壇上伽藍と並んで高野山の二大聖地として知られる奥の院
うっそうと茂る杉木立に囲まれた環境の中、数多くの歴史的建造物が並んでいます
承和元年(834)に空海自らが現在の地に廟所を定めたとされています
その翌年3月15日に入定(にゅうじょう)が近いことを弟子らに告げ
3月21日午前4時に永遠の瞑想へ入ったと伝わります
御廟では空海が今もなお、そこに生き
世界平和と人々の幸福を願い、瞑想を続けていると信じられ
国内のみならず海外からも多くの参拝客が訪れています
高野山の行事等は年間を通じて膨大にありますが
中でも「生身供(しょうじんぐ)」は
入定後から現在まで1200年もの間、続けられている儀式のひとつ
これは御廟で待つ空海に食事を届ける儀式で、1日2回行われています
御供所にて調理された食事は嘗試(あじみ)地蔵での味見を経て
2人の僧が白木の箱に納めて御廟へと運んでいきます
先頭には案内人の維那(ゆいな/僧侶の職名)が歩き
御廟橋を渡って燈籠堂の中へ食事をお供えした後、読経して再び御供所へと戻ってきます
姿としては見えないかもしれませんが、弘法大師空海は確かにそこにいるのです
そこには、今までもこれからも変わらない厚い信仰が息づいています
☟ クリック
弘法大師空海-生涯と奥の院の秘密
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では思い出しながら、、
壇上伽藍から奥の院へは、時間的に駐車場確保は難しいと思って
千手院橋から奥の院前までバスを利用【距離1.9km・バス6分、徒歩約40分】
本来なら歩ける距離ですがね、クタクタに疲れていました
※高野山はほとんど無料駐車場です こちら
空いていたらラッキー☆
正式は、一の橋からが昔からの参道です
こちらからは新参道でしょうか
(戦後)新企業名などの供養塔、祈念碑、慰霊碑が立ち並ぶ
ある地点で、左折すると、一の橋からの弘法大師御廟に渡る参道に合流
その地点で右折し、御廟橋まで続きます
約2㎞に及ぶ参道の両脇には20万基以上の多くの戦国大名たちの墓碑が並んでいます
織田信長、豊臣秀吉、武田信玄、石田三成、明智光秀などの数々の有名なお墓があるので
日本の歴史につながり、見応えがあります
(各お寺さんが、それぞれ管理されているそうです)
ちなみに徳川家康のお墓は高野山の徳川家霊台と呼ばれる別の場所にあります
祈念碑、慰霊碑の数々が、樹齢千年に及ぶ杉木立の中に立ち並んでいます
五輪塔
下から方形=地輪(ちりん)、円形=水輪(すいりん)、三角形(または笠形、屋根形)=火輪(かりん)、
半月形=風輪(ふうりん)、宝珠形または団形=空輪(くうりん)によって構成され、
古代インドにおいて宇宙の構成要素・元素と考えられた五大を象徴する
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弘法大師御廟
奥の院の御廟橋の正面突き当たりにあるのが、3間4面構造・檜皮葺・宝形造の御廟
弘法大師信仰の中心で聖陵な場所です
御廟橋
御廟橋の下を流れる玉川は、奥の院の裏山から湧き出る清水
ナイトツアーで聞いた話では
昔は御廟橋はなく、玉川で禊して弘法大師御廟へご参拝しました
15体が出迎える水向地蔵
足元に水を注いでから祈願する方法は古くから受け継がれている
ナイトツアーで聞いた話では
今は橋がありますので、水向地蔵に手向け水を注ぎ、禊をしている事になるそうです
御廟橋を渡って、神聖で荘厳な世界に入ります
ここから先は霊域のため、撮影、飲食、喫煙、禁止
参拝後は、灯籠堂の地下へ入りました
全国から献上された16000余りの燈籠が納められていて、圧巻の光景でした
正面には千年燃え尽きていないとされる、消えずの火があります
消えずの火は2つあり、
1つは祈親上人が献じた祈親灯、もう1つは白河上皇が献じた白河灯です
燈籠堂の開扉(かいひ)・受付情報
<燈籠堂開扉時間>
通常:午前6時から午後5時まで
元旦:1月1日午前0時より午前2時頃まで再度開扉します。
萬燈供養会(まんどうくようえ):8月13日の萬燈供養会には午後7時から午後9時まで再度開扉します。
萬灯会:10月1日~3日の萬灯会にも午後7時から午後9時まで再度開扉します。
こちらから出てきました
奥之院ナイトツアー こちら
宿坊の夕食をやや早めに用意して頂いて、ナイトツアーに出かけました
宿坊から下りた場所が壇上伽藍、ライトアップの紅葉を見ながら
壇上伽藍:蛇腹道
金剛峯寺正門(往路)
運よく千手院橋から7:00のバス利用 ⇒ 恵光院 境内 19:15集合
恵光院は、一の橋前です
正式参道から弘法大師御廟まで、ご説明を聞きながらお参りします
恵光院境内 参加者20名くらい
21:00の宿坊「明王院」の門限まで間に合いました
奥の院の御廟はお昼にお参りしていたのですが、
御廟の賽銭箱前にゴミ(レシート)が落ちていて
拾ったすきに後人が入り込み(笑)、そのまま進行方向に押しやられ、、、
肝心なところで心残りがあったのですが、ナイトツアーはおぼし召しと思いながら、、
しっかりと拝み、気持ちを取り戻し、、、
澄み切った満天の夜空に、金星・木星・月を見ながら帰りました
金剛峯寺正門(復路)
蛇腹道を通って、壇上伽藍へ21:00頃
「大塔の鐘」打ちがゴーンとなり始めました
初日は長い1日でした
ブログフォローしていただいてありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
朝から冷たい雨が降り、そろそろ冬支度をしなくちゃ~と思っています。
高野山は東関東からでは遠い場所ですよね。
「いつか」と思っていたので、いい機会でした。
是非1度はお勧めです。
この後は奈良に参りました。
こちらこそ、よろしくお願い致します。