築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

これが養殖かいっ!!

2019-06-27 09:20:52 | Weblog
今年は久しぶりに「梅雨らしい梅雨」だと個人的には感じてますが、
気温のほうは最近の6月にしては低いのかな??と。
でも確実に水温は上がっているんですかね~~??
ここのところの近海の天然本マグロはすっかり脂が抜けてきており、
気温よりも一足先に?『夏』を感じさせてくれているといいますか・・・

だんだん「夏のマグロ」になってきてます。
脂狙えばヤケのリスク、手堅くいくと脂薄いという・・・雁字搦め状態(><)
かといって季節が逆の南半球の天然インドに頼りたいところなんですが、
今年のインド、特にニュージーランド産は品質というか、鮮度に結構問題あり??で
色の怪しい魚が大多数なんですよね~
せっかく脂があってもその脂が変色してしまっていたり、
脂がセーフでも赤身がそっくりダメだったり・・・・
まだオーストラリア産ぼ方がいいかな??とも思いますが、
オーストも気を付けないと大ヤラレを喰います(泣)

この時期、ほんと生のマグロはばくちですね~
尻尾が良くっても本当に中を見るまでわかりません。。


で・・・脂が抜けているのはなにも天然だけではないようで。。





最近ではセリ場での取引よりも相対取引のほうが多くなっている養殖のマグロ。
相対なのでセリ場のように仲買人が魚を見て値段を決めるということはできません。
注文を出して魚を入れてもらう・・・という感じです。
なのでこちらでは選べないのですが、先日頼んできた養殖の本マグロがこれでした。
誰に言っても
『これ養殖じゃないでしょ??』
といわれるほどの脂の薄さ(T0T)
この魚に限っては、魚体を見た瞬間に「尻尾、細っ!脂あるんか??」と思いましたが、
卸して中を見て「やっぱりなぁ~~」と。
完全に赤身のキレイな天然の本マグロ。

養殖を頼んでいる以上、こちらも、お得意様も、求めているのはあくまでも『脂!!』


ただ確かに、回遊している天然の本マグロですらこの時期は脂抜けますからね~
一年中同じ海域で泳ぐ養殖の本マグロが、水温が上がってくるこの時期に脂が抜け気味になるのは
ある意味仕方のないことでもあるんですけどね。。
ただ私どもがそれをわかっていても、それが末端まで知れ渡っているわけではありませんからね~


そういうところは私たちも何とか!埋め合わせできるよう努力をしていくしかないんですが・・・



今日はインド、境港の旋網のほかにボストン、カナダの大西洋ジャンボもありました!が、
ボストンは物もまあまあなんですが、カナダ産の延縄は結構どころではないくらい
品物が良くなかったですね~~
カナダの延縄ははだ早いんですかね~??
何回か来てますが、こぞって物が良くない気が・・・・・


明日は境港旋網は無いそうです。。
あればインドくらいでしょうが、品物がどうでしょうかね~???