ハゲタカ
2018-03-07 | 日記
昨日こんな学内メールを受け取りました。実際この手の業者からの論文投稿を募るメールが増える一方(受信拒否や迷惑メール指定が面倒になるほど)でウンザリしていますが、「ハゲタカ」(英語では捕食者、略奪者)呼ばわりされているとは知りませんでした。ピッタリのネーミングだと思います。
なお昨年末に受理され、先日オンラインで出版された拙稿もオープンアクセスですが、決してそのようないかがわしい出版社からの刊行ではありません。念のため。(追記:ちなみにこのページにある通り、今回私が支払うことになるのは "regular paper" の掲載料50,000円(税別)。高いと思われるかもしれませんが、だいたいそんな相場です。それ以前に (ポケットマネーではないものの) お金を払って雑誌に載せてもらうというのが世間的には奇異に映るかもしれませんが、そういう業界です。)
ついでながら、そういった「ハゲタカ」連中がはびこっているのは業績至上主義の明らかな弊害です。定職に就くにも昇進するにも論文数が重視されるとなれば、手っ取り早く数を稼ぐために審査の甘い雑誌に投稿した方が良いと考えるのは自然なことでしょう。とにかく「質より量」の風潮がよろしくありません。