おはようございます^^
昨日は冬至でした。夜お風呂に柚子を浮かべてゆっくりと浸(つか)れましたか^^
♪‥いやぁ 柚子の香りが良かったもんで つい長湯をしてしまい 疲(つか)れました・・
こんなのが即興で出来るのですから私の 冗句も捨てたものではないでしょう‥‥まぁ誰も褒めて下さいませんので
自らが自分を褒(ほ)め煽(おだ)てあげるしかありません。
さて今日は江戸時代に富くじが発行されていた頃のお話しです。
時は文政五年(1822年)江戸の湯島天神の境内一番が千両の富くじが賑やかに売り出されました。
たまたま通りかかったのが井上という貧乏な旗本(武士)、ついフラフラと一枚の富くじを買ってしまいます。
それが なんと、一番の千両が当たってしまいました。ところがこれを知った女房は 「いやしくも旗本の侍なるものが、そのような卑しいことを」
と嘆きながらキツイ意見。
仕方なく主人の井上はその当たりくじをそのまま届けずに握りつぶしてしまいました。
一方いくら待っても一番くじの名乗りが出てこないのが評判になり 遂に寺社奉行が乗り出しあれこれと詮索の末、井上夫妻の潔白な行いが
幕府の耳にまで達しました。 そなた、近頃奇特な心がけであるというので、段々に取り立てられ 遂には勘定奉行備前の守まで出世をしました。
武士は食わねど高楊枝 ‥武士の気高い気質を詠(うた)った言葉ですが 今時このような清廉潔白、気骨のある人‥女房様っているでしょうか。
そういえば もうすぐ10万円の支給がありますが、果たして 何人くらい出てきますかねぇ^^
最後に柚子風呂で一句^^
柚子の香(か)の 仄(ほの)かにありぬ 仕舞い風呂 三浦 蒼鬼