築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

一時販売停止です(+_+)

2010-12-20 11:52:18 | Weblog
誠に申し訳ございませんが近海マカジキ、魚が切れてきてしまったために一時販売を停止させていただきます。
昨日まであった魚が漁次第でいきなり切れてしまう…これぞ冷凍には無い『生』の怖さであり、面白さでもあります(^^;)
ただ、正確には「漁が無い」というよりは、東京よりマカジキの価値が高い名古屋や北陸に回っているのではないかと思います。近海の天然本マグロでは荷の引き合いで地方市場にまず負けることはない築地の市場ですが、ことマカジキとなると先に記した地方にかなり分が悪いのが実情です。

県によって好みの魚が違うのもまた面白いですよね(^-^)



マグロの方はと言いますと、今日は大間や三厩などの津軽海峡の魚がけっこう出ていました。しかし、浜値が安くなく、たとえ競り残っても安くは売ってもらえません。。オークションでいう「最低落札価格」ってやつですね。しかし、いつからマグロの競りもこんなになってしまったのかなぁ~と感じます。そもそもマグロの競りは、競り場に並べて値が付いた以上は売らなければならず、指し値(最低落札価格)がある場合には東京都に申請をして、証明の紙を魚に貼らなければならなかったはずなんですが…いまや競り場に並ぶ全ての魚に『指し値』があるような感じになってしまっています。
こんな事を書くと漁師さんや荷主さんから反感を買うと思いますし、その方々の生活があるのも承知してますが、事実、価値のある魚にはそれなり以上に値が付く事もざらですし、仲買も魚を見てそれなりの判断をしています。競りをして、『上は幾らでもいいけど、下はこれ以下はダメ!』では不公平なのではないかと思うのが、私をはじめ仲買人の正直な気持ちだと思います。(少なくとも私は思ってます^^;;)
確かに競りに上限を決めてしまうのもつまらなくなってしまう気がしないでもないのですが、もし上限が決まっていたら数年前にあったような『一千万のマグロ』なんて存在しなかったでしょうね。ぶっちゃけますが、どんなに良い魚でもマグロ一本に「一千万円」の価値などありません。それはどのマグロ屋に聞いてもそう答えると自負します!(特にマスコミの方に認識いただきたいです^^;)
なんだか長々と愚痴ってしまいましたが、今日は残念ながら良い魚をただ指をくわえて見ているだけの競り場となってしまいました(T_T)


明日はまたまたアメリカ・ノースカロライナ産が少しあるみたいですが、魚どうなのかなぁ~??前回の荷はほとんどが身割れの魚だったようで、仲買のマグロ屋さんもかなりやられたみたいです。まずは魚見てからですね~


マカジキですが、また入荷し次第、販売を再開させていただきますのでどうかよろしくお願いいたします。