寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

本部長の内緒話

2011年03月03日 08時52分56秒 | 日記
『あの…これって男の人はみんなそうなんですか』
酔いも手伝ってか赤井さんの言葉も段々きつくなってきました。
そりゃあ確かに佐川本部長が言わんとする事は分からないでもありませんが、将来を夢見る独身女性にはやっぱり鵜呑みにするには抵抗がありました。
恐らく佐川本部長もその辺りは判っている筈ですが… 『あぁ…99、9%だね』
『はぁ~』
赤井さんは大きな溜め息を付きました(笑)
『ねぇ!高村さん』
『は、はい!』
突然振られて私は動揺しまいつい返事をしていました(笑)
あ~嘆かわしい(涙)うら若い女性の肩を持つどころか突き放してしまいましたよ(笑)
佐川本部長のおっしゃるとおり 恋愛→結婚→妥協
こんなことは例え独身女性でもある程度は判っているはずです。
それはたぶん薄い雲が掛かった空を眺めているみたいなものでしょう。 それをモロに曝露したようなものですよ。
『だからさぁ子供なんかできたらもうお終いだね』
おっと!まだやるか!
『男が子供を見る目と女が見る目は全く違うしさぁ…』
『どう違うのですか』
そうムキにならないでよ(笑) 私はハラハラしながら聞いています。
『女はまず子供中心に考え出すよ…』『男は仕事中心になるしね』
なるほど…私は素直に頷きました。 『でね、これをきっかけに夫婦は違う道を歩むんだね』
私は佐川本部長が何を言いたいのか分からなくなっていました。
本来なら人生の先輩としてもっと有意義な意見を述べるべきだと思いますよ。
それを全く冷めた目で見た夫婦関係を教えてどうするのよ(苦笑)
私は真っ暗な外を眺めながら怩地した気分になっていました。
おっと!それどころじゃありません(笑)高速道路はジャンクションが交わって車の量が一気に増えてきました。帰社を急ぐ営業車がまるでチキンレースみたいに猛烈にバトルを始めています(笑)
そこへ気の荒いトラックが割り込んで来ました。
私は無用な争いは避けなくてはいけません。やむを得ず走行車線に移りますが、そこにはやたら遅い大型がでんと居座っていました…
誰も乗せていないならバキューンと走るのですがそうもいかないのは社用車の悲しい定めであります(涙)
仕方なく大型の後塵を拝して大人しくすることにしました。
今まで90キロで走っていたのが70くらいにダウンですね(笑)
おいおい…この区間は100キロだぜ。
皆さんも経験があると思いますが、 ずっと同じ速度で走っていると慣れてしまいますよね。どんなに速くてもね… それが一遍に20キロ以上ダウンですからこりゃあもう歩いている感じですよ(笑)
前には4、5台も大型がいました。
私は諦めて追い越し車線が空くまで我慢する事にしました。
右側のチキンレースを横目に見てふと後部座席に気配がないのに気がつきました。
ルームミラーは跳ねていますからほとんど見えません。
…佐川本部長のお話はいつの間にか止んでいました(笑) 多分酔いが快く回ってきて睡魔に取り付かれたのでしょう。
…早い話が寝ちゃったんです(笑)
私はコックピットの灯を落としました。
さあ運転に集中するぞ。
私が座り直したその時でした。。。
コメント
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