<書籍紹介 >
突然の交通事故で下半身不随となり、寝たきりになってしまったチャンプ。「安楽死」という選択を拒否した飼い主の「私」は、チャンプとともに生きていこうと決意する。だが歩けなくなったチャンプは、ストレスで毛が抜け、声を失い、そして排泄さえも自力でできなくなってしまう。そんなチャンプの姿を見て、迷いが生じ始める。あのとき生かしたことは正しかったのだろうか。「絶対に歩かせる」と誓った「私」は、無我夢中で車椅子を作りあげた―。そして、奇跡は起こった。チャンプが歩いた。
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2日かかって、この本を読みました。
リーを亡くしてから、ワンちゃんの死に繋がる本や、病気のワンちゃんの本を読むのはずっと避けてきました。
すべてがリーの「死」に繋がって、あの深い悲しみを思い出すのが嫌で避けていたのですが、この間本屋さんでふと目に留まってしまって、気がついたらこの本を買っていました。
読み始めた時から涙が溢れて止まらなくて、最後まで涙で読み上げました。
チャンプは、「生きたい!」という気持ちを、飼い主さんによって繋げてもらうことができた幸せなワンちゃんです。
チャンプの「生きたい!」という気持ちに、リーの「生きたい!」という気持ちが重なって、拭っても拭っても涙が溢れて止まりませんでした。
ワンちゃんには、意志があります。
言葉を発する事ができないけれど、「こうしたい!」というきちんとした自分の意志を持っています。
リーを亡くして、ナナを亡くして。。。私はそれを強く感じました。
私が感じた「ワンちゃんの意志」というものを、再確認ができる本でした。
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