2日前、東福寺の紅葉と秋の特別拝観中の
「三門」と「龍吟庵」を楽しみました。
詳しい様子は、昨日、一昨日のブログをどうぞ。
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その後、東福寺塔等寺院である「即宗院」の特別公開へ。
龍吟庵の東側に隣接する院で、通常は非公開ですが、
秋の特別公開:11月30日まで(200円)
即宗院は、平安末期の関白、藤原忠道の子、兼実が「月輪殿」と称した
山荘の跡地に、1837年、薩摩藩主(島津家)の菩提のため創建されました。
庭園は室町時代の作と伝えられて、寝殿造系庭園の原型を留めています。
5月、6月の夜蛙の美声は「東福寺のかえる」の愛称で呼ばれ
珍しい天然記念物だそうです。(と、パンフレットに書いてありました???)
どんな、かえるなんでしょう。検索できず。(^^;)
境内の東の奥には、西郷隆盛と清水寺成就院の僧月照(法名忍向)などが
倒幕へむけ密議を交わしたと伝えられる茶室「採薪亭」跡などがあります。
西郷隆盛は、ここからさまざまな令を発して維新の大業をやり遂げたそうです。
また、鳥羽伏見の戦いに始まり会津若松の(白虎隊)東征の間に
亡くなった島津藩士425名を祀るため、顕彰碑を建立しています。
奥まで来ると、ここが東福寺境内であることを忘れてしまいます。
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そして、日下門を出て「天得院」へ。境内には東福寺保育園もあります。
秋の特別拝観:11月30日まで (300円)
南北朝時代、東福寺三十世の住持「無夢一清」が開創し、荒廃。
その後、慶長19年(1614年)に豊臣の秀吉、秀頼の学僧として寵遇した
「文英清韓」が住持になります。
清韓は、豊臣家を滅亡に導いた方広寺の鐘銘「国家安康、君臣豊楽」の
撰文をしたとして、家康の怒りを招き、天得院は、一度取り壊されています。
庭園は、桃山時代に作庭の、美しい苔に覆われた枯山水です。
四季折々の花の寺として親しまれています。
ここでは、この期間、精進料理を頂くことができます。
精進料理の老舗「矢尾治」の”紅葉膳”が3,000円で堪能できます。
(食事は、要予約となってましたが、この日は飛び込みでもOKでした。)
こんぶのお出汁が、体に染みます。ご馳走様でした。(*^▽^*)