□赤西蠣太(あかにしかきた)
原作・志賀直哉、監督・伊丹万作
主演・片岡千恵蔵(赤西蠣太と原田甲斐の二役)
志賀直哉は「和解」「城の崎にて」
「清兵衛とひょうたん」で教科書で有名な
作家さんです。
伊丹万作は伊丹十三のお父さんです。
原田甲斐でわかるとおり伊達騒動を扱った
作品ですが別にお家騒動ならなんでも
成り立つ話です。
赤西蠣太はブ男で甘い物好きですが実は密偵で
不正を調べています。
相棒の銀鮫鱒次郎(ぎんざめますじろう)反対に
良い男でシャレ者です。
しかし登場人物の名前が全員、魚なのは
甲斐(かい)に合わせているのでしょうかw
昔山寺宏一氏が
「おかしくって腸捻転(ちょうねんてん)」
なんて言ったことがありましたが蠣太も腸捻転、
はらわたがよじれる病気にかかってしまいます。
「オレが死んだら天井の密書を」と
つい医者の安甲
(あんこう、だから魚ネタなんですってば)
にもらしてしまいます。
その後、蠣太は自分で腹を切ってねじれた
腸を直しちまいます。
すごい超人!!
ウルトラマンと仮面ライダーを足してドラえもん
を引いたくらいスゴイ!!
かなーり昔の映画ですが(1936年)ユーモア
のセンスは今より上かも?
お喋りな安甲を鱒次郎が手にかけるのですが
そのちょっと前まで
「安甲がアンコウを食べるこれはおかしい」
なんて笑わせておきながら物陰に隠れるや
いきなり安甲の「ぎゃっ!」という悲鳴が
聞こえるのですよ。
このギャップと言ったらもう。
直接斬る場面を見せなくても緊迫感は狙える
ということです。
密書を提出せねば、どうする?
そこで考えたのが城の美人小江(さざえ)に文を
出しふられれば恥をかいて堂々と(?)城を
出奔できる、というものでした。
ちなみに映画ではサザエ(カツオ!!)ではなく
「さざなみ」です。しかも赤西蠣太が名づけた。
これは伊丹監督が「サザエじゃダサいだろ?」
と思ったかどうかはわかりませんが。
この文のやりとりがコミカルなのですよ。
お局さまみたいな人が文をひろって
「ひろったのが私だから良かったものを、
こんな事は気をつけてください」
とかw
最後の原田甲斐の大往生の殺陣のシーンも
歌舞伎のようでかなーり美しいですぜぃ。
□血煙高田馬場
監督・マキノまさひろ
主演・坂東妻三郎
マキノまさひろは津川雅彦のおじさんです。
最近マキノ性を名のりマキノ雅彦になりましたよね。
高田の馬場の三馬鹿、それは西原さんw
こちらもユーモアたっぷり
中山安兵衛(後の赤穂四十七士の一人堀部安兵衛)
が「オレはグレ安ともケンカ安とも飲んべ安
とも人斬り安とも呼ばれている」
実際は人をまだ斬ったことはなく(でも強い)
仲裁の方が多いです。
史実に忠実、ヤクザもケンカより仲裁で名前売るし。
刺客に襲われたとき
「一番星消えた」とひとりずつ斬っていくシーン
は有名らしいです(例えばもりいくすおさん)
最後安兵衛が高田の馬場へ駆けて行く
シーン、なにかのCMであったような?
安兵衛よっぱらいでややお調子者ですが
口うるさい、おじには弱い。
おじが高田の馬場の決闘の助太刀を
安兵衛に頼むも留守。
酔っててろくにおじが残した手紙も読まず
「あっ」と思って駆けたときはすでに遅し。
(何故か長屋の住人が旗もってあとをついていく
お笑い風に)
安兵衛怒りの18人斬り
いや、もうすごい坂東妻三郎の殺陣はすごい。
踊るようで豪快で舞うよう、
に18人を斬る。
もうスゴイスゴイスゴイ。
どれくらいスゴイかと言うと
三船や勝新の十倍はすごい。
市川雷蔵の殺陣は華麗ですが、それに
豪快さが加わった感じです。
もうね絶対見なさい。
あれ見ないで時代劇は語れません!!
原作・志賀直哉、監督・伊丹万作
主演・片岡千恵蔵(赤西蠣太と原田甲斐の二役)
志賀直哉は「和解」「城の崎にて」
「清兵衛とひょうたん」で教科書で有名な
作家さんです。
伊丹万作は伊丹十三のお父さんです。
原田甲斐でわかるとおり伊達騒動を扱った
作品ですが別にお家騒動ならなんでも
成り立つ話です。
赤西蠣太はブ男で甘い物好きですが実は密偵で
不正を調べています。
相棒の銀鮫鱒次郎(ぎんざめますじろう)反対に
良い男でシャレ者です。
しかし登場人物の名前が全員、魚なのは
甲斐(かい)に合わせているのでしょうかw
昔山寺宏一氏が
「おかしくって腸捻転(ちょうねんてん)」
なんて言ったことがありましたが蠣太も腸捻転、
はらわたがよじれる病気にかかってしまいます。
「オレが死んだら天井の密書を」と
つい医者の安甲
(あんこう、だから魚ネタなんですってば)
にもらしてしまいます。
その後、蠣太は自分で腹を切ってねじれた
腸を直しちまいます。
すごい超人!!
ウルトラマンと仮面ライダーを足してドラえもん
を引いたくらいスゴイ!!
かなーり昔の映画ですが(1936年)ユーモア
のセンスは今より上かも?
お喋りな安甲を鱒次郎が手にかけるのですが
そのちょっと前まで
「安甲がアンコウを食べるこれはおかしい」
なんて笑わせておきながら物陰に隠れるや
いきなり安甲の「ぎゃっ!」という悲鳴が
聞こえるのですよ。
このギャップと言ったらもう。
直接斬る場面を見せなくても緊迫感は狙える
ということです。
密書を提出せねば、どうする?
そこで考えたのが城の美人小江(さざえ)に文を
出しふられれば恥をかいて堂々と(?)城を
出奔できる、というものでした。
ちなみに映画ではサザエ(カツオ!!)ではなく
「さざなみ」です。しかも赤西蠣太が名づけた。
これは伊丹監督が「サザエじゃダサいだろ?」
と思ったかどうかはわかりませんが。
この文のやりとりがコミカルなのですよ。
お局さまみたいな人が文をひろって
「ひろったのが私だから良かったものを、
こんな事は気をつけてください」
とかw
最後の原田甲斐の大往生の殺陣のシーンも
歌舞伎のようでかなーり美しいですぜぃ。
□血煙高田馬場
監督・マキノまさひろ
主演・坂東妻三郎
マキノまさひろは津川雅彦のおじさんです。
最近マキノ性を名のりマキノ雅彦になりましたよね。
高田の馬場の三馬鹿、それは西原さんw
こちらもユーモアたっぷり
中山安兵衛(後の赤穂四十七士の一人堀部安兵衛)
が「オレはグレ安ともケンカ安とも飲んべ安
とも人斬り安とも呼ばれている」
実際は人をまだ斬ったことはなく(でも強い)
仲裁の方が多いです。
史実に忠実、ヤクザもケンカより仲裁で名前売るし。
刺客に襲われたとき
「一番星消えた」とひとりずつ斬っていくシーン
は有名らしいです(例えばもりいくすおさん)
最後安兵衛が高田の馬場へ駆けて行く
シーン、なにかのCMであったような?
安兵衛よっぱらいでややお調子者ですが
口うるさい、おじには弱い。
おじが高田の馬場の決闘の助太刀を
安兵衛に頼むも留守。
酔っててろくにおじが残した手紙も読まず
「あっ」と思って駆けたときはすでに遅し。
(何故か長屋の住人が旗もってあとをついていく
お笑い風に)
安兵衛怒りの18人斬り
いや、もうすごい坂東妻三郎の殺陣はすごい。
踊るようで豪快で舞うよう、
に18人を斬る。
もうスゴイスゴイスゴイ。
どれくらいスゴイかと言うと
三船や勝新の十倍はすごい。
市川雷蔵の殺陣は華麗ですが、それに
豪快さが加わった感じです。
もうね絶対見なさい。
あれ見ないで時代劇は語れません!!