寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

ノット・クラッシュ・オブ、マイ・フェイス(5)

2011年10月14日 07時37分12秒 | 日記
日本酒の旨い季節になりましたね…
すすきの穂が風に揺れ十五夜お月様見て熱燗をグィとやる!
たまりませんなぁ(笑) ところで日本酒党だった人が焼酎に移籍した例は数知れませんが、日本酒に比べて焼酎は悪酔いしないのが特長です。
鬼塚専務や高辻役員も焼酎のお湯割りをグィグィやっていらっしゃいますが、日本酒をこよなく愛する私には寂しい限りですね。
ところでアメリカには焼酎や日本酒はありませんが、代わりにバーボンやウィスキーがあります。
ワインやブランデー…などはタイプじゃあないでしょうし、荒くれガンマンが愛飲したバーボンを片手にがぶ飲みする姿が目に浮かびます(笑)
かくして鬼塚専務は河田部長を従えアメリカの子会社を訪問されました。
アメリカは広くて皆さんご存知でしょうが、日本の国土の20数倍あります。
北と南、東と西…同じアメリカでもそれぞれの顔があります。
会社が買収したのはニューヨークやロサンゼルスみたいな都市部ではありません。
テキサスの田舎でして、最寄の空港まで車で5時間かかる場所にありました。

「だって日本なら五時間も走れば大坂まで行けるだろ…」
帰国後の鬼塚専務はご機嫌でひたすら「でっけい!(デカイ)」を連発されます…
「五時間ですか…」
広いだろ、鼻をピクピクさせてご満悦なご様子です。
「日本なら高速で東京から大坂までいけますねぇ」
亀田部長が感心したみたいですが、
一緒行ったのがライバルの河田部長だけに複雑な心境でした。
ただ河田部長いなかったので顔を出して専務の覚えを良くしよう…そんな魂胆ですかね(笑)。
「うちの子会社はさぁ砂漠のど真ん中なんだよなぁ…」
「へぇ~砂漠ですか…」
仕事に行ったはずなのにまるで漫遊記でしょ(笑)
「…会社の回りがですか?」
「ばか!会社は町の中だよ。」
「…」
「IT関連の会社に砂ぼこりは禁物ですよね」
加藤課長も混じってきました。
何とか専務のお目に留まろうと必死ですなぁ(笑)
「そう!そう思うだろう…」
「はい、」
「けど違うんだなぁ♪」
肯定したり否定したりと専務の舌は軽やかです(笑)
「違うんですか?」
「ああ…砂漠からは離れているけど、回りは砂ばっかりなんだよ」「???」
何ともケムに巻いてニヤニヤしていらっしゃいます。
*それでどうだったのかな…?誰もが思うでしょう(笑)、しかし相手は鬼塚専務です。
下手なことを言ってご機嫌を損なえば首が危ないのをみんな知っていました。
「それでさぁ、向こうの会社だけどな…」馬鹿ばっかりしゃべっていた専務さん、
これじゃあ専務の権威がヤバイと思ったのでしょう(笑)
子会社のお話を始めました。
「あいつらさぁ…」
いつもの癖ですが、専務は異国の人はみなあいつら…で語るのです。 あいつら…この場合はアメリカ人になりますが、「あいつらはさぁ…肉ばっかり喰っていやがるからやたら図体がデカイんだなぁ」そう言う鬼塚専務も長身ですが、「俺はあいつらとはココが違うんだぞ」と頭を指しながら威張っていらっしゃいます(笑)
「そうですよねぇ♪」しっかりフォローしたのは加藤課長です。
「あいつらは肉食恐竜とおなじなんだよ」
「肉食ですか…(笑)」「そうだよ!あいつら朝からでもステーキ喰ってんだぜ♪その点日本人はダメだな♪お茶漬けサラサラだもんな…」
鬼塚専務の話術には一定の公式がありました。
まず目を剥くような極端な話題を述べます。 それで気を引いてからいろいろな例を上げながら肯定を積み重ねて最初の結論へ導いていきます。
鬼塚専務はさすが筆頭専務まで登り詰めた方だけに話術が巧みでした。
そんな馬鹿な…と嘲笑していた人もいつの間にか納得させていまうだけの魅力を持っていらっしゃいます(笑) さて…横道から戻りましょうか(笑)
コメント
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