており

そのことからも別格十万石の格式をうかがうことができます

 

 

御本尊様 釈迦牟尼仏

 

御朱印の横に「味噌なめたか」の味噌

参拝者用に、トレイに味噌とスプーンを用意、お茶の心づくしもセットされていました

「味噌なめたか」ですが、塩分が多く授与までにはいきませんでした

 

では、なぜ「味噌なめたか」と言うと

戦国時代に戦火に遭った際、600巻の大般若経は味噌桶の中に納められ無事だった

 

上杉謙信の没後、天正6年(1578年)に景勝・景虎二子による家督相続争いによって起きた御館の乱では

総門・三門・仏殿・法堂・方丈・禅堂・塔頭7ヶ寺に及ぶ大伽藍は、ことごとく焼失してしまった


この火事のなか、上杉氏寄進の大般若経600巻は

燃えないように味噌の桶の中に埋められ、戦火から逃れることができた


以降、経文を守った味噌の噂が広まり

「大切な経典を守った有難い味噌で、経典のご利益・功徳があるに違いない」

その御利益から「味噌を分けて下さい」と

関興寺に参拝する人があとを絶たなかった


そして、「関興寺にお参りして有難い味噌を頂きましたか?」の問いかけの言葉として

「味噌なめたか」という言葉が生まれたそうです

 

 

本堂の縁側から撮影

現在の庭園(枯山水・滝石組)は、2005年頃に作庭されたとのこと

京都・高台寺の向かいにある圓徳院の巨岩大岩を一瞬思い出した

天然石は迫力パワーがあります

 

昇龍の滝

 

 

棲龍池

 

 

 

次は、雨の参道を歩いて、、、

青い苔と点在する石仏、季節の花々たちが生き生きお迎え

 

 

 

三門

 

三門の天井絵で、荒川姿泉画伯による雲龍図

 

 

六地蔵

 

 

スズラン

 

 

クリンソウ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アヤメ

 

 

 

 

 

 

参道石段、左に水月観音

 

 

 

 

 

立派な石が点在していました

雨が降っていたため、枯山水の波模様は見えず気が付きませんでした

(巨石による石庭「臥龍の庭」)

 

 

 

 

 

 

 

 

中峰袈裟切りの塔所

 

 

 

 

 

アマドコロ

 

 

ハナケマンソウ(花華鬘草)ケシ科コマクサ属

 

 

 

 

 

シャクヤク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ムラサキツユクサ

 

 

シロミツバツツジ

 

 

シバザクラ

 

 

ヒメスミレ

 

 

白崖池(びゃくがいいけ)

 

 

南魚沼市は新緑が雨に濡れ、清々しい春を迎えていました

東京より約1ヶ月遅れの草花に、これからの旅先でも出会えることを楽しみに

 

駐車場横に「延命地蔵尊」を祀っていました

 

 

 

 

まだ石仏も新しそうですが、顔は「いいよ」っていう表情です

合掌

 

 

 

 


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