寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

天変地異だ!〓

2011年03月31日 08時09分47秒 | 日記
すし詰め状態の車内はエアコンが効いていて過ごしやすかったのが唯一幸いでした。
助手席の中川課長が何だかんだと話を続けてお客様を飽きさせないようにしています。
(頑張ってや~)
私は内心中川課長を応援していましたが、思わぬところから反逆の狼煙が上がりました。『あ~あ』間の抜けたあくびが出たのは長原部長です。
『高村さんまだかな~』
『はぁ』
私はこの時ほど長原部長を殺してやろう!と思ったことはありませんでしたね(苦笑)
身内同士でもめるほどあほな話はありません。
側から中川課長が『渋滞だから仕方ないですよ』私をかばってくださいます。
『そうだなぁ急ぐ旅でもないし…』お客様まで私の肩を持って下さいます(笑)
ああなんて良いお客様だ♪これでノンベェじゃあなかったら最高です(笑)
『でもさぁ…』
何なんだよお前さんは…(怒)
口を尖らして長原部長は言います。『花川のおかみさん怒っているぜ!』
花川は祇園のお茶屋でした。
一見(いちげん)さんを断るのは祇園の常識ですが、中でもこの花川は特に厳しくお客に接しています。いくら馴染みで常連のお客でも約束の時間に遅れると中へ入れてくれないほどでした。
だから長原部長が心配するのも無理はなかったのでしす。
『おい中川よ。花川へ電話してよ』後ろから中川課長の肩を揺さぶります。
『大丈夫ですよ(笑)』以外と中川課長は冷静でした。
『どうして?もう7時20分だぜ』車はようやく渋滞を抜け出して京都南インターまでもう少しです。
『ねえ高村さん後どれくらいで着くのかな』
今度は私を攻めてきました。
『えっ、この辺りからなら20分位かな』私はおよその時間を告げました。
ただし道路が混んでいたら知らないよ~(べ~だ) ここまで出そうなのを堪えるのは大変でしたね。 実際京都南インターを出てから混むことがあるからですが…
『そうか…20分プラス今が30分だから50分か…』指を折りながら 時間を確かめますが、こんな事後ろでやられたらたまったものではありませんよ(苦笑)
『ああ…遅刻だよおかみさん怒るよなぁ』
『はっはは♪長原さんえらくおかみさんが怖いんだね』 大袈裟に嘆くのを見てお客様が笑っていらっしいます(笑)
『下手すりゃあ今夜は居酒屋になるかも知れませんよ(怒)』
『ほほぅ…それでもいいですよ(笑)』お客様も長原部長の性格をよくご存じでした(笑)
『そんなのダメですよ』
『どうして…』
『そう、ご馳走になる私達がいいと言ってるじゃあないですか(笑)』二人揃って退屈しのぎに長原部長をからかっていらっしいます(笑)
『だめ、だめだってあそこの卯巻美味しいんだだから』
『卯巻♪なら他でもあるでしょう』『いえあそこの卯巻が美味いんです』
まるで駄々っ子みたいな素振りが車内の失笑をかいました。
しかし長原部長はめげません。
『頼むから中川電話してくれよ』
助手席を掴んで揺すり始めます。
おいおい(笑)子供じゃあないんだから…
私はとても運転に集中出来ませんしお客様はゲラゲラ笑うばかりです。
そしてついに『部長なぜそんなに卯巻にこだわるんですか』中川課長が咎(とが)める様に聞きくと『だってさぁ』口を尖らすばかりであとはモゴモゴ口ごもるのです(笑)
『部長ほんとは新婚の奥さんにお土産を持って帰りたいんじゃあないですか』『…う…うん…(汗)(汗)』長原部長は小さく頷きました。これには一堂唖然としましたよ(笑)

『長原部長結婚されていたんですかね』『えっほんと!』
お客様も長原部長の事はよくご存じでしたから、思わず聞き返したのでした。
『はい!この前結婚されたのですよ!ねえ部長♪』替わって返事をする中川課長が嬉しそうに振り向きました。『へぇ~』
これにはお客様も驚かれた様子(笑) 私も思わずブレーキを踏んでしまいましたね(笑)(なぜか…)
『最初はいつもの冗談かと思ったよ』
『いやぁ~長生きはするものだね』お客様は口々に囃子立てます(笑)

冷やかされた長原部長は小さくなりながら それでも『おい中川花川はどうするんだよ』話を逸らそうとしますが
『大丈夫ですよ(笑)』『大丈夫ですって…』
『だから出る前に8時過ぎるかも知れませんって連絡入れておきましたから』
『なんだよ』
さすが中川課長♪ 私は中川課長の落ち着いた様子からたぶんこんなことだろうと思っていましたが(笑)
『なんで先にそれを言わなかったのよー』
長原部長は照れくささを打ち消すように怒鳴りますが車内は爆笑の渦でした。。
コメント
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