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2019. 4.25発行
院内外で教室開催 ますますタフに 長島 英津子
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今の 長島 英津子 からのご挨拶
執筆当時に働いていた病院の分娩取り扱いがなくなり
他の公立病院に勤務しています。
2020-08-02 には信子先生の虎杖浜施術会も開けたのに…
今は希望してもなかなか休みはもらえず
日常業務に忙殺され、ケアに注げる時間も
機会も減ってしまいました。
趣味の料理やお菓子作りや、子育てで
それなりに忙しく、楽しく暮らしていますが
こんなに小さかった末っ子も大きくなったし、そろそろ
コラムに書いた【夢】に向かって進まねば…、と思っています。
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【はじめに】
北海道白老町に住む助産師、長島英津子です。
白老とはアイヌ語で「虻(あぶ)の多いところ」
という意味の言葉
「シラウオイ」から来たといわれています。
2020年には白老ポロト湖畔に国立アイヌ民族博物館
(通称ウポポイ)国立民族共生公園が誕生します。
日本一多種多様な源泉の湯が揃う登別温泉めぐりも兼ねて
ぜひ、一度来てくださいね!
私は現在、12歳の男女の双子と、5歳になる次女の母親で
産科クリニックでフルタイム勤務をし、さらに院外で
骨盤ケア教室・まるまる育児教室・ママカフェを開いています。
人からはよく、「タフだね~」とか
「えらいね~」と言われるのですが
それはたぶん、ママカフェを開くのはいつも夜勤明けだし
骨盤ケア教室と “まるまる育児教室” は
休みを1日このためにとり
午前午後に分けて活動しているからだと思います。
もちろん疲れます (^^;
でも不思議とママ達やベビーに会うと
元気になれるんです(*^_^*)
【骨盤ケアとの出会い】
初めて骨盤ケアセミナーを受けたのは
2007(平成19)年7月札幌に渡部信子先生が来られたときでした。
そのときは「骨盤ベルトの使い方を学んで
正しい指導を妊婦さんにできるようになりたい」の一心でした。
そのかいあって
クリニックに通われているたくさんの妊婦さんの
指導に当たることができました。
そうこうしているうち、私は双子を出産し眠れない日々。
助産師なのにうまくいかない(;-_-)
「助産師なんだ」というプレッシャーからか
ほとんど自分1人で育児を抱え込み、3カ月間不眠不休。
「双子だから育てにくいんだ」。
そう思いながら1人はあぐらの中に置いてゆすり
1人は抱っこして、1日中いたものです。
今ではほとんど当時の記憶すらありません(~_~;)
それから1年ほどたち、ベビー整体セミナーを受講したとき
スライドに映った “育てにくいベビー” の写真の中に
我が子たちと瓜二つの寝姿を発見(@_@)!
ベビー整体を学んだ後の私は、ショックでショックで
「出産前にどうして学んでなかったんだろう(>_<) 」
と、落ち込んだことは今でも忘れられません。
その後、私の意識は変わりました。
・育てにくいと感じるママ達を助けたい!
・つらい妊娠期と思わせたくない!
・「医師がいないし、薬も出せないから…」ではなく
骨盤ケアで何とかしたい!
と、具体的な自分の目標が見え
東京に トコちゃんベルトアドバイザー養成セミナーを
受けに行きました。
ちょっと話はそれますが、その日
さぁこれから試験というときに
あの3.11の大地震に見舞われました。
今でもはっきり覚えていますが、恐怖でキャーキャー叫ぶ
私の目の前で、信子先生の
「大丈夫や、この建物は絶対に倒れません!」との声。
皆でその日は信子先生の高輪教室に泊まり
後日再度受けに行き、合格しました。
それから約2年半、東京に通い
トコ・カイロプラクティック学院のベーシックセミナー
カイロプラクティックセミナーを受講し、修了しました。
【クリニックで医師に受け入れられるようになった骨盤ケア】
クリニックでは毎月1回、骨盤教室と
毎週1回、逆子体操の会を開いています。
骨盤教室では1時間の座学の後
体操と骨盤輪支持の実習をします。
「あ、動ける!!」「楽~」「え? 痛みなくなってる~」の声。
冬場は交通事情で教室は空席ができますが
雪が解けるとキャンセル待ちの状態です。
逆子体操の会では主に4種混合体操
しっぽ探し操体法・体側伸ばし操体法や
下着の指導、骨盤輪支持実習をしています。
妊娠30週の時点で骨盤位 (斜位・横位を含む) の妊婦さんには
逆子体操の会に参加を促しており
促されて参加しなかった妊婦さんはなく
全員が参加されています。
その数は、2012(平成24)年~2018(平成30)年の6年間で364名。
その内、301/364名(82.7%)が頭位となり
298/364名(81.9%)が経腟分娩
3名はNRFS (胎児機能不全) 適応による帝王切開となりました。
骨盤位適応による帝王切開となったのは63/364名(17.3%)。
平均すると1年間で10.5名。
ちなみに1年間の分娩件数は400~450件です。
頭位の妊婦さんには逆子体操の会には参加を促しておらず
参加する人はありません。
しかし、NRFS・分娩停止・常位胎盤早期剥離の適応で
帝王切開になる人があるため、頭位の妊婦さんも参加できる
“安産体操の会(?)” を開けるといいのになぁ…と
考えているところです。
骨盤位による帝王切開が激減したことで、今では医師から
「操体法へ」という指示が出るほどになりました。
初めてカルテに書かれたこの指示を見たときは
「認められた!」と
心の中でガッツポーズをとったことを、今も忘れられません。
【“欲”が出てくる】
そんな日々を過ごしているうち、他院で出産予定の妊婦さんから
「骨盤教室を受けたい」「逆子体操の会に参加したい」
との声が聞かれるようになりました。
しかし、それがかなわないのがクリニックの現状。
「どうにかできないだろうか」
「希望しているすべての妊婦さんに伝えてあげたい!!」
そんな“欲”が日に日に湧き起こって来たのです。
そんなとき、私が通っているカフェのオーナーが
「場所貸すから教室やってもいいよ」と
私の背中を押してくれました。
それからの私は休日を利用して “ママカフェ” と
”まるまる育児” “骨盤教室” を開くようになりました。
休日開催ですから、いろんな施設で出産予定の妊婦さんも
参加でき、さまざまな症状や要望を持つ妊婦さんに
お会いできるようになりました。
「1人目は何もしなかったから、お話を聞けて良かった!!」
と喜ばれる方や
「腰の痛みが嘘のようになくなって普通に歩ける!!」
との声。そんな声を聞くと、疲れは吹っ飛びます(^^♪
“まるまる育児教室” に集まるママ達に
ベビーの体の緩め方を教えてから
”まるまるねんね” にするよう伝えると
その後、参加者から「寝るようになりました」
「楽になりました」の声。
次第に地元白老だけではなく、隣町の登別や室蘭からも
「教室を開いてほしい」との声が寄せられるようになり
2018(平成30)年7月からは
月に1度、登別・室蘭・伊達方面の方を対象にした
トコちゃんの骨盤ケア教室を開いています。
ママカフェにはいろいろなママ達が集まり、情報交換。
「このスリングいいよ~」
「こうやってやれば使いやすいよ」
「まるくすればいいよ」
「今度教室に出ればいいよ」と、盛り上がります。
【夢】
ママが快適な妊娠生活を送り、楽しく育児をすることができ
その上、体のしっかりした子どもに育つよう
全てのママ達に、なるべく笑って育児をしてほしい。
育児不安からくる産後鬱・虐待・自殺
それらに歯止めをかける黒子でありたい。
それが、今の私の夢です。
大きな大きな目標達成への小さな活動かもしれませんが
そんな夢を追いかけている私は
ますますタフになってしまうのです(^^;
今後もさらに学びを深め
“伝え人” “黒子” として在り続けたいと思います。
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