じっと念じて何が起こるのでしょうか?
山本深雪さんが目の前に現れるのでしょうか(笑)
残念!
しかし円山本部長の祈りは通じたのです。
それは円山本部長が静かに目を見開いた時でした。
遠くにぼんやりと明かりが差していました。
円山本部長は狭い街道を歩いていたのでした。
明かりを目標に歩いて行くとバスの停留所がありました。
『はは~ん、このバスに乗るんだな』バス停の時刻表によるとまもなくバスが来る時間でした。
円山本部長は迷う事無く来たバスに乗りました。
『乗ったはいいけど何処でおりるのかな』
バスには円山本部長の他にはおばあさんが一人いるだけでした。
バスは田舎の細い道を縫うように進みながら少しずつ山の方へと上がって行きます。両脇には杉の見事な林が現れ初めています。三十分も揺られていたでしょうか、運転手が終点を告げるアナウンスを繰り返しています。
おばあさんがが降りる仕度を始めています。
そね姿を見て円山本部長も慌てて降り仕度をしました。…と言いましても小さなリッユックが一つの身軽な軽装でしたから、小銭を用意するだけでした(笑)
バスは山の中ほどにある小さな集落の入口で止まりました。
周りには杉や檜の林に囲まれた山村みたいです。
料金を支払って円山本部長は降りました。
先のおばあさんがさっさと村の中に歩いて行きますが、さっぱりあてのない円山本部長は呆然と立ちすくむだけでした。(笑) 『お客さん』
バスから声がしました。
振り返ってみるとバスの運転手です。
『あんた冨田屋に行くんかね』
『?…』訛りのある言葉に躊躇していると『富田屋ならこの先だよ』
運転手が窓から顔を覗かせて指を指しました。
その方向は村の反対側に向かってなだらかな山道が続いていましたが鬱蒼と茂る樫の森で先の方が見えていません。
円山本部長は…
山本深雪さんが目の前に現れるのでしょうか(笑)
残念!
しかし円山本部長の祈りは通じたのです。
それは円山本部長が静かに目を見開いた時でした。
遠くにぼんやりと明かりが差していました。
円山本部長は狭い街道を歩いていたのでした。
明かりを目標に歩いて行くとバスの停留所がありました。
『はは~ん、このバスに乗るんだな』バス停の時刻表によるとまもなくバスが来る時間でした。
円山本部長は迷う事無く来たバスに乗りました。
『乗ったはいいけど何処でおりるのかな』
バスには円山本部長の他にはおばあさんが一人いるだけでした。
バスは田舎の細い道を縫うように進みながら少しずつ山の方へと上がって行きます。両脇には杉の見事な林が現れ初めています。三十分も揺られていたでしょうか、運転手が終点を告げるアナウンスを繰り返しています。
おばあさんがが降りる仕度を始めています。
そね姿を見て円山本部長も慌てて降り仕度をしました。…と言いましても小さなリッユックが一つの身軽な軽装でしたから、小銭を用意するだけでした(笑)
バスは山の中ほどにある小さな集落の入口で止まりました。
周りには杉や檜の林に囲まれた山村みたいです。
料金を支払って円山本部長は降りました。
先のおばあさんがさっさと村の中に歩いて行きますが、さっぱりあてのない円山本部長は呆然と立ちすくむだけでした。(笑) 『お客さん』
バスから声がしました。
振り返ってみるとバスの運転手です。
『あんた冨田屋に行くんかね』
『?…』訛りのある言葉に躊躇していると『富田屋ならこの先だよ』
運転手が窓から顔を覗かせて指を指しました。
その方向は村の反対側に向かってなだらかな山道が続いていましたが鬱蒼と茂る樫の森で先の方が見えていません。
円山本部長は…