12/5(金)は、演歌・民謡を聞きに夫と二人で大阪新歌舞伎座へ。
↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/7e/28144b73cfebf97ddb9960f00029000d.jpg)
12月は短期公演がいろいろあり、聞いてみたいのはたくさんあるが、
日程と二人の好みを考えて、「これが一番」と選択した。
細川たかし・長山洋子のどちらも、
私が「大好き!」というほどではなく、
「とても楽しみにしていた」わけではなかった。
細川たかし…最後に音程がずれ上がっていくのが気になるし、
しばしば歌詞を間違えるのも
…歌っている最中の頭の中はどうなってんやろ?
などと、私の評価はかなりシビア。
でも、「望郷じょんから」は、ぜったい聞きたい。
嫌いな歌手ではないが、さほど好きでもない。
「どんな歌を歌う時でも、もっとまじめに歌ってよ」と、
言いたくなることが多かった。
長山洋子…三味線を弾きながらの「じょんから女節」は素晴らしいが
歌に対して声が細く硬い…それが私の好みにイマイチ合わない。
それに、福田こうへい…テレビで観たことのある顔、
杜このみ…全く知らない。
という期待レベルで入場。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/23/f15815a65d3748117a7c5745b6bfdd82.jpg)
しかし、ステージ始まり、歌を聞いた途端とたん、
福田・杜さんともに、歌の上手さに私は圧倒された。
それもそのはず、数々の民謡コンクールで優勝している二人。
何を唄っても上手い。
声がきれい。声が若くて張りがある。発音がいい。姿勢がいい。
コブシが効いている。歌い回しが巧い…ケチのつけようがない上手さ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/43/a5081ac7ee6fc839adad4dfb7ada6481.jpg)
細川さんの「望郷じょんから」はもちろん素晴らしかったが、
それ以上だったのは
細川さんが民謡の師匠、三橋美智也さんからもらった
三橋美智貴(みちたか)の名で歌った「津軽山唄」だった。
全身を使って凄まじいほどの声量で歌う“ど迫力”
…これだけ歌える人は日本中に他にいるとは思えなかった。
「細川さんが最大の力を注いで歌いたいのは、この歌なんや~。
『津軽山唄』を唄う時に最高の力を発揮できるようにするために
コンディションを整えていっているんや~」と気がついた。
短距離の世界のトップランナー達が、準々決勝・準決勝までは、
横をチラチラ見ながら、適当に流して走っているのを見て、
若い頃の私は「まじめに走っていない (`ヘ´) 」と思ったものだ。
細川さんが歌詞を間違えるような歌を歌っている時は、
「軽く流している時なんや~。トップランナー達と似ている」と思った。
そりゃ~、あれだけの歌を歌うには、いつも緊張していられんわ~。
それに、この日は音程の不安定さも、
全く気になることはなかった。不思議なものだ。
長山さんの津軽三味線の立ち弾きによる歌も素晴らしかったが、
細川さんの存在があまりにも大きくて、ちょっと気の毒な気がした。
↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/13/c69bc4e0aee9b8b53654f6c6e8d5c546.jpg)
三味線・尺八・太鼓の演奏も最高に素晴らしく
日本の民謡を十二分に味わった、夢のようなひと時だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/cf/92d8c02ccbe974531c690646b92af2b9.jpg)
ところで、私の故郷石川県には民謡と言えるものはない。
山中節というのはあるが、あれは芸者さんが歌う歌のようで、
庶民が祭りなどで歌うものではない。
ある本を読んだ時に、江戸時代に加賀藩主が
「農民も武士並みの教養を身に着けよ」と命じ、
村祭りや盆踊りのように、
人々が集まって踊る行事を禁止したために、
民謡は何も残らなかったようだ。
そんな民謡が何もない地域で育った私は、
子どものころは、三橋美智也・ペギー葉山さんが大好きで、
「古城」や「南国土佐を後にして」のような歌を歌えるような
歌手になりたい…と夢見ていた。
でも、民謡や三味線を習わせてもらえるような環境ではなく、
就学前から、家事と家業の手伝いで明け暮れる毎日だった。
なので、子どものころから歌や楽器などの
習い事をさせてもらえた人が、とても羨ましい。
自分の子どもには…と思って歌や踊りを教え込んだところ
長男は2歳1カ月で「ソーラン節」を歌って踊れるようになったが、
それっきり、その方面の才能が花開くことはなかった (^^;
まぁ、ともあれ、新歌舞伎座の「友の会」の会員となって、
1年が過ぎ、12回の公演を観た。
この1年の公演を振り返ってみると…、
4月のはイマイチだったが、それ以外はどれも良かった。
その中で敢えて順位をつけるとしたら…、
私の選ぶ 1位…6月の森進一
2位…11月の北島三郎 と、11月までは思っていた。
12月が上位に来るなんてことは「絶対にあり得ない」と思っていた。
しかし、12月のこの四人の公演が、まさかの1位に躍り出てしまった。
終演後、ロビーで杜好みさんのCDを買い、サイン入りの色紙をもらった。
↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/31/ffd97075e756bd509b1494d4ccba010e.jpg)
新歌舞伎座では珍しく、歌手本人が売り場に立ち、
購入者と握手していたので、
私も称賛と激励の声をかけ、握手してもらった。
車の助手席で聞く杜好みさんの歌は、キレと迫力があり、
どのカバー曲も「オリジナル歌手より上手い」
と思えるくらい、上手い。
新歌舞伎座の「友の会」会員となって、
これまでの人生で経験したことのない、楽しい一年となった。
また来年も「友の会」に会員となった。
ただし、安い夜の部。どうせ夜しか行けないし。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/7e/28144b73cfebf97ddb9960f00029000d.jpg)
12月は短期公演がいろいろあり、聞いてみたいのはたくさんあるが、
日程と二人の好みを考えて、「これが一番」と選択した。
細川たかし・長山洋子のどちらも、
私が「大好き!」というほどではなく、
「とても楽しみにしていた」わけではなかった。
細川たかし…最後に音程がずれ上がっていくのが気になるし、
しばしば歌詞を間違えるのも
…歌っている最中の頭の中はどうなってんやろ?
などと、私の評価はかなりシビア。
でも、「望郷じょんから」は、ぜったい聞きたい。
嫌いな歌手ではないが、さほど好きでもない。
「どんな歌を歌う時でも、もっとまじめに歌ってよ」と、
言いたくなることが多かった。
長山洋子…三味線を弾きながらの「じょんから女節」は素晴らしいが
歌に対して声が細く硬い…それが私の好みにイマイチ合わない。
それに、福田こうへい…テレビで観たことのある顔、
杜このみ…全く知らない。
という期待レベルで入場。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/23/f15815a65d3748117a7c5745b6bfdd82.jpg)
しかし、ステージ始まり、歌を聞いた途端とたん、
福田・杜さんともに、歌の上手さに私は圧倒された。
それもそのはず、数々の民謡コンクールで優勝している二人。
何を唄っても上手い。
声がきれい。声が若くて張りがある。発音がいい。姿勢がいい。
コブシが効いている。歌い回しが巧い…ケチのつけようがない上手さ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/a1/64943227ee1c7621e9fcfdae3976f611.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/43/a5081ac7ee6fc839adad4dfb7ada6481.jpg)
細川さんの「望郷じょんから」はもちろん素晴らしかったが、
それ以上だったのは
細川さんが民謡の師匠、三橋美智也さんからもらった
三橋美智貴(みちたか)の名で歌った「津軽山唄」だった。
全身を使って凄まじいほどの声量で歌う“ど迫力”
…これだけ歌える人は日本中に他にいるとは思えなかった。
「細川さんが最大の力を注いで歌いたいのは、この歌なんや~。
『津軽山唄』を唄う時に最高の力を発揮できるようにするために
コンディションを整えていっているんや~」と気がついた。
短距離の世界のトップランナー達が、準々決勝・準決勝までは、
横をチラチラ見ながら、適当に流して走っているのを見て、
若い頃の私は「まじめに走っていない (`ヘ´) 」と思ったものだ。
細川さんが歌詞を間違えるような歌を歌っている時は、
「軽く流している時なんや~。トップランナー達と似ている」と思った。
そりゃ~、あれだけの歌を歌うには、いつも緊張していられんわ~。
それに、この日は音程の不安定さも、
全く気になることはなかった。不思議なものだ。
長山さんの津軽三味線の立ち弾きによる歌も素晴らしかったが、
細川さんの存在があまりにも大きくて、ちょっと気の毒な気がした。
↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/13/c69bc4e0aee9b8b53654f6c6e8d5c546.jpg)
三味線・尺八・太鼓の演奏も最高に素晴らしく
日本の民謡を十二分に味わった、夢のようなひと時だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/cf/92d8c02ccbe974531c690646b92af2b9.jpg)
ところで、私の故郷石川県には民謡と言えるものはない。
山中節というのはあるが、あれは芸者さんが歌う歌のようで、
庶民が祭りなどで歌うものではない。
ある本を読んだ時に、江戸時代に加賀藩主が
「農民も武士並みの教養を身に着けよ」と命じ、
村祭りや盆踊りのように、
人々が集まって踊る行事を禁止したために、
民謡は何も残らなかったようだ。
そんな民謡が何もない地域で育った私は、
子どものころは、三橋美智也・ペギー葉山さんが大好きで、
「古城」や「南国土佐を後にして」のような歌を歌えるような
歌手になりたい…と夢見ていた。
でも、民謡や三味線を習わせてもらえるような環境ではなく、
就学前から、家事と家業の手伝いで明け暮れる毎日だった。
なので、子どものころから歌や楽器などの
習い事をさせてもらえた人が、とても羨ましい。
自分の子どもには…と思って歌や踊りを教え込んだところ
長男は2歳1カ月で「ソーラン節」を歌って踊れるようになったが、
それっきり、その方面の才能が花開くことはなかった (^^;
まぁ、ともあれ、新歌舞伎座の「友の会」の会員となって、
1年が過ぎ、12回の公演を観た。
この1年の公演を振り返ってみると…、
4月のはイマイチだったが、それ以外はどれも良かった。
その中で敢えて順位をつけるとしたら…、
私の選ぶ 1位…6月の森進一
2位…11月の北島三郎 と、11月までは思っていた。
12月が上位に来るなんてことは「絶対にあり得ない」と思っていた。
しかし、12月のこの四人の公演が、まさかの1位に躍り出てしまった。
終演後、ロビーで杜好みさんのCDを買い、サイン入りの色紙をもらった。
↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/31/ffd97075e756bd509b1494d4ccba010e.jpg)
新歌舞伎座では珍しく、歌手本人が売り場に立ち、
購入者と握手していたので、
私も称賛と激励の声をかけ、握手してもらった。
車の助手席で聞く杜好みさんの歌は、キレと迫力があり、
どのカバー曲も「オリジナル歌手より上手い」
と思えるくらい、上手い。
新歌舞伎座の「友の会」会員となって、
これまでの人生で経験したことのない、楽しい一年となった。
また来年も「友の会」に会員となった。
ただし、安い夜の部。どうせ夜しか行けないし。
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