寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

宝くじ・・壱

2021年12月02日 07時18分13秒 | 笑い

  おはようございます〜

師走に入って 色々あるでしょうが、又、新手(あらて)のコロナが日本に入って来たようですね。

大使館の人らしいですが、映画の予告編みたいのがやかましく取り上げているようで巷(ちまた)でも 主としてテレビのワイドショーなどは

もう天下の一大事みたいな取り上げ方をしていて 見るに堪えない聞くにも我慢できないものですから、撮(と)り貯めをした 映画か何かを

見るのが一番だよ〜とおっしゃる賢兄淑女の皆様方の、仰せの通りでした。

 さてちょっとした頭の体操です。  コロナの対策とかけて日光東照宮と説く そのココロは・・

 ハイ !見ざる聞かざる言わざる  ^^

ところで私も 今度のコロナ禍がまだまだ続くと観念をしていますが、少々の事では驚かないようにしています。だって、テレビや週刊誌なんかの

記事で一喜一憂していたのでは 肝心な自分を見失ってしまいそうだからです。

 ですから日光東照宮を拝してここは以前と同じように、ワクチン接種、手洗い、うがい、大勢の人混みは避ける、早寝早起きを規範としましょう。

さて、昔…また出ました…今回は昭和50年代からですが、私が働き出した頃です。休みの日に京都の街中をブラブラしていますと 

【金運招福】宝くじ! と大きな看板が目に入りました。  

  宝くじ‥聞いたことはあります。このころ年末だったこともあって社内で先輩たちが面白おかしく話していたのを横で聞いていました。

 ですが当時二十歳に満たないボンが 一攫千金など思いも付きません。

だって世の中 お金がそんなに大切なものだと認識をしていなかったのです。

あの頃は、お金は必要な欲しいもの‥例えば タバコだったり自販機で買う缶コーヒーの小銭や朝に食べるパン、夜に食べるラーメンや丼ぶり代が

あればよかった‥それだけで幸せだったのですね。

 お金を貯めてクルマを買うとか家を買うなんてことこれっぽっちも考えていませんでした。 ですが父親は賢こかったのですねぇ。

私の給料から毎月3万円を天引きで貯金させていました。…これって今思い出しますと私自身が会社に天引きをして下さい、と申し出た筈なのですが、

一向にそんなことを頼んだ覚えが出てきません。 まぁ、これについては主題から離れますのでこれくらいにしまして先に戻ります。

当時、田舎から出てきた私はようやく会社勤めや都会の生活にも慣れてきました。スナックで飲むのが一人前、競馬をやるのが一人前。

 ワシが稼いだ金をワシが使って何が悪い、お金を無駄に使うのが男の甲斐性だと思っていたのですから、 給料の天引きをしておくのはアホな愚息を

見越してのおやじの親心でしたね。

 ところで 宝くじ です。当時 宝くじは第一勧銀(もうありません)が取り扱っていました。これはかすかな記憶で 朱色のやや丸形のハートマーク

だったように思います。

宝くじはその第一勧銀の駐車場に別の小さな仮住まいみたいな小屋で売っていました。あの日なんのためにどこへ行くつもりだったか覚えていませんが、

先程の看板だけがエラく目について  そうか、あの社内で噂でもちきりの宝くじってこんなところで売ってるんだ、と思いました。

 ですが慣れたとはいえやっぱり 世間に疎(うと)かったのですね。どのようにすれば買えるのか、わからなかったのです^^

それでしばらく タバコを吸ったり缶コーヒーを飲んだりして様子をうかがっていました。

すると 老齢の男の人がどこからともなく歩いて来て 宝くじ売り場 の小屋の前まで来ると 小屋の中に首を突っ込っみました。

そしてすぐに顔を出すと何やら指が動いていると思っていたら老齢な男の人は両手をジャンパーのポケットに突っ込んで何処かへ歩いて消えてしまいました。

 はぁ~ いくら田舎育ちのボンでも この一連の動作を見てピンと来なかったら もう一遍(いっぺん)生まれ変わった方がいいでしょうな^^

わたしは何となく 宝くじの買い方が分かったような気がしました。それにあんな小さな小屋にどんなカラクリがあっても 何とかなるやろう‥

と変な確信が持てましたね。というのも あんなボロいおじいさん(失礼)が気軽に買っていったのだから‥という安易な気持ちでした。

 世の中 案ずるより産むが易し というように 兎に角当たってみるものも世の中で習いましたね。

わたしは 周りを見渡して 誰か買いにくる人はいないか 気にしながら 静々と宝くじ売り場の小屋の前に立ちました。

 「いらっしゃい」パチンコ屋の景品交換所の窓口みたいなところから 元気のいい声がして 「 何枚?」 

いきなり聞かれて面食らいましたよ^^

なんまい‥? なんのこっちゃぁ と思いまして おばちゃん、なんまいって何や、こっちも負けずに聞き返しますと、

狭い窓口から おばちゃんの顔が のそりと出てきました。 「あんた、ここに何しに来たん」【注釈】来たん とは来たのという問い掛けです。

おばちゃんは冷やかしにきたのと勘違いをしていたようで、私が恐る恐る「 宝くじを買おうと思って‥」と言い訳みたいに言うと

「お客さん、宝くじ買うの初めてか」今度は優しい声に変わっていました。私はちょっと張っていた肩が軽くなったような気持ちになって

「そやねん、どう買ったらええの?」と 知るは一時の恥知らぬは末代の恥‥という落語のネタを思い出して、思いきって聞いてみました。

‥ん‥‥おばちゃんは少し考える素振り(そぶり)を見せてから「あのなぁ、一枚が百円なの、ほやからお客さんが欲しいだけを言うたらええのよ」

それを聞いて宝くじは一枚百円だと知りました。当時たばこが百円しましたから、エラく高いなぁ‥と一瞬思いました‥‥

ですが すぐに せっかく来たんやから 買ってみよう と思い直して 「一枚でもええんか」と聞くと 欲しいだけと言った手前

たったそれだけかいな‥‥とも言えず 「ええよ、何枚でも‥」おばちゃんは顔を引っ込めながら チラッと笑顔を見せました。

ひょっとしたら 引っ込む時に狭い窓口だったからどこか当たってしかめっ面になったのが陰でそう見えたのかも知れませんが、

その時、私はおばちゃんの笑顔にほだされたようで 「いや、じゅうまい や」宣言をしてしまいました。

 えっ、という顔をしたおばちゃんは  「バラと連番があるけど」 ‥どないする? と窓口から私を見上げて訊いてきます。

ばら、れんばん‥いったいなんやそれは? 私が怪訝(けげん)な顔をしていると あのなぁ‥と今度は丁寧に教えてくれました。

 そうか、ほなバラで。と頼むと すでに用意されていた宝くじの十枚を細い袋に入れてくれて

「当たるとええなぁ」こんどは正真正銘の笑顔で渡してくれました。

楽しみは仰山(ぎょうさん)ある方が最後まで楽しめる‥という分かったような分からない理屈で私はバラ十枚 大枚千円を払いました。

タバコにして 十箱 よくぞ買ったものだなぁと感心したり でも当たったらええなぁ‥と初めは思いましたがすぐにそんなこと忘れて

しまい洋服ダンスの上に置いて そのまま…

 私は若い頃から この健忘症とでもいうのでしょうか 買った物を仕舞ったまま忘れてしまうような癖がありました・・

 

 

 

コメント (2)
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