車の中はパラダイスでした。空調がほどよく効いていますから春のようです。
ポカポカ陽気で眠くなるのは人間の常です。 「どうてすか…日本のクルマは(笑)ヒュンダイ(韓国のメーカー)ではこうはならないでしょう♪」
私は独りほくそえんでいました。
クルマは順調に進みやがて京都市内に入りました。
時刻は8時を回っています。
ところで送り届けるホテルはビジネスクラスでまあ普通でしょうか。
この宿泊のホテルでお客様の地位が分かるのです。
一番上は社長クラス、ホテルだって一泊数万円です。
名前を出すとグランヴア、ハィアット・リージェンシー、都、日航プリンスなどがあります。
宿泊費用は会社負担ですから、VIPの方は惜しげもなく利用されるのですが、対外的な面子もあるのですね♪
だから偉い人は大変です。
どんなにいいホテルでも役員さんはお付き合いと称して遅くまで飲み歩かれます。
深夜まで飲んでホテルに千鳥足で帰ったら午前2時なんてこともあります。
高辻役員がいつかぼやいておられました。
「寝るだけだから安くても高くても関係ないよ…」
なるほど、これが本音でしょうね(笑)
このクラスになれば酒の酔いは殺していらっしゃいます。
ホテルの部屋に入って独りになった途端グルルと酔いが回ってくるでしょう♪
ヘドを吐きながら寝るのなら確かにどんなベットでも代わりはないでしょうね(笑)
ところでこの三人は平凡なビジネスホテルでした。
駅に近いのが便利だと言うだけのホテルでしたが、韓国のお客様は 市内に入ってムクムクと起き出しました。
その中の日本語の一番下手な男が窓越しに夜景を覗きながら
「ここはどこですか?」と聞いてきました。 どこも何も(笑)
「京都市内ですよ」
私が答えるともうひとりも伸び上がるようにしながら「ホテルは近いですか」三人はすっかり目が覚めていました。
「ホテルはあと四五百メートルくらいですよ」
私ももう少しでお役御免になるのでやれやれでした。
三人は急にゴソゴソと相談をし始めました。 勿論韓国の言葉みたいですが、 何を話し合っているのか私にはわかりません。 話しは直ぐに終わりましたが
その中の一人が「ここで降ります」
突然のことで私には訳がわかりません。
「どどうしたの!?」
ちょうど信号機が赤にありました。
「ちょっと寄るところありました」「?」「どうもありがとうございました」三人は口々にお礼を言うが荷物を手に取り出しています。
このクラウンは自動ドアロッになっていますから簡単に外に出ることはできません。
一人がガチャガチャやり始めたので仕方なしに解除すると脱兎の如く飛び出していきました。
「ありがとうございました」
彼らは車外から頭を下げながら去っていきます。
私は時計を見て気がつきました。
飲み足りないのか食べ足りないのか…わかりません。連泊なので昨夜行ったキャバクラに行くつもりかも知れません。どちらにしてもこの辺りのネオンサインを見て遊び心がムラムラと沸き起こったのでしょう(笑) 信号待ちで止まったのを幸いに彼らは夜のネオンサインの中へと姿を消してゆきました。
それを見送りネオンサインを見てワクワクしていた頃の自分を思い出していました。
遊び心に国境はないのですね…
ポカポカ陽気で眠くなるのは人間の常です。 「どうてすか…日本のクルマは(笑)ヒュンダイ(韓国のメーカー)ではこうはならないでしょう♪」
私は独りほくそえんでいました。
クルマは順調に進みやがて京都市内に入りました。
時刻は8時を回っています。
ところで送り届けるホテルはビジネスクラスでまあ普通でしょうか。
この宿泊のホテルでお客様の地位が分かるのです。
一番上は社長クラス、ホテルだって一泊数万円です。
名前を出すとグランヴア、ハィアット・リージェンシー、都、日航プリンスなどがあります。
宿泊費用は会社負担ですから、VIPの方は惜しげもなく利用されるのですが、対外的な面子もあるのですね♪
だから偉い人は大変です。
どんなにいいホテルでも役員さんはお付き合いと称して遅くまで飲み歩かれます。
深夜まで飲んでホテルに千鳥足で帰ったら午前2時なんてこともあります。
高辻役員がいつかぼやいておられました。
「寝るだけだから安くても高くても関係ないよ…」
なるほど、これが本音でしょうね(笑)
このクラスになれば酒の酔いは殺していらっしゃいます。
ホテルの部屋に入って独りになった途端グルルと酔いが回ってくるでしょう♪
ヘドを吐きながら寝るのなら確かにどんなベットでも代わりはないでしょうね(笑)
ところでこの三人は平凡なビジネスホテルでした。
駅に近いのが便利だと言うだけのホテルでしたが、韓国のお客様は 市内に入ってムクムクと起き出しました。
その中の日本語の一番下手な男が窓越しに夜景を覗きながら
「ここはどこですか?」と聞いてきました。 どこも何も(笑)
「京都市内ですよ」
私が答えるともうひとりも伸び上がるようにしながら「ホテルは近いですか」三人はすっかり目が覚めていました。
「ホテルはあと四五百メートルくらいですよ」
私ももう少しでお役御免になるのでやれやれでした。
三人は急にゴソゴソと相談をし始めました。 勿論韓国の言葉みたいですが、 何を話し合っているのか私にはわかりません。 話しは直ぐに終わりましたが
その中の一人が「ここで降ります」
突然のことで私には訳がわかりません。
「どどうしたの!?」
ちょうど信号機が赤にありました。
「ちょっと寄るところありました」「?」「どうもありがとうございました」三人は口々にお礼を言うが荷物を手に取り出しています。
このクラウンは自動ドアロッになっていますから簡単に外に出ることはできません。
一人がガチャガチャやり始めたので仕方なしに解除すると脱兎の如く飛び出していきました。
「ありがとうございました」
彼らは車外から頭を下げながら去っていきます。
私は時計を見て気がつきました。
飲み足りないのか食べ足りないのか…わかりません。連泊なので昨夜行ったキャバクラに行くつもりかも知れません。どちらにしてもこの辺りのネオンサインを見て遊び心がムラムラと沸き起こったのでしょう(笑) 信号待ちで止まったのを幸いに彼らは夜のネオンサインの中へと姿を消してゆきました。
それを見送りネオンサインを見てワクワクしていた頃の自分を思い出していました。
遊び心に国境はないのですね…